歯科矯正治療

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矯正歯科治療のコンセプト

歯並びの美しさを追求するだけでなく、かみ合わせから、歯の予防、長持ち、顎関節症治療を目指しています。
なぜ、患者様が今のかみ合わせになってしまったのかを、その原因から究明して、解決します。
奥歯の接触、かみ合わせの機能は目に見えないため、術前や治療中、術後を通して、それを見える化する精密な模型分析を重視しています。
それを基に、世界中のかみ合わせにこだわる歯科医師なら誰でも知る、機能的なかみ合わせのルール「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」の構築を、半日をかけて丁寧に目指します。
この方法は、患者様にはわからないため見過ごされやすい、かみ合わせの機能を、時間にとらわれずしっかりと付与するために確立しました。一生歯で困ったり、治療のために歯科に通い続けるという社会問題を解決し、一生ご自身の歯で噛むことの助けになれば幸いです。プラークコントロールは、1日に3回、一生涯、続きます。矯正歯科治療によるかみ合わせのコントロールは、一生に1回です。
素敵な笑顔と快適な食事のために、このチャンスを生かしてみませんか?

当院の矯正歯科治療は
こんな方にお勧めしております
  • 歯並び、かみ合わせが悪く、顎関節症も発症している。
  • 歯並びをきれいにしたいが、自分の大切な歯が長持ちする、歯の予防につながる矯正歯科治療を受けたい。
  • 病院で矯正治療のために手術が必要といわれた。病院で顎関節症のために手術が必要といわれた。
  • あごの骨格から、機能的にアプローチできる矯正歯科治療を受けたい。
  • かみ合わせに関する相談先がわからない。
  • 人とは違うより良いものを探している方。
  • 矯正と外科でできることとできないことを双方の視点からアドバイスを受けて治療を考えたい。

当院が目指すかみ合わせ矯正歯科治療

Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンの構築

-理想的なかみ合わせになるための4つのルール-

1.身体の中心を基準として、概ね左右対称に歯とあごが配置されるように矯正します。

当院では、フェイスボー・トランスファーで、身体の基準を咬合器に移して、上あごを生体と同じ、3次元的位置に再現します。
そして、左右対称性を確認しながら治療を進めます。
頭部はボーリング球と同程度の重さがあるため、上あごの平面が傾斜していたり、下あごの位置が非対称性の場合、頭部の重さは、そのまま、姿勢や肩こり、お顔の表情、口元のゆがみなどを引き起こす場合があります。
矯正歯科治療で3次元的に歯を移動している時は、歯の模型を、咬合器に取り付けて毎回、左右対称性を確認して歯を移動、調整しています。

一見、歯並びが良く口の中で左右対称に見えても、身体の基準を咬合器に移すことで左右対称ではないことを発見することができます。

2.本来の正しい位置(顎関節の軸)で閉じるとぶつかる奥歯がなく、すべての歯が同時に、同じ強さで接触するようにかみ合わせを調整します。

当院では、顎関節本来の軸で噛み合わせの位置を特定し、咬合器という器具を用いて精密な分析を行います。
本来の軸で口を閉じると、奥歯が最初にぶつかることがあります。これが噛み合わせのズレを引き起こします。しかし私達は、無意識にぶつかる奥歯を避けようと、下あごをズラして噛みやすい位置で噛もうとするため、顎関節もズレて顎関節に過度の負担がかかります。最初にぶつかる奥歯には、痛み・破折・歯周病、さらには顎関節症といった様々な問題を引き起こす可能性があります。
そこで、当院の目指す矯正は、治療後に治療前のような悪いかみ合わせがが残らないように、本来の正しい位置(顎関節の軸)で、すべての歯が同時に、同じ強さで接触するように、歯の調整を行います。これにより、顎関節への負担を軽減し、歯が長持ちすることを助けます。

本来の正しい位置で噛むと奥歯がぶつかってしまう、そうすると噛みやすい位置で噛んでしまう。
そして、バランスが悪くなり、筋肉やあご、ぶつかる歯に影響がでてしまいます。

顎関節本来の軸で噛んだ位置(奥歯がぶつかる)

無意識に噛んだ位置(ぶつかる奥歯を避けている)

3.歯ぎしりする時、ぶつかる奥歯がないように矯正します。

犬歯があたることで奥歯がぶつからない。前歯が、奥歯を守る理想的な形。

歯ぎしりは、食物のすり潰しと関連するので、奥歯がぶつかり続けるのは当然と皆様は想像するかもしれません。しかし、理想的には、歯ぎしりをする時、奥歯がぶつかるのは、真っ直ぐ閉じた位置に戻ってきた時だけなのです。もし、ぶつかる奥歯があると、横殴りの力で、上下の奥歯同士が互いに破壊し合います。
そして、歯周病や破折を引き起こし、1本の歯を失っても、ぶつかる奥歯が無くなるまで標的の歯を変えて、根こそぎ奥歯を喪失させます。また、奥歯がぶつかった時は、前歯と顎関節の中間で、奥歯がてこの支点となり、顎関節を上下に揺さぶり、顎関節の構造も破壊します。
例えば、おろし金や、すり鉢など、他方が、やわらかい野菜やゴマであれば、安全にこすり合わすことができますが、凹凸のある、せともの同士や、金属同士をすり合わせれば、傷害的に作用することが想像されます。奥歯がぶつからないためには、歯ぎしりした時、前歯が、常に、あたり続けることが大事です。なぜなら、これは、前歯が奥歯を守る機能だからです。前歯には凹凸はなく、噛む力も、奥歯より弱いことが、前歯が、奥歯を守る上で都合が良いのです。

治療後の夜間歯ぎしり検査

悪いかみ合わせ
奥歯に横殴りの力がひどい

良いかみ合わせ
奥歯に横殴りの力がない

4.奥歯が正しいかみ合わせのルールに従い、しっかりかみ合うように矯正します。

奥歯には凹凸があるため、奥歯がルールに従いしっかりとかみ合えば、凹凸でかみ合わせが安定します。
これは、術後の後戻りに関係します。また、奥歯のかみ合わせの高さは、前歯や顎関節を保護しています。
歯のかみ合わせは、表側から眺めてもわからないため、矯正歯科治療で3次元的に歯を移動している際は、歯の模型を、毎回、咬合器に取り付け、かみ合わせた模型を裏側からしっかり確認して歯を移動、調整します。

かみ合わさっていない奥歯(術前)

歯の凹凸でしっかりかみ合わさった奥歯(術後)

咬合機能検査

-よくわからない、奥歯の接触の良し悪しを、すべて見える化します-

問診・触診・専用の器具を使い、
理想的なかみ合わせの治療計画をするために徹底的に検査をします。

初回の相談では、まず、患者さまのお口のお悩みや気になる症状について、じっくりとお話を伺います。その後、口腔内を丁寧に診査し、現在の状態を詳しく確認させていただきます。
過去の治療経験や最新の歯科医療の知識に基づき、分かりやすくご説明いたします。 さらに、咬合(噛み合わせ)の状態を詳しく分析するため、咬合機能検査を行います。検査結果をもとに、治療期間や費用、治療中の注意点など、具体的な治療計画をご提案いたします
患者さまにご納得いただいた上で、治療を開始し、安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な説明と治療を心がけています。

1

問診(歯と顎関節症状の問診)

歯、顎関節、かみ合わせに関する自覚症状についての問診です。
どのような点に患者様の自覚症状があるのかを、探っていきます。
そして、自覚症状を点数で評価し、重症度を確認します。

2

姿勢、顔面、口腔内写真の撮影、分析、評価

かみ合わせは体の姿勢にも大きく影響し、肩こりや、首の痛みなどにも関与します。
そのため、写真を撮影して身体全体のバランスが、左右対称であるかを確認します。
術後も同様に撮影し、患者様にも確認して頂きます。

3

筋肉の触診(口腔周囲筋、咀嚼筋、頸部の筋肉に炎症がないか?)

通常、患者様の訴えのある付近の筋肉には、炎症、圧痛があります。
術前後に記録を取ることで、悪い奥歯の接触が、筋肉の炎症、圧痛に影響を与えていたことを客観的にお示しします。

4

かみ合わせの機能評価

1.舌を突き出す癖、口唇が閉じれない、口呼吸があるなど軟組織の悪習癖が無いか?

かみ合わせが悪い場合、口腔周囲筋に悪習癖を持つ場合が多いです。患者様の生活状況のヒアリングや目視で確認をします。

2.身体の中心を基準として、左右対称に歯とあごが配置されているか?

フェイスボー・トランスファーを使用し、身体の中心(縦軸)と顎関節の軸、瞳孔線(横軸)に基づく、歯やあごの対称性の評価をします。

3.顎関節の軸で閉じると、ぶつかる歯がないか?かみ合わせがズレないか?

咬合紙を使用し、口の中で本来の正しい位置(顎関節の軸)で閉じると、ぶつかる奥歯がないか?そのズレがどれほどあるか?を検査します。また、歯列を型取りし、咬合器に取り付けて同様のチェックをします。

4.奥歯がルールに従って、しっかりかみ合っているか?

表面からでは、正しく奥歯がかみ合っているか確認することができないため、歯列を型取りし、咬合器に取り付けて裏側から確認をします

5.歯ぎしりする時、ぶつかる奥歯がないか?

歯ぎしりする時、前歯が正しく機能し、奥歯がぶつからないかを目視で確認します。また、歯列を型取りし、咬合器に取り付けて同様の確認をします。

5

X線検査(CTによる下顎頭表面骨の評価)

奥歯が、無駄にぶつかっている場合、前歯と顎関節の中間で、てこの支点になり、噛むたびに顎関節を揺さぶります。その結果、軟骨がズレてきたり、顎関節の表面骨が変形したりすることがあります。そのため、同部をCTで評価します。

MRIによる軟骨の位置異常の評価は、患者様との相談の上、必要であれば他病院への紹介により実施します。

6

顎運動検査機器(KaVo ARCUS digma、CADIAXなどを使用した、顎運動検査。(顎関節の運動能力の確認)

上記の検査機器を使用することによって、術前後の顎関節の運動能力を客観的に評価します。また、顎関節の運動の軌跡をみて、病的な状態を推測できます。

7

筋電図検査。(筋肉の異常な活動電位の確認)

筋肉に炎症がある場合、異常な活動電位を生じます。術前後に計測することによって、かみ合わせが、どの程度、関連する筋肉にストレスを与えていたかを、客観的に評価できます。

8

セファロ分析

患者様の骨格の垂直的、水平的特徴がわかります。
同じ、受け口でも、上あごが小さくて起こっている場合。上あごは、普通で、下あごが出ている場合などもあります。
また、垂直的には、顔が長い、短いなどの特徴がわかります。

9

夜間の歯ぎしり検査(Bruxchecker)

就眠時に行う検査です。赤いセルロイドのマウスピースを装着し、赤色の部分が剥がれることによって、上下の奥歯に横殴りの力が加わった部分がわかります。むし歯がないのに奥歯が痛む、奥歯の歯周病の進行、奥歯の破折しそうな箇所を予測します。

矯正治療の種類

ワイヤー矯正

ブラケットとワイヤーを使用して歯を移動させる方法です。
ブラケットは歯の表面に取り付けます。ワイヤーを定期的に調整し、歯の位置を変え、歯並びやかみ合わせを改善します。
前歯から小臼歯までは、白色のブラケットを適用しています。

ブラケットを歯の表面に付着して矯正を行う理由

最近では、見た目が目立たなく、矯正していることが分かりずらいマウスピースや、舌側矯正にご興味のある方も多いと思います。
しかし、マウスピースや舌側矯正には、複雑な歯並びの矯正には適さないことがあります。
また、正確で、効果的な歯の移動が得られないことがあります。
さらに、歯の表面にブラケットを付着した矯正に比べて、歯の移動に時間がかかることもあります。
そのため、当院では正確で効果的な矯正治療を行うため、歯の表面にブラケットを付着して矯正歯科治療を行っています。

長く美しい歯とかみ合わせを維持するために

矯正歯科治療を行う上で大切なことは、治療を必要とする歯並び、かみ合わせの患者様は、その原因として、舌(主に舌突出癖)や口唇(口呼吸による口唇閉鎖不全)などの口腔周囲筋に、悪習癖を持つ場合が多いです。
そして、この悪習癖が治療後も、その歯並びや、かみ合わせに影響を与えます。
そのため、治療後の美しい歯並びをニュートラルゾーンに安定させるため、治療開始前の悪習癖の発見と、その後の改善が、非常に重要となります。
当院では、悪習癖改善のために、様々なプログラムをご用意しています。
矯正治療後に、美しい歯並びと機能的なかみ合わせが、トレーニングにより改善した口腔周囲筋の力で、ニュートラルゾーンに安定するようにご指導を行なっています。