当院の「噛み合わせ矯正歯科治療」は、当院、院長である福永秀一が考案した従来の矯正歯科治療のゴールである歯並びの美しさを追求するだけでなく、本来の嚙み合わせ治療の目的である歯を失う2つの大きな要因「歯周病」「歯の破折」の予防、改善、「顎関節症治療」を目指しています。その実際は、従来の矯正歯科治療が「噛み合わせのゴール」としていている「違和感のない美しい口元」という「検査による根拠のない」状態を改善することにあります。歴史と伝統のある当院の治療コンセプトOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョンのルールに従うと「たった4つの悪い噛み合わせ」を皆様は自覚することが困難です。従来の矯正歯科治療では「理想の噛み合わせ」は「単に皆様の違和感のあるなし」で決まるので「皆様の自覚できない4つの悪い噛み合わせ」は検査、治療の対象とされておらず、そのまま放置されてしまいます。当院では顎関節症、歯周病、歯の破折の原因になる「この4つの悪い噛み合わせ」を、治療中「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」を繰り返し行いアップデートしながら改善し、治療終了後には「良い噛み合わせ」を「検査で根拠」を持ってお示ししています。
矯正歯科治療は、すべての歯を移動し、完全に噛み合わせをリセットする治療です。すべての歯科治療の中で、最も「歯の長持ち」「顎関節症」「身体の健康」に重大な影響を及ぼします。そのため、噛み合わせの知識と技術に熟知していなければ行えない治療なのです。それにも拘わらず、従来の矯正歯科治療が「皆様の自覚できない4つの悪い噛み合わせ」を放置していることは大きな損失ではないでしょうか?「噛み合わせ」について何の「根拠」もない治療を受けた患者様は、ご自身の「感覚」だけを頼りに、ご自身の「歯やあごの将来」を背負っていくことになります。そのため、従来の矯正歯科治療に「噛み合わせ治療」を組み込むことは、非常に有意義で自然な方法です。また、従来の矯正歯科治療は、歯を外側だけから眺めて治療しますが、「噛み合わせ」は、噛み合った模型を内側から眺めなければ実際には評価できないのです!
「三種の神器を使用した噛み合わせ検査」は、治療時期によりその意味合いが異なります。
*噛み合わせ治療の各時期における「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」の意義:
①治療開始前:歯やあごの関節、頭部、頸部、全身に症状を及ぼす原因の悪い噛み合わせの発見。
②治療中:皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせの改善度を正確にアップデート。
③治療終了後:「すべての歯が同時に同じ強さで接触」し、てこ現象(シーソー現象)の引き起こされない「噛み合わせ」と「あごの関節との調和」の証明。
矯正歯科治療で移動した歯は、通常、噛んでいる歯もあれば、十分に噛んでいない歯もあるため、すべての歯が同時に同じ強さで接触していない状態です(ドアの軸理論:クギの残っている状態)。そのため、「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」において、てこ現象(シーソー現象)が消失するまで「根拠」を持ってミリ単位~ミクロン単位の歯の調整を行います。
従来の矯正歯科治療や、噛み合わせに力を入れた医療機関でも「三種の神器を使用した(フェイスボー、関節の軸で噛み合わせを記録したワックス、咬合器)噛み合わせの検査」を行わないか、治療前にしか行わないため、一番重要である最終的な噛み合わせの位置が「患者様の感覚に頼る」保健治療と全く同様の方法で決定しています。
当院の噛み合わせ治療+従来の矯正歯科治療=半日かかる「当院の嚙み合わせ矯正歯科治療」(2つの困難な治療を同時にまとめて実践します!)
人生100年時代、40歳以降の後半人生を、歯で惨めな思いをせず、自然に快適に食事が楽しめる生活を期待できます。「当院の噛み合わせ矯正歯科治療」は、従来の皆様の感覚に頼った矯正歯科治療単独の方法における、「歯を失う」「顎関節症になる」を「検査で根拠」を持って予防する点で違いを作ります。また、身体の健康(体幹)に重要な軸であるあごの関節の軸が揺さぶられないことで、姿勢、肩こり、頭痛、腰痛、首が回らない、お顔の左右のバランスを整えることが期待できると思います。
プラークコントロールは、1日に3回、一生涯、続きます。「噛み合わせ矯正歯科治療」によるかみ合わせのコントロールは、一生に1回です。素敵な笑顔と快適な食事のために、このチャンスを生かしてみませんか?
当院では、フェイスボー・トランスファーで、身体の基準を咬合器に移して、上あごを生体と同じ、3次元的位置に再現します。
そして、左右対称性を確認しながら治療を進めます。
頭部はボーリング球と同程度の重さがあるため、上あごの平面が傾斜していたり、下あごの位置が非対称性の場合、頭部の重さは、そのまま、姿勢や肩こり、お顔の表情、口元のゆがみなどを引き起こす場合があります。
矯正歯科治療で3次元的に歯を移動している時は、歯の模型を、咬合器に取り付けて毎回、左右対称性を確認してミリ単位で歯を正確に移動、調整しています。
一見、歯並びが良く口の中で左右対称に見えても、身体の基準を咬合器に移すことで左右対称ではないことを発見することができます。
当院では、快適に噛める、噛み合わせの起点であるあごの関節の軸で、噛み合わせの最終的な位置を作るため、咬合器という器具を用いて精密な分析を行います。なぜなら、奥歯の接触や、関節の軸(回転中心)のズレは、直接目で見ることができないからです。そして、関節の軸(回転中心)は、健康(体幹)に重要な軸であり、自然に快適に噛める位置です。
快適に噛める本来の軸で口を閉じると、奥歯が最初にぶつかることがあります(写真①)。これが噛み合わせのズレを引き起こし、関節もズラします。そして、私達は、無意識にこのぶつかる奥歯を避けようとして、下あごをズラして習慣的な噛みやすい位置で噛もうとします(写真②)。しかし、このような見た目でもわからない悪いかみ合わせにより経時的に起こってくることは、最初にぶつかる奥歯には、違和感、しみる痛む・破折・歯周病、さらには顎関節症といった様々な問題です。
そこで、当院の目指す矯正は、治療後に見た目でもわからないような悪いかみ合わせがが残らないように、治療中から治療終了後に噛み合わせの検査で検証し、すべての歯が同時に、同じ強さで接触するように歯をミリ単位からミクロン単位に調整することです。これにより、顎関節への負担を軽減し、歯が長持ちすることを助けます。
すべての歯が同時に同じ強さで噛んでいない(写真①)。すると噛みやすい位置で無意識に習慣的に噛むようになってしまう(写真②)。
そして、バランスが悪くなり、筋肉やあご、ぶつかる歯に影響がでてしまいます。このようなケースは珍しくありません。
研究では、人の10人に9人は、すべての歯が同時に同じ強さで噛んでいない悪いかみ合わせであるといわれています。加えて、従来の矯正治療では、噛み合わせの検査を行わないため、悪い噛み合わせは、そのまま残ってしまうのです。
①検査で発見した、すべての歯が同時に同じ強さで噛んでいない状態。(奥歯がぶつかる=ドアの軸理論、クギがある状態))
②無意識に噛んだ位置(ぶつかる奥歯を避けている)。すべての歯は噛んでいるが、あごの関節はズレている!
犬歯があたることで奥歯がぶつからない。前歯が、奥歯を守る理想的な形。
歯ぎしりは、食物のすり潰しと関連するので、奥歯がぶつかり続けるのは当然と皆様は想像するかもしれません。しかし、理想的には、歯ぎしりをする時、奥歯がぶつかるのは、真っ直ぐ閉じた位置に戻ってきた時だけなのです。もし、ぶつかる奥歯があると、横殴りの力で、上下の奥歯同士が互いに破壊し合います。
そして、歯周病や破折を引き起こし、1本の歯を失っても、ぶつかる奥歯が無くなるまで標的の歯を変えて、根こそぎ奥歯を喪失させます。また、奥歯がぶつかった時は、前歯と顎関節の中間で、奥歯がてこの支点となり、顎関節を上下に揺さぶり、顎関節の構造も破壊します。
例えば、おろし金や、すり鉢など、他方が、やわらかい野菜やゴマであれば、安全にこすり合わすことができますが、凹凸のある、せともの同士や、金属同士をすり合わせれば、傷害的に作用することが想像されます。奥歯がぶつからないためには、歯ぎしりした時、前歯が、常に、あたり続けることが大事です。なぜなら、これは、前歯が奥歯を守る機能だからです。前歯には凹凸はなく、噛む力も、奥歯より弱いことが、前歯が、奥歯を守る上で都合が良いのです。
悪いかみ合わせ
奥歯に横殴りの力がひどい
良いかみ合わせ
奥歯に横殴りの力がない
奥歯には凹凸があるため、奥歯がルールに従いしっかりとかみ合えば、凹凸でかみ合わせが安定します。
これは、術後の後戻りに関係します。また、奥歯のかみ合わせの高さは、前歯や顎関節を保護しています。
歯のかみ合わせは、表側から眺めてもわからないため、矯正歯科治療で3次元的に歯を移動している際は、歯の模型を、毎回、咬合器に取り付け、かみ合わせた模型を裏側からしっかり確認して歯を移動、調整します。
かみ合わさっていない奥歯(術前)
歯の凹凸でしっかりかみ合わさった奥歯(術後)
「歯を失う」「顎関節症になる」原因は、すべて見た目でわからない奥歯に隠れています。
歯、顎関節、かみ合わせに関する自覚症状についての問診です。
どのような点に患者様の自覚症状があるのかを、探っていきます。
そして、自覚症状を点数で評価し、重症度を確認します。
かみ合わせは体の姿勢にも大きく影響し、肩こりや、首の痛みなどにも関与します。
そのため、写真を撮影して身体全体のバランスが、左右対称であるかを確認します。
術後も同様に撮影し、患者様にも確認して頂きます。
通常、患者様の訴えのある付近の筋肉には、炎症、圧痛があります。
術前後に記録を取ることで、悪い奥歯の接触が、筋肉の炎症、圧痛に影響を与えていたことを客観的にお示しします。
かみ合わせが悪い場合、口腔周囲筋に悪習癖を持つ場合が多いです。患者様の生活状況のヒアリングや目視で確認をします。
フェイスボーを使用し、身体の中心(縦軸)と顎関節の軸、瞳孔線(横軸)に基づく、歯やあごの対称性を咬合器にトランスファーして評価することができます。
すべての歯が同時に、同じ強さで噛んでいないと、あごの関節がズレて顎関節症になります。また、わずかに高くぶつかる歯は、歯周病、破折の原因になります。歯列を型取りし、かみ合わせを検査する咬合器に取り付けることにより、患者様にも状態を確認して頂けます。このように口の中の状態と咬合器を比較して擦り合わせて検証します。
表面からでは、正しく奥歯がかみ合っているか確認することができないため、歯列を型取りし、咬合器に取り付けて裏側から確認をします
歯ぎしりする時、前歯が正しく機能し、奥歯がぶつからないかを目視で確認します。また、歯列を型取りし、咬合器に取り付けて同様の確認をします。
奥歯が、無駄にぶつかっている場合、前歯と顎関節の中間で、てこの支点になり、噛むたびに顎関節を揺さぶります。その結果、軟骨がズレてきたり、顎関節の表面骨が変形したりすることがあります。そのため、同部をCTで評価します。
MRIによる軟骨の位置異常の評価は、患者様との相談の上、必要であれば他病院への紹介により実施します。
上記の検査機器を使用することによって、術前後の顎関節の運動能力を客観的に評価します。また、顎関節の運動の軌跡をみて、病的な状態を推測できます。
筋肉に炎症がある場合、異常な活動電位を生じます。術前後に計測することによって、かみ合わせが、どの程度、関連する筋肉にストレスを与えていたかを、客観的に評価できます。
患者様の骨格の垂直的、水平的特徴がわかります。
同じ、受け口でも、上あごが小さくて起こっている場合。上あごは、普通で、下あごが出ている場合などもあります。
また、垂直的には、顔が長い、短いなどの特徴がわかります。
就眠時に行う検査です。赤いセルロイドのマウスピースを装着し、赤色の部分が剥がれることによって、上下の奥歯に横殴りの力が加わった部分がわかります。むし歯がないのに奥歯が痛む、奥歯の歯周病の進行、奥歯の破折しそうな箇所を予測します。
ブラケットとワイヤーを使用して歯を移動させる方法です。
ブラケットは歯の表面に取り付けます。ワイヤーを定期的に調整し、歯の位置を変え、歯並びやかみ合わせを改善します。
前歯から小臼歯までは、白色のブラケットを適用しています。
最近では、見た目が目立たなく、矯正していることが分かりずらいマウスピースや、舌側矯正にご興味のある方も多いと思います。
しかし、マウスピースや舌側矯正には、複雑な歯並びの矯正には適さないことがあります。
また、正確で、効果的な歯の移動が得られないことがあります。
さらに、歯の表面にブラケットを付着した矯正に比べて、歯の移動に時間がかかることもあります。
そのため、当院では正確で効果的な矯正治療を行うため、歯の表面にブラケットを付着して矯正歯科治療を行っています。
矯正歯科治療を行う上で大切なことは、治療を必要とする歯並び、かみ合わせの患者様は、その原因として、舌(主に舌突出癖)や口唇(口呼吸による口唇閉鎖不全)などの口腔周囲筋に、悪習癖を持つ場合が多いです。
そして、この悪習癖が治療後も、その歯並びや、かみ合わせに影響を与えます。
そのため、治療後の美しい歯並びをニュートラルゾーンに安定させるため、治療開始前の悪習癖の発見と、その後の改善が、非常に重要となります。
当院では、悪習癖改善のために、様々なプログラムをご用意しています。
矯正治療後に、美しい歯並びと機能的なかみ合わせが、トレーニングにより改善した口腔周囲筋の力で、ニュートラルゾーンに安定するようにご指導を行なっています。