顎関節症治療

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当院の顎関節症治療は、歯周病の予防と改善、
口元の美しさにも貢献できます!

顎関節症の原因は様々といわれていますが、当院では、ほとんどの場合「かみ合わせ」が関与していると考えています。しかし、多くの歯科医師は、顎関節症の原因は様々と考えており「噛み合わせ」を積極的に原因として考えることをしません。その理由は、顎関節症の原因である「皆様の自覚できない4つの悪い噛み合わせ」を保険医療機関、矯正歯科専門医療機関が検査、評価、治療の対象としていないからです!そのため、保険医療機関、矯正歯科専門医療機関では、顎関節症を原因から治療することができません。ほとんどの歯科医師や患者様が、噛んだ時に違和感がなく、口元の歯並びが整っていることを「理想の噛み合わせ」だと勘違いしています!皆様の「噛み合わせ」は、歯科医院でよく聞くやり取り「はい、カチカチ噛んで!」「高いですか?高くないですか?大丈夫ですね」この非常に簡単なやりとりだけで決まった「噛み合わせ」なのです。矯正歯科治療の場合、ゆっくり噛み合わせが決まるため、そのやりとりさえないかもしれません。これは、医科で言えば「健康診断」 で「血液検査や心電図」を実施することなく「理想の健康状態」を「皆様の感覚(口頭のやり取り)」だけで決定しているのと一緒です。このような「検査も根拠もない」やり方なら寿命は、確実に短くなります!実際、歯の寿命は身体の寿命よりも短く、身体は健康でも歯が無いことで認知症の原因にもなっています。
「皆様が自覚できないたった4つの悪い噛み合わせ」の内、直接顎関節症の原因となる「2つの悪い噛み合わせ」を紹介します。顎関節症の患者様に、良い噛み合わせなったことを検査で根拠を示した6分のYouTubeをご覧下さい:(この文章をタップ!)
ここから「噛み合わせ」がどのようなものかを改めてご説明させて頂きます。「噛み合わせ」とは、その出発点である「あごの関節」との調和を診る学問です!そのため「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」の内、「すべての歯が同時に同じ強さで接触していない=わずかに高くぶつかる奥歯がある」や「歯ぎしりすると、ぶつかる奥歯がある」場合、それらのぶつかる奥歯は、てこの支点(シーソーの支点)となって、あごの関節にてこ現象(シーソー現象)を引き起こします。つまり「噛み合わせが悪い」という意味は「あごの関節との調和が悪い」という意味であり「悪い噛み合わせ」で「顎関節症」になることは、ごく自然の事なのです。この重要な事実が、皆様に全く伝わっていないのは、皆様の治療の窓口である保険医療機関、矯正歯科専門医療機関が「皆様の自覚できない4つの悪い噛み合わせ」を検査、評価、治療の対象としておらず、単に「違和感のない美しい口元」を「理想の噛み合わせ」としているからです。顎関節症の原因を「噛み合わせ」以外の「たとえ治療して治らなくても、どうにでも言い訳できるもの(ストレス、姿勢、癖など)」にしている理由にもなっています!保険医療機関、矯正歯科専門医療機関の治療終了後に「4つの悪い噛み合わせ」が、そのまま残っていることは、一生、歯科医院に通院してもらうためにも都合が良いのです。
ここで、「噛み合わせ」の知識をさらに深めて頂くために、院長:福永秀一の考案した「噛み合わせが良く分かるドアの軸理論」7分のYouTubeをご覧ください。(この文章をタップ!)
放置された「クギ」が「毎日のドアの開閉」で、ドアの軸を揺さぶって壊し「クギ」自体も潰れていきます。一方、放置された「わずかに高くぶつかる奥歯」は「毎日の食事や歯ぎしり」で、「クギ」同様、あごの関節にてこ現象(シーソー現象)を引き起こし、顎関節症に至ります。一方「わずかに高くぶつかる奥歯」自体にも「歯周病の進行、歯の破折」という症状で現れます。つまり「噛み合わせ」とは「毎日の食事や歯ぎしり」における「あごの関節との調和」を診る学問であり、当院でいうところの「三種の神器(フェイスボー、関節の軸で噛み合わせを記録したワックス、咬合器)を用いた噛み合わせ検査」において、てこの支点となっている奥歯やあごの関節のてこ現象(シーソー現象)を発見し、てこ現象(シーソー現象)が消失するまで、原因の奥歯を削って調整し「クギ」を取り除く学問です。矯正歯科専門医療機関が口元の美しさに特化し、本来の「噛み合わせ」を治療できない事は、非常に残念なことと言えます。お一人の患者様に半日をかけることができない現代の歯科医療では「噛み合わせ」と無縁の状態になっています。
研究によると、人の10人に9人は、永久歯が生え揃った段階で「皆様の自覚できない4つの悪い噛み合わせ」が、複数組み合わさって存在しているといわれています。そのため、ほとんどの人が「噛み合わせ治療」の対象であるともいえます。しかし、人は、残念ながらこれらの悪い噛み合わせを簡単に自覚することができません。加えて、皆様は、日頃から「4つの悪い噛み合わせ」を検査、評価、治療の対象としない保険医療機関、矯正歯科専門医療機関で治療を受け「悪い噛み合わせも自覚することができない皆様の感覚」と「口元の美しさ」で「噛み合わせ」が決定しています。歴史と伝統のある当院の治療コンセプト:Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンに従えば「皆様の個々の感覚」ではなく「ルールに従った、誰にとっても良い噛み合わせ」というものはあるのです!「噛み合わせ」をルールに従って治療すると、時間がかかります。当院では、通常、お一人の患者様に半日を要します。そのため、保険医療機関や矯正歯科専門医療機関では行うことができず、ほとんどの歯科医師が正確に取り組むことを放棄しています。当院の提供する「噛み合わせ」は、患者様の「感覚」に依存せず「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」で治療中から監視しながら、確実にゴールを目指します。「当院の噛み合わせ矯正歯科治療」で「歯並び」と「噛み合わせ」を同時に作るのは、困難なやりがいのある作業です。当院では、治療終了後にも検査を行うため、通常「良い噛み合わせの根拠」を患者様に「見える化」して治療を終了しています。
「長く顎関節症でお悩みの方」「様々な医療機関を受診しつくしてそれでも治らずやる気を失ってしまった方」「ネットで様々な対症療法を毎日調べたり、長く整体に通っている方」「歯よりも肩や首の症状が強く歯科だと思わず整形外科で注射やリハビリを行っている方」「顎関節症はあるが矯正歯科治療をやりたい方」などは是非ご相談下さい。一般の矯正歯科医院では、患者様が顎関節症とわかると、先延ばしにされてしまう場合があります。なぜなら、顎関節症の発症メカニズムが分からないため、それに手をつけて顎関節症が悪化した場合のリカバリーができないからです。しかし、当院では「噛み合わせ矯正歯科治療」や「かみ合わせの調整」を通して、効果的に顎関節症を治療しています。そうしなければ、顎関節症はさらに悪化してしまうからです。また、口腔外科で手術によって解決することを勧められたりすることもありますが、顎関節症の多くは「噛み合わせ治療」で解決できます。当院では、なるべくマウスピース(スプリント)や、その他の対症療法を実施しなくても済むように、原因である噛み合わせから解決する治療を実践しています。「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」をもとに、「患者様の感覚に依存しない」「あごの関節に優しい」正確な嚙み合わせを作ることにより、てこの暴力的な力から「歯の予防」もできますので、人生100年時代、40歳以降の後半人生を快適に食事ができることをサポートできるかもしれません。また、矯正歯科治療を選択した場合は「口元の美しさ」にも貢献できると思いますので、一石三鳥ともいえます。一度、お気軽にご相談下さい!
皆様に知って頂きたいたい以下の情報を当院のYouTubeチャンネルで共有したいと思います!
①顎関節症を「噛み合わせの調整」単独で治療したケース(治療5年後のインタビュー、約8分)(ここをタップ)
②顎関節症を「噛み合わせ矯正歯科治療」で治療したケース。(治療前後のインタビュー、約10分)(ここをタップ)
③皆様に参考になると思われる顎関節症再生リスト。15本の動画。(ここをタップ)

顎関節症とは

顎関節症の3大主症状は、開く時痛い、音が鳴る、口が開かないです。これらの多くは、かみ合わせが悪く、主に奥歯が、無駄にあたって、前歯と顎関節の中間でてこの支点となり、顎関節をシーソーのように上下に揺さぶることが原因となっています。
初期は、筋肉症状の痛みだけです。中期は、軟骨がズレて、音が鳴り始め、顎関節の動きを阻止して口が開かなくなります。
後期には、座布団である軟骨の位置がズレたことにより、顎関節の表面骨が変形していきます。
さらに、首の筋肉にも症状が現れることも多く、首がまわらない、痛む、こり、痺れなどが生じます。
これに関して、原因が、かみ合わせだと気付かずに、整形外科を受診し、頚椎症と診断され、首に何回も注射を受けたり、毎日、リハビリに通ったりしているケースもあります。

顎関節症の症状

顎関節症は、
以下のような症状があります。
  • 【顔、顎の痛み】主に筋肉に生じた炎症症状。
  • 【口が開きにくい】筋肉の痛みと軟骨がズレたことによる。
  • 【顎関節から音がする】カクカク、ザラザラなど、軟骨のズレと顎関節組織の変形による。
  • 【首の痛み、首がまわらない、こり、痺れ】あごの運動に頚部の筋肉も関係するため。
  • 【耳の痛み】耳の直前に顎関節があるため、耳の症状と考えて、耳鼻科を受診される方もいます。
  • 【頭痛】下あごから頭部へ筋肉が伸びているため。

間違いだらけの顎関節症の原因(真実を知りたい方はこちら!)

一般的には、以下のようなものが挙げられています。
  • 【かみ合わせの乱れ】歯並びの悪さ、詰め物、被せ物や入れ歯の不適合、歯のすり減りなど。
  • 【食いしばりや歯ぎしり】ストレスや睡眠中の無意識な癖。
  • 【外傷】交通事故や転倒などによる顎への直接的な衝撃。
  • 【不良姿勢】頬杖など、顎に負担がかかる姿勢。
  • 【口を開けすぎる癖】大きく口を開ける癖がある人や、あくびを頻繁にする人。

しかし、原因はかみ合わせにあることが多いです。
顎関節症をかみ合わせで治療することは、歯を失うことの直接的な予防になり、一石二鳥といえます。歯や歯周組織、顎関節への負担を消失させ、あごや首の筋肉のバランスも整います。

顎関節症とかみ合わせの関係性

かみ合わせと顎関節症(TMJ症候群)の関係は密接です。なぜなら、奥歯の存在は、下あごの垂直的高さをキープして顎関節を保護しています。もし、奥歯が無ければ、顎関節は、奥歯のストップが無いため、嚙む時、筋肉の力で頭蓋方向へ過度に圧迫され、顎関節を破壊します。一方、奥歯が高ければ、その歯は、前歯と顎関節の中間で、てこの支点となり、シーソーのように顎関節を上下に揺さぶり、やはり、顎関節の構造(軸)を破壊します。

「感覚」だけで「噛み合わせ」を作る歯科治療では発見されない
顎関節症を引き起こす「皆様が自覚できない悪いかみ合わせ」!
(Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン4つのルール)

1

身体の中心を基準として、歯、あごが左右対称に配置されていない。

頭部の重さは、ボーリングの球と同等の重さがあり、これを正しく支持するには、身体の中心を基準に、左右対称に歯やあごを配置する必要があります。上あごの平面が傾斜していたり、下あごの位置が非対称性の場合、頭部の重さは、そのまま、姿勢や肩こり、お顔の表情、口元のゆがみなどを引き起こす場合があります。

2

すべての歯が同時に、同じ強さで接触していない。

かみ合わせの起点は関節です。関節の軸の回転中心で下あごが閉じてあごが合わさるからです。回転して閉じる物には、軸があります。(例:ドア、下あご)。関節にも左右の頭を結ぶ仮想の軸があります。この軸は、快適に噛める健康に重要な軸であり、ズレたりしていないことが大事です。例としてドアの枠の隅にクギが落ちている状態で、無理やりドアを閉じると、ドアの軸に負担が生じ、軸は緩み、パッキンはズレ、シャフトを壊します。一方、顎関節も軸そのものであり、ぶつかる奥歯があると、私達は無意識に噛みやすい位置に、下あごをズラして対応します。しかし、長い間、下あごをズラして閉じていると、筋肉は不調和で痛み、パッキンである軟骨はズレて、シャフトである顎関節の骨が変形します。ドアの軸も顎関節(軸)も、その軸をズラす邪魔物があると、壊れるメカニズムは一緒です。
顎関節(軸)で閉じると、ぶつかる奥歯は、ドア枠に落ちているクギと一緒です。クギがある状態で、力を入れて無理矢理、閉じると、クギは変形しますが、ぶつかる奥歯には、痛み、破折、歯周病の進行という変化で現れます。クギが変形せず、歯が割れたり、揺れたりしない時期は、このクギやぶつかる奥歯を支点として、ドアを閉じる度、噛む度に、ドアや顎関節(軸)を揺さぶり続け、その軸(顎関節)を破壊します。

3

奥歯がルールに従って、しっかりかみ合わさっていない。

奥歯には凹凸があるため、この凹凸がしっかりはまり込むことで、かみ合わせが安定し、矯正歯科治療後の後戻りを予防します。
また、安定した奥歯のかみ合わせの高さは、前歯や顎関節を保護しています。

4

歯ぎしりすると、奥歯がぶつかる。

歯ぎしりは、食物のすり潰しに関連するので、奥歯がぶつかり続けるのは当然と皆様は、想像するかもしれません。
しかし、理想的には、歯ぎしりする時、奥歯がぶつかるのは、真っ直ぐ閉じた位置に戻ってきた時だけなのです。もし、ぶつかる奥歯があると、横殴りの力で、上下の奥歯同士が互いに破壊し合います。そして、歯周病や破折を引き起こし、1本の歯を失っても、ぶつかる奥歯が無くなるまで標的の歯を変えて、根こそぎ奥歯を喪失させます。また、奥歯がぶつかった時は、前歯と顎関節の中間で、てこの支点となり、顎関節を上下に揺さぶり、顎関節の構造も破壊します。
例えば、おろし金や、すり鉢など、他方が、やわらかい野菜やゴマであれば、安全にこすり合わすことができますが、凹凸のある、せともの同士や、金属同士をすり合わせれば、傷害的に作用することが予測されるます。奥歯がぶつからないためには、歯ぎしりした時、前歯が、常に、あたり続けることが大事です。なぜなら、これは、前歯が奥歯を守る機能だからです。
前歯には凹凸はなく、噛む力も、奥歯より弱いということが、前歯が奥歯を守る上で都合が良いのです。

治療内容

当院では、対症療法ではなく、奥歯の接触を改善する原因の治療を目指しています。

一般的な治療方法(対症療法)

薬物療法
痛み止めや筋肉の緊張を緩める薬

物理療法
温熱療法や超音波治療

マウスピース療法
装着時は、顎関節の軸で噛める。マウスピース全体で、均等に噛める。

生活習慣の改善
ストレスの軽減、正しい姿勢の維持、顎を酷使しない

外科手術
症状が重く、他の治療法で改善が見られない場合。(手術をしても原因のかみ合わせの改善がなければ、単なる、対症療法になってしまいます。)

当院の治療方法(原因療法)

患者様の歯が、すべて残っている場合
噛み合わせ矯正歯科治療 (噛み合わせの調整を含む)or かみ合わせの調整のみ。

患者様の歯が、ほとんど残っている場合
噛み合わせ矯正歯科治療(噛み合わせの調整を含む)+歯科インプラント治療or歯科インプラント治療+かみ合わせの調整。  

患者様の歯が少ない場合
テレスコープ義歯(ドイツ式義歯)or 歯科インプラント治療。

患者様の歯がない場合
総義歯(シュトラックデンチャー)or 歯科インプラント治療。

上記のどの治療方法を用いるかは、咬合機能検査の結果と患者様との相談の上、決めさせて頂きます。

当院の目指す顎関節症治療

皆様の「歯とあごの関節」は「噛み合わせの学問」ナソロジーのルールに従って初めて守ることができます。
このルールは、理想の噛み合わせ:Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンと呼ばれています。
当院では、このルールに則した診断、治療を行っています。

咬合機能検査を行い、かみ合わせに異常がないかを確認します

保険医療機関や矯正歯科専門医療機関では、顎関節症は「かみ合わせ」が原因なのに口の中を見るだけで、当院で行うような「精密なかみ合わせの検査」はありません。(顎関節症の原因がかみ合わせであると思っていないからです)。最新のレントゲンCT検査、MRI検査は行われますが「三種の神器(フェイスボー、関節の軸で噛み合わせを記録したワックス、咬合器)を使用したかみ合わせ検査」がありません。顎関節症は、レントゲンのような患者様がじっとした状態(静的)で撮影した絵をみてもその原因はわかりません。答えは、Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンの4つのルールを調べることで明らかになります。顎関節症の原因は、患者様が、下あごを動かして(動的)初めて、その原因を探すことができるのです。

噛み合わせ矯正歯科治療or噛み合わせの調整により正しい噛み合わせを構築します

検査結果に基づき、「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」のルールに従い、かみ合わせに大きな改善が必要な場合は、「噛み合わせ矯正歯科治療」を行います。小さな改善で済む場合は、「かみ合わせの調整のみ」を行います。これにより、顎関節症の原因になっている、悪い噛み合わせを改善し、歯とあごの機能を正常化します。

当院のかみ合わせの調整は、ミクロン単位の精密な調整です。

元々の悪い噛み合わせや、矯正治療で移動した歯は、通常、すべての歯が同時に、同じ強さで接触していない状態です。そのため、この状態を三種の神器を用いた噛み合わせの検査で検証し、咬合器上で歯の調整量を確認します。最終的にミリ~ミクロン単位のエナメル質をピンポイントに削り、すべての歯が同時に同じ強さで接触するように調整します。

当院では、一生に一度の顎関節治療、噛み合わせ矯正歯科治療、かみ合わせ治療を通して、歯の長持ち、予防を目指してします。
かみ合わせを精密に調整することで、理想的に奥歯の力をコントロールして、歯や歯周組織の負担を軽減し、将来的な歯やあごのトラブルを未然に防ぎます。これにより、自信を持って笑顔で過ごせる毎日をサポートします。

義歯によるかみ合わせの顎関節症治療

歯の欠損が多い場合は、新義歯を作製し顎関節の本来の軸に配慮した正しいかみ合わせを作ることで改善を目指します。

テレスコープ義歯(ドイツ式義歯)

歯が、部分的に残存している方のための入れ歯です。
日本の保険の義歯のように、針金がありません。日本の保険の義歯は、特定の歯に、針金をかけるので、その歯が経時的に歯周病になっていきます。
ドイツ式テレスコープ義歯は、残っている歯はすべて入れ歯の中に入るので、かむ力が垂直的にかかり、残りの歯に負担がかかりません。
また、歯の全体的な色の統一をすることができるので、見た目を、美しくできます。
欠点としては、残存している歯は、全体的に削る必要がありますが、残りの歯が、仮に抜歯になったとしても、入れ歯の中の歯なので、入れ歯を作り直す必要がありません。一度、作ったら一生涯に渡って、修理をしながら、継続してお使い頂くことができます。一生に渡って物を大切に使う、合理的なドイツ人ならではの発想です。

総義歯(シュトラックデンチャー)

義歯により改善されたスマイルデザイン

上下のあごを同時に型取りする方法です。
これにより適切に口腔周囲筋の支持によって、入れ歯が保持され、安定します。
また、かみ合わせに精通した当院の技術により、顎関節の本来の軸と調和したかみ合わせとして完成します。

治療実績

口が開かない!開くとき痛い!

患者様:64歳、女性。
口が指2本分くらい(27mm)しか開かない。口を開けると右の顎関節が痛い。
また、下あごを右に動かすことが、痛みで十分できませんでした。
スプリント治療を1年半続けましたが、症状の改善が認められず、咬合機能検査を行いました。
すると、姿勢では、左肩が下がっていたり、あごが上がっていたりと異常が認められました。
また「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」のルールをみると、顎関節の軸で口を閉じた際に、ぶつかる奥歯がありました。治療は、「かみ合わせの調整」のみを行い、すべての歯が同時に、同じ強さで、接触するように調整しました。(実際には、過高な右5番目の歯を中心にエナメル質の範囲内で1mm前後の歯質をピンポイントに調整することにより右5番目の歯が、てこの支点になって、シーソーのように顎関節を揺さぶるのを防止しました。)すると、8か月後のある日、魔法のように患者様の症状は消失しました。
かみ合わせが、単なる歯の接触ではないことが理解できます。

治療期間8か月
費用80万円

初診時の状態

一見、見た目は問題がないように思われた。

多くの歯が、かぶせの治療を施されていた。

咬合機能検査の結果

関節の軸の閉鎖経路上に、右にぶつかる奥歯が発見された。この歯が、てこの支点となり、シーソーのように顎関節を揺さぶっていた。

ぶつかる奥歯のため、前歯が閉じていないのがわかる。前歯でもっと噛もうとすると、シーソー現象が生じる。

奥歯の接触を改善

検査の結果、患者様のご年齢を考慮して、噛み合わせ矯正歯科治療は行わず、ミクロン単位のかみ合わせの調整だけで治療しました。
すべての歯が同時に、同じ強さで接触するように調整しました。実際には、ぶつかる右5番目の歯を中心にエナメル質の範囲内で数ミリ単位からミクロン単位の歯質をピンポイントに調整することにより右5番目の歯が、てこの支点になって、シーソーのように顎関節を揺さぶるのを防止しました。

上下の歯の間に隙間があり、タイトに噛んでいない。ぶつかる奥歯のため、かみ合わせが、浮いている状態。

右の奥歯のぶつかりを失くし、すべての歯が同時に、同じ強さで接触したため、隙間がなくなった。

正しいかみ合わせによって顎関節症と共に、改善した表情、姿勢の変化。

美しく口角に力の入った口元

左肩が下がっている。

左右のバランスが良くなった。

あごが上がっている。

正常になった頭位。

患者様の声

顎関節症で悩まれている方へ

奥歯の悪い接触は、まったく目で見て判断することができません。当院のホームページの中にある、悪いかみ合わせによって起こること(矯正歯科が目指す理想的なかみ合わせ)をご覧頂き、思い当たる症状がございましたら、お気軽にご相談下さい。
すべてを客観的に目で見える化して、患者様にもわかりやすくご説明させて頂きます。
歯の接触というほんの些細なことが、患者様のお身体に、驚くような症状を引き起こすことがあります。
当院の知識と技術が、患者様のお悩みの改善にお役に立てれば幸いです。