当院の「噛み合わせ矯正歯科治療」が目指す理想的な噛み合わせ

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保険にない「噛み合わせ」が歯科で最重要の価値を持つ理由:
自覚できない4つの悪い噛み合わせが毎日、食事と歯ぎしりで
静かに「歯とあごの関節」を破壊していく! 

・院長、福永秀一の考案した「ドアの軸理論」
・回転して閉じる物には軸があります(ドア、下あご)
・噛み合わせの起点は、あごの関節です
・あごの関節=ドアの軸です
・ドアの軸は、ドアをドア枠にピンポイントに収める
・あご関節は下の歯を上の歯へピンポイントに収める


・悪い噛み合わせはドアにクギが落ちている状態です
・例えば、1本のわずかに高くぶつかる歯がある状態
・この状態で「毎日、ドアの開閉を繰り返していると」
・軸をひどく揺さぶり、軸を破壊します
・クギも軸に近いと簡単に潰れます
・高くぶつかる奥歯は、毎日の食事で関節を揺さぶり
・炎症を引き起こし「顎関節症」になります
・また毎日の食事で奥歯をなぎ倒し「歯を失い」ます
・噛み合わせ治療とは、検査でクギの有無を確認し、
・関節の揺さぶりが消失するまでクギを削って除去

「悪い噛み合わせ」で生じるあごの関節のてこ現象(シーソー現象)をご覧になりたい方は、ここをタップして6分のYouTubeへ、「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」の模型分析。

「噛み合わせ」とは?「歯並び」との違い。

皆様の「歯とあごの関節」の未来が分かる「噛み合わせ」:「毎日の食事と歯ぎしり」で時間をかけて破壊していく!

・てこの原理は、小さな力で大きな物を動かします。
・悪い噛み合わせの支点はほんの数ミリ高い奥歯です。
・このわずかな支点が食事で巨大な下あごを動かし、
・あごの関節にてこ現象を引き起こし顎関節症を生じる
・一方、わずかな支点の奥歯をなぎ倒すように働き、
・歯周病、歯の破折を引き起こし、歯を失います!

(長文が嫌いな方はここをタップして約7分のYouTubeへ)「噛み合わせ」とは、歯がある人の学問として、今から1世紀前の1921年、ナソロジーという名前でアメリカ、カルフォルニアから始まりました。この学問の目的は「身体(体幹)、歯やあごの関節の健康」を守ることです。「噛み合わせ」が、毎日の生活と密着している理由は、「ほんのわずかに高い奥歯を持つ悪い噛み合わせ」が、「毎日の食事や歯ぎしり」で、大きな下あごを揺さぶり、あごの関節に「てこ現象(シーソー現象)」を引き起こし、歯とあごを使えば、使うほど、歯とあごの関節を壊していくからです。てこ現象(シーソー現象)で揺さぶられた、あごの関節は顎関節症になり、支点となったわずかに高くぶつかる奥歯は、てこの力で揺さぶられ歯周病、歯の破折を生じます。「噛み合わせ」の一貫して重要な部位は、回転して閉じる物には軸がある(例:ドア、下あご)ように、その起点となる「あごの関節」です。なぜなら、あごの関節が、噛み合わせに秩序を与え、どこに噛み合わさるかをピンポイントに規制しているからです。
「噛み合わせ治療」の意味は、「あごの関節をファースト」に考え、「毎日の食事や歯ぎしり」で、てこ現象(シーソー現象)を生じない「あごの関節」を作り、「顎関節症」を予防、治療することです。また、てこの暴力的な力が奥歯を揺さぶることにより、歯周病、歯が欠ける、割れるなど「歯を失う」状態を予防することです。その実際は、てこ現象(シーソー現象)を引き起こす「ほんのわずかに高い奥歯(クギ)」を「噛み合わせの調整」で削って除去することです。三種の神器(フェイスボー、関節の軸で噛み合わせを記録したワックス、咬合器)を用いた噛み合わせ検査で、てこ現象(シーソー現象)の消失が確認されれば、治療は達成されます。このように「噛み合わせ」は「感覚」で決めるものではなく、ルール(Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン)があり「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」を実施すれば、皆様に「良い噛み合わせ」を「見える化」(証明)することもできます。
従来の矯正歯科専門医療機関では「理想の噛み合わせ」は「皆様の感覚」と「口元の歯並び」で決まります。そのため「噛み合わせ」の学問:ナソロジーの提唱したOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョンのルール「皆様の自覚できない4つの悪い噛み合わせ」は「皆様の感覚」で気付けないため、治療後も残ったままになります。現代の歯科治療は、皆様が自覚できないものには無関心であり、検査、評価、治療の対象になっていません。そのため「患者様と矯正の先生の治療のゴールは、常に口元の美しさにある」のです。すべての歯を移動し、完全に噛み合わせをリセットできる矯正歯科治療が①噛み合わせの良し悪しもわからず②口元の美しさだけを求めて③悪い噛み合わせも十分に気付けない皆様の「感覚」に任せて「噛み合わせ」を決めていることは大きな損失です。口元がきれいになった事に浮かれていても、「毎日の食事や歯ぎしり」で、歯とあごを使えば、使うほど、歯とあごの関節を壊していることに気付いていません。「噛み合わせ」を知らないということは、そのような残念な結果を生んでしまいます。
現在、「噛み合わせ」と「歯並び」という言葉は混同して用いられています。よくあるのは、矯正歯科専門のホームページが、「前歯の歯並び」を「噛み合わせ」として説明しています。歯並びしか改善していないのに、あたかも、噛み合わせが改善できると皆様に錯覚を与えています。「噛み合わせ」という言葉の厳密な意味は「食事や歯ぎしり」の際の「あごの関節の状態」を評価することです。「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」とは、あごの関節のてこ現象(シーソー現象)を調べ、原因の奥歯を発見することです。「噛み合わせ治療」とは、あごの関節の閉鎖経路を邪魔する原因のわずかに高くぶつかる奥歯(クギ)を、削って取り除くことです。「歯並び」とは、噛み合わさって、下あごが止まった状態の歯の接触位置を指します。「良い噛み合わせ」という言葉は、「食事や歯ぎしり」のような「下あごが動いた状態」で、てこ現象(シーソー現象)が起こらない状態を指します。これを知る唯一の方法が、三種の神器を使用した噛み合わせ検査です。繰り返しになりますが、「歯並び」は、噛み合わさった「その下あごが止まった状態」の口の中を観察、評価した言葉であり、あごの関節に、てこ現象(シーソー現象)を生じる事をまったく考慮していない用語です。「歯並び」と「噛み合わせ」という用語の最大の相違点は「あごの関節」を考慮しているかどうかです。このことが「顎関節症」が、ほぼ「噛み合わせ」で発症している理由でもあります。「歯並び」という言葉は、「止まった状態」を指すので、そこに物を破壊する「力学のメカニズム」は働きません。

単に「違和感のない」ことが「良い噛み合わせ」ではない!
「三種の神器を使用した噛み合わせ検査」で評価する
「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」

人の「感覚」は、どれだけ正確なのでしょう?「健康診断」が、人の「感覚」だけでパスするなら、「最近、調子どう?」「だいたい大丈夫ね」「じゃあ、また、1年後来てください」こんな簡単なやりとりで終わると思います。しかし、実際には「血液検査」「心電図」などで分析し皆様の「感覚」だけでは捉えることのできない「心臓」「肝臓」「腎臓」などの健康状態を「根拠」を持って「証明」します。
もし、「健康診断」が、皆様の「感覚」だけでパスするなら、皆様の寿命は確実に縮まると思います。
一方、保険医療機関、矯正歯科専門医療機関では「噛み合わせ」が「皆様の感覚」で作られています。「高いですか?高くないですか?大丈夫ですね」この簡単なやりとりで終わったり、矯正治療の場合、ゆっくり噛み合わせが決まるので、そのやりとりさえないかもしれません。保険医療機関、矯正歯科専門医療機関では「皆様の自覚できないもの」は、検査、評価、治療の対象としていません。しかし、歴史と伝統のある当院の治療コンセプトOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョンのルールに従うと、これから以下に示す「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」は、9割の人が、永久歯が生え揃った段階で複数組み合わさって存在していると言われています。そのため、ほとんどすべての人が、噛み合わせ治療の対象とも言えます。加えて、皆様は日頃から「これら4つの悪い噛み合わせ」を検査、評価、治療対象としない保険治療、従来の矯正歯科治療を受け、治療後も「4つの悪い噛み合わせ」がそのまま残って「顎関節症」になったり「歯周病や破折」により歯を失っています。そのような理由で「噛み合わせ」を「検査も根拠もなく」「感覚」で決めることは、皆様の歯の寿命を確実に短くすることが予測されます。皆様は、歯周病の予防=歯磨きと考えているので、歯周病の進行=自分の責任となっているのです。しかし、私の考案した「噛み合わせが良く分かるドアの軸理論」をご理解頂くと、歯周病の他の要因には「噛み合わせ」があります。「歯磨き」のスタイルが変わらないと思われる30歳以降の歯周病に「歯磨き」だけでは予防ができないことがお分かり頂けるかと思います。30歳以降の歯周病に対して、保険治療では、ただ指を咥えて抜歯を待つしかない状態です。皆様は「三種の神器(フェイスボー、関節の軸で噛み合わせを記録したワックス、咬合器)を用いた噛み合わせ検査」のない保険医療機関、矯正歯科専門医療機関で治療した後の、既定路線として「顎関節症」になったり、40歳以降に、歯周病と歯の破折で「歯を失う」可能性があります。そのため、「4つの悪い噛み合わせも自覚できない皆様の感覚」と「歯磨き」だけで「歯とあごの関節の健康」が十分守れると考えている歯科治療を受けていると、皆様の歯の寿命は確実に短くなります!以下の「4つの悪い噛み合わせ」の中でも、「歯を失う」「顎関節症になる」に直接影響するのは下記の2と4です。「三種の神器を用いた噛み合わせの検査」を行う理由は「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」を発見し「根拠」を持って取り除き、治療後終了後に「良い噛み合わせ」を「見える化」(証明)することです!(三種の神器を用いた噛み合わせ検査15分のYouTubeチェックしたい方はここをタップ。)

1.身体の中心から見て、歯とあごの配置が左右対称ではない。

頭部はボーリング球と同程度の重さがあるため、上あごの平面が傾斜したり、下あごの位置が非対称性の場合、頭部の重さはそのまま、姿勢や肩こり・お顔の左右非対称や歪みなどを引き起こす場合があります。フェイスボーを使用することにより、身体の正中を咬合器にコピーすることができます。その「根拠」をもとに、歯の平面やあごの配置の非対称、ひいてはお顔の非対称を治療中、繰り返し評価し、この自覚できない悪い噛み合わせを、少しずつ改善する必要があります!そのため「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」は、治療中、治療後に行うことが重要です。(このルールは、オリジナルのOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョンでは、ありません。当院の「噛み合わせ矯正歯科治療」のための重要なルールです。)

上あごの平面が傾斜している。

上あごの平面が傾斜していると、下あご位置は非対称になる。

2.すべての歯が同時に同じ強さで接触していない(ドアにクギのある状態:ドアの軸理論はこの重要な悪い噛み合わせを説明しています!)

家のドアを見たら噛み合わせだと思って下さい!この「悪い噛み合わせ」は、ドアにクギのある状態です。「良い噛み合わせ」は、ドアにクギのない状態です。「クギのあるなし」で「毎日のドアの開閉」が、重大な問題を引き起こすことは容易に想像できると思います。「悪い噛み合わせ」では、ドアの軸(あごの関節)とクギ(わずかに高くぶつかる歯)の双方が壊れます。「良い噛み合わせ」では、「クギ」はなく整然と閉じるので、破壊のメカニズムは働きません。歯科の学問の中で、「噛み合わせ」が、唯一、皆様の毎日に密着している理由です。そのため「クギのあるなし」が、「歯とあごの関節の健康維持」関するkey pointなのです!保険医療機関ではと、ともかく、すべての歯を移動する矯正歯科専門医療機関でさえ、この悪い噛み合わせを検査、評価、治療の対象にしていないのです!「噛み合わせ」が、歯科の中で最重要の価値を持つ理由です。(この悪い噛み合わせの模型分析を6分のYouTubeでご覧になりたい方は、ここをタップ)

(奥歯に起こってくること)悪いかみ合わせで奥歯に体重の10倍もの暴力的な力が加わるのは、軸に近いぶつかる奥歯には、くるみ割り器のメカニズムが働くから。

(あごの関節に起こってくること)あごの関節の軸の閉鎖経路を邪魔するこの奥歯は、てこの支点となって「食事、歯ぎしり」の度に、シーソー現象を引き起こし、顎関節を上下に揺さぶり、歯をなぎ倒します!

①1枚のスクープ写真。ぶつかる奥歯が発見された。患者様は、顎関節症であるが「すべての歯が同時に同じ強さで接触していない」ことに、気付いていなかった!(現代の歯科医療では行われることがない「三種の神器を用いた噛み合わせの検査」は、患者様の身体、歯、あごの違和感の原因を見逃しません!また、患者様の「感覚」に依存することなく噛み合わせの良し悪しを検証します。治療終了後にこの検査をしないすべての治療は「噛み合わせ」を患者様の「感覚」に頼っているので、クギ=わずかに高くぶつかる歯(歯とあごの破壊装置)口の中に残していきます!

②患者様が無意識に習慣的に噛む位置。当院の噛み合わせ検査は、この2つの結果を1回の検査で得ることができます。ぶつかる奥歯を避けるため、下あごの関節は下あごの歯と一緒にズレています。この関節のズレが、顎関節症の原因!(保険治療や従来の矯正治療では、三種の神器を用いた噛み合わせの検査がないため、すべての歯が噛み合わさったこの状態しか見ていません。顎関節症の原因の歯の特定はできません!噛み合わせの専門的な知識と技術は、ミリ単位〜ミクロン単位の異常で生じる歯周病や歯の破折、顎関節症の原因を見逃さず、皆様の歯の人生を変える可能性があるのです!

上記2枚は、いずれも同一患者様の矯正前の写真を示しています。①から②へ、かみ合わせが瞬間的にズレています。①の位置を、発見する知識と技術がなければ、患者様を「歯を失う」「顎関節症」から守ることはできないのです!

3.奥歯がルールに従ってしっかりかみ合わさっていない。

奥歯には凹凸があります。この凹凸がしっかりはまり込む位置には、ルールがあります。それにより、歯の長軸へ噛む力を逃がし、噛み合わせが安定し矯正歯科治療後の後戻りを予防します。一般的な矯正歯科治療は、外側から眺めて治療をするため以下のような状態に噛み合ってしまう場合があります。歯の噛み合わせは、噛み合った模型を内側から眺めて見なければ、わからないのです!また、安定した奥歯のかみ合わせは、前歯や顎関節を守ります。この状態を作ることができるのは、治療中に繰り返し「三種の神器を用いた噛み合わせの検査」を行いアップデートしているからなのです。(このルールに関する約1分のYoutubeをご覧になりたい方はここをタップ)

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奥歯が全くかみ合わさっていない!

After

奥歯の凹凸でしっかりかみ合わさっている

4.歯ぎしりすると、奥歯がぶつかる。

歯ぎしりは食物をすり潰しと関連するため、奥歯がぶつかり続けるのは当然と皆様は、想像するかもしれません。しかし、理想的には歯ぎしりする時、奥歯がぶつかるのは真っ直ぐ閉じた位置に戻ってきた時だけなのです。もし、ぶつかる奥歯があると、横殴りの力で上下の奥歯同士が互いに破壊し合います。そして、歯周病や破折を引き起こし、1本の歯を失っても、ぶつかる奥歯が無くなるまで標的の歯を変えて、根こそぎ奥歯を喪失させます。同時に、ぶつかった奥歯は前歯と顎関節の中間で、てこの支点となり、顎関節(軸)を上下に揺さぶり、顎関節症を引き起こします。
例えば、おろし金やすり鉢など、他方がやわらかい野菜やゴマであれば、安全にこすり合わすことができますが、凹凸のある、せともの同士や、金属同士をすり合わせれば、傷害的に作用することが想像されるます。 奥歯がぶつからないためには、歯ぎしりした時、前歯が常にあたり続けることが必要です。なぜなら、これは、前歯が奥歯を守る機能だからです。前歯には凹凸はなく、噛む力も奥歯より弱いということが、前歯が奥歯を守る上で都合が良いのです。(自覚できない4つの悪い噛み合わせの内、1,3,4の実際の分析をご覧になりたい方は、こちらの3分のYouTubeへここをタップ。)

歯ぎしりをした状態

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奥歯がぶつかってしまっている。(当院、噛み合わせ矯正治療前)

After

犬歯があたることで奥歯がぶつからない。前歯が、奥歯を守る理想的な形。(当院、噛み合わせ矯正治療後)

以下の代表的な悪い「歯並び」が「顎関節症」になり、40歳以降に根こそぎ奥歯を失う理由は「皆様の自覚できない悪い噛み合わせ:歯ぎしりすると、奥歯がぶつかる」からです!

出っ歯(下あごが小さく、下がっているため、相対的に上あごが出ている)

下あごが小さいと、下の前歯が、上の前歯にあたらないため、 歯ぎしりすると、奥歯がぶつかるかみ合わせです。

受け口(下あごが大きい、出ている)

受け口では、下の前歯が上の前歯を追い越してあたらないため、 歯ぎしりすると、奥歯がぶつかるかみ合わせです。

開咬(上下前歯に隙間がある)

口を閉じても上下の前歯があたらないため、 歯ぎしりすると、奥歯がぶつかるかみ合わせです。

八重歯

糸切り歯(犬歯)が、かみ合せわに参加していない状態です。このため、左右に歯ぎしりしても、犬歯同士は、あたることができません。そのため、 左右に歯ぎしりすると、奥歯がぶつかるかみ合わせです。

「三種の神器を使用した噛み合わせ検査」の無い
現代の歯科医療機関で放置され続ける
「皆様の自覚できない4つの悪いかみ合わせ」

以下のケースは、すべて当院で治療した顎関節症のケースです。「噛み合わせ」を「感覚」で決め、
「噛み合わせ検査」のない現代の歯科医療機関では、顎関節症の原因を特定することができません!

1.身体の中心から見て、歯とあごの位置が、左右対称でない。

見た目は悪くないが、検査で発見された非対称のケース。(顎関節症の患者様)

2.すべての歯が同時に同じ強さで噛んでいない(クギのある状態:ドアの軸理論はこの重要な悪い噛み合わせを説明しています!)

見た目は悪くないが、関節の軸の閉鎖経路上に、ぶつかる奥歯があると検査で判明。
模型を見ると前歯が閉じ切っていない。(顎関節症の患者様)

3.奥歯がルールに従ってしっかりかみ合わさっていない。

表面からみると不具合がないよう見えるが、検査をして裏側からみると奥歯が全くかみ合っていないことが判明。
歯のかみ合わせは、歯の模型を咬合器に取り付け、かみ合わせた模型を裏側から診査しないと、まったく見当違いな場合があるとわかる。(顎関節症の患者様)

4.歯ぎしりすると、奥歯がぶつかる。

見た目は整っているように見えるが、検査をすると、歯ぎしりした時に奥歯がぶつかっていることが判明。(顎関節症の患者様)

治療前の夜間の歯ぎしり検査、赤色が剥がれ、奥歯に横殴りの力がひどく生じている。虫歯がないのに奥歯の違和感、しみる痛む。破折、歯周病、顎関節症の原因となる!

「三種の神器を使用した噛み合わせの検査」は、
様々な症状の原因の奥歯を発見します!

かみ合わせが悪い時、私達の体は、様々なサインを送ってくれます。
患者様が、以下の症状の自覚がある場合は,「噛み合わせの検査、治療」を検討する時期です。

1.姿勢の悪化・頭痛・肩こり・首の痛み、首が回らないなど。

頭部の重さは、ボーリング球と同じ位あり、上あごの平面が傾斜していたり、下あごの位置が非対称性の場合、頭部の重さは、そのまま、姿勢に影響し、首、肩、腰、足首などに影響を引き起こす場合があります。 長年、首の痛みに悩み、首が回らず、整形外科で頚椎症と診断され、首のリハビリと注射治療を繰り返していた方が、かみ合わせの調整で症状が改善したケースもあります(そのケースを見たい方は、ここをタップして3分のyoutubeを)。

 

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かみ合わせが悪い。左肩が下がっている。

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かみ合わせが良いと、左右のバランスも良くなる。

2.顔、口元のゆがみ

かみ合わせが悪いと、歯やあごの配置が非対称であるためお顔の表情を作る筋肉にも左右差が出ます。目の開き方の左右差や口元のゆがみ、鼻唇溝の深さの左右差、右の顔半分は痩せているが、左の顔半分はふっくらしているなど。
また、緊張の強いお顔には、痺れが生じてきます。顎関節症のある患者様や、自覚症状が無くてもかみ合わせの悪い患者様の多くは、お顔の表情に左右差があることが多いです。お顔の美容を行う前に、噛み合わせの検査を受けましょう!

左右は治療前の同一の患者様の鏡面像。右顔半分の鏡面像の方が、健康的な印象

右顔半分だけで構成した鏡面像

左顔半分だけで構成した鏡面像

3.虫歯が無いのに歯がしみる、痛む、違和感がある。歯の根元がくさび状に減る。ある日突然、歯が欠ける、割れる。(咬合病)

かみ合わせが悪いと、常に歯とあごの関節に違和感があり、食事を快適に楽しむことができません。かみ合わせの力は、体重:約60kgほどの荷重であるといわれています。かみ合わせが悪いと、特定の歯に集中的な負担がかかり、むし歯ではないのに歯がしみる、痛む、違和感を引き起こすことがあります。このような状態における歯の負担は、普通に食事をする時と比較して、約10倍の荷重が、1本の歯にかかっています。痛みが解消されない場合は、むし歯ではないのに神経を除去しなくては、解決できない場合があります。このような事柄のために、良好な奥歯の接触であることは大事といえます。また、かみ合わせの悪さは歯ぎしりの原因にもなり、歯が割れて失う可能性もあります。さらに、歯の根元の部分にくさび状の欠損が生じてきます。これを歯ブラシのしすぎという先生もいますが、実際には力の負担でエネメル質がチップして生じているといえます。さらに、奥歯にぶつかる歯があると、糸切り歯(犬歯)の先端がスパッと切ったように失くなっています。
保険医療機関や矯正歯科専門の医療機関では、「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」がないため「噛み合わせの良し悪し」が分かりません。そのため、虫歯がないのに歯がしみる時はしみないように薬を塗る、歯がひどく痛む時は歯の神経を取ってしまう、違和感のある時は「少し様子をみましょう」と言います。歯がかける、割れた時は、「硬いものを噛む」「歯ぎしり」「食いしばり」など、歯が割れそうなな理由を挙げます。ご自身に生じた噛み合わせのサインを見逃さないようにしましょう。皆様の歯が長持ちするかどうかは「噛み合わせ」を「感覚」に頼らず「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」で「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」を検査、評価、治療することが大事なのです!

歯の根元がくさび状に欠損した状態

先端が切ったように失くなった犬歯

4.歯周病が進行する(咬合性外傷)

かみ合わせが悪いと、特定の歯に過剰な負担がかかり、一生懸命プラークコントロールをしているにも拘らず、歯周病が進行します。
(どんなに一生懸命、歯ブラシで細菌にアプローチをしても、かみ合わせの力に対するアプローチがなければ、水の泡になってしまいます。)かみ合わせが、原因で生じている歯周病には、かみ合わせの治療が必要です!
そのような理由で、理想的な噛み合わせ:「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」の構築は、歯の予防、長持ちに関連します。また、このようなかみ合わせの悪い状態で、歯周組織再生療法を行なっても、増やした骨のレベルは、最終的にもとの状態に戻ることが予測されます。
お金をかけて歯周組織再生療法を受ける前に、理想的なかみ合わせであるかを、確かめることをお勧めします。保険医療機関では、定期健診でも虫歯、歯周病、歯磨きのチェックはしても「噛み合わせ」のチェックはしていません。また、保険医療機関では「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」がないため、かかりつけの先生は、歯周病の進行を「嚙み合わせ」と結びつけて考えることができません。すると、歯周病の進行は、皆様の歯磨きの責任ということになり、嚙み合わせ治療をするタイミングが遅ければ、抜歯になります。

左右の歯が均等に噛めていない患者様のイメージ。

かみ合わせが原因の歯周病は、全体でなく特定の歯に進行する場合があります。

5.顎関節症の発生

ドアの枠の隅にクギが落ちている状態で、無理やり毎日ドアを閉じていると、ドアの軸に負担が生じ、軸は緩みパッキンはズレてシャフトを破壊します。一方、顎関節も軸そのものであり、わずかに高くぶつかる奥歯があると、筋肉は不調和で痛みパッキンである軟骨はズレてシャフトである顎関節の骨は変形します。パッキンである軟骨がズレると、顎関節は口を開く時、軟骨を追いかけるように動き、乗っかるタイミングでカクッと音がなります。
また、軟骨や関節に変形が生じると、様々な音が鳴り始めます。軟骨のズレが大きくなると、顎関節が前方に動くことを完全に阻んで、口を開くことができなくなります(この際の開口量は、指1本分から2本分です。正常は、指4本分)。軟骨のズレている期間が長いと元の位置に戻れなくなり悪いかみ合わせの後遺症として残ります。
この状態で、無理やり口を開けようとすると、軟骨を無理やり前に押し出すことになり、軟骨の後ろについている神経を含む結合組織を引っ張るため痛みが生じます。軟骨がズレて、座布団を失った関節の骨は、コンクリートの上に正座している状態になり、だんだん骨が変形してきます。

正常な顎関節と軟骨(顎関節の側方断面、右が前方)

前方にズレた軟骨

軟骨がズレた事により変形した顎関節の表面骨

6.口唇が閉じにくい、おとがいに梅干しの様なしわ(グリメース)ができる。

下あごが小さかったり(小下顎症)、上あごに対し下あごが後ろにある場合(下顎後退症)、前歯が閉じないかみ合わせ(開咬)の場合、口唇が閉じにくく、口呼吸になりやすいです。
また、口唇を閉じようと力を入れると、おとがいの皮膚が緊張し梅干しのしわの様なもの(グリメース)がおとがいにできます。このような方の場合、通常お顔が長い方が多いです。
さらに、このような特徴のある方は、飲み込みの際舌を突き出す癖もある場合が多いです。

閉じにくい口唇と、おとがいに生じたグリメース
(開咬、顎関節症の患者様)

本物の噛み合わせ治療:ご興味のある方は、3本、計36分の
YouTubeをご覧下さい。(ここをタップ)
理想のかみ合わせOrganic Occlusionオーガニックオクルージョン

1.身体の中心を基準として、概ね左右対称に歯とあごが配置されている。

左右対称の状態(術後)

頭の重さは、ボーリング球と同じ位あります。この重さを正しく支えるためには、歯やあごの配置が重要になります。そのため、身体の中心を基準にして、概ね左右対称に歯や顎を配置する必要があります。

2.すべての歯が同時に同じ強さで接触する(クギのない状態:ドアの軸理論はこの理想の噛み合わせを理解する理論です。)

関節の軸の閉鎖経路上に、ぶつかる歯がなく、すべての歯が同時に、同じ強さで接触している状態(術後)。(左右の歯のどちらかが、常に、ぶつかって気になるという自覚症状が起こりません!)

関節がかみ合わせの起点です。関節の軸の回転中心で下あごが閉じてあごが合わさるからです。回転して閉じるものには軸があります。(例:ドア、下あご)関節も左右の頭を結ぶ仮想の軸があります。この軸は、快適に噛める健康に重要な軸であり、ズレたりしないことが大事です。例としてドアの枠の隅にクギが落ちている状態で、無理やりドアを閉じると、ドアの軸に負担が生じ、軸は緩み、パッキンはズレ、シャフトを破壊します。
一方、顎関節も軸そのものであり、ぶつかる奥歯があると、筋肉は不調和で痛み、パッキンである軟骨はズレて、シャフトである顎関節の骨は変形します。ドアの軸も顎関節(軸)も、その軸をズラす邪魔物があると、壊れるメカニズムは一緒です。ぶつかる奥歯と、ドア枠に落ちているクギを関連して考えると、クギがある状態で、無理やり閉じると、クギは変形しますが、ぶつかる奥歯には、痛み、破折、歯周病の進行という変化で現れます。クギが変形せず、歯が割れたり、揺れたりしない時期は、このクギやぶつかる奥歯を支点として、ドアを閉じる度、噛む度に、ドアやあごの関節(軸)を揺さぶり続け、その軸(顎関節)を壊します。
このようなメカニズムを考えると、関節の軸の閉鎖経路上にぶつかる奥歯がなく、すべての歯が同時に、同じ強さで接触している必要があります。

3.奥歯が解剖学的なルールに従い、深くかみ合わさっている。

奥歯の凹凸がしっかりかみ合わさった状態

歯のかみ合わせは、表側から眺めてもわからないため、矯正歯科治療で3次元的に歯を移動している際は、歯の模型を、毎回、 咬合器に取り付け、かみ合わせた模型を裏側からしっかり確認して歯を移動、調整します。 

4.歯ぎしりすると、奥歯がぶつからない。

犬歯があたることで奥歯がぶつからない状態

歯ぎしりは、食物のすり潰しに関連するので、奥歯がぶつかり続けるのは当然と皆様は、想像するかもしれません。しかし、理想的には、歯ぎしりする時、奥歯がぶつかるのは、真っ直ぐ閉じた位置に戻ってきた時だけなのです。もし、ぶつかる奥歯があると、横殴りの力で、上下の奥歯同士が互いに破壊し合います。そして、歯周病や破折を引き起こし、1本の歯を失っても、ぶつかる奥歯が無くなるまで標的の歯を変えて、根こそぎ奥歯を喪失させます。また、ぶつかった奥歯は、てこの支点となり、顎関節(軸)を上下に揺さぶり、顎関節の構造を破壊します。
例えば、おろし金や、すり鉢など、他方が、やわらかい野菜やゴマであれば、安全にこすり合わすことができますが、凹凸のある、せともの同士や、金属同士をすり合わせれば、傷害的に作用することが想像されます。奥歯がぶつからないためには、歯ぎしりした時、前歯が、常に、あたり続けることが大事です。なぜなら、これは、前歯が奥歯を守る機能だからです。前歯には凹凸はなく、噛む力も、奥歯より弱いということが、前歯が、奥歯を守る上で都合が良いのです。

歯ぎしりすると、奥歯の横殴りの力がひどい。
術前の夜間歯ぎしり検査。

歯ぎしりすると、ぶつかる奥歯がない状態
術後の夜間歯ぎしり検査。

「噛み合わせ治療」のポイント

研究によると、人の10人に9人は、元々、「皆様が自覚できない4つの悪いかみ合わせ」が種々に組み合わさって永久歯列が完成していると言われています。そのため、ほとんどの人は、永久歯列が完成した段階で「噛み合わせ治療」の対象とも言えます。加えて皆様は、保険医療機関、矯正歯科専門医療機関で「三種の神器を用いた検査」を行わなず、「皆様が自覚できない4つの噛み合わせ」を検査、評価、治療対象としない歯科治療を日頃から受けています。また「検査による根拠」を示さない治療を受けるとともに「ご自身の個人的な感覚」と「口元の美しさ」だけで決定した「噛み合わせ」を「良い噛み合わせ」と信じています。「かみ合わせ検査」で「良い噛み合わせ」の「根拠」を一度も見ていない皆様は、悪い噛み合わせの上塗りだけをしているかもしれません。人生100年時代において、歯の寿命が、身体の寿命より短いことは、そこに理由があると当院では考えています。皆様の多くは、保険医療機関で治療を受けていますが「検査による根拠のある」治療を受けていないことから「誰にとっても良い噛み合わせのルール」というものがあることをご存じないと思います。それが当院の歴史と伝統のある治療コンセプトOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョンです。このルールに沿って理想の噛み合わせを構築するには「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ:Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンのルールを解消しなければなりません。その実現のためには「三種の神器(フェイスボー、関節の軸で噛み合わせを記録したワックス、咬合器)を用いた噛み合わせ検査」を治療中から繰り返し行い「悪い噛み合わせ」を確実に評価、改善しながらゴールを目指す必要があります。「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」は、噛み合わせの良し悪しの「根拠」を皆様にいつでも「見える化」して示すことができます。矯正歯科治療では、すべての歯を移動していますので、皆様の元々の噛み合わせはいっさい残らず、噛み合わせを完全にリセットしているのです。それにも関わらず「皆様の自覚できない4つの悪い噛み合わせ」を検査、評価、治療の対象としていないのは、大きな損失ではないでしょうか?当院の「噛み合わせ矯正歯科治療」では、治療中から、4つのルールのすべてを「監視」するために半日をかけて治療しています。Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンの4つのルールは、1回の検査で修正できるほど容易なものではありません。そのため、地道に、根気良く修正する必要があります。また、矯正治療により移動した歯は、通常、噛み合わせにバラつきを生じており、噛んでいる歯もあれば、十分噛んでいない歯もある状態です。「すべての歯が同時に同じ強さで接触していない(クギのある状態)」ため、歯をミクロン単位で調整し少しずつ改善します。最終的に治療終了後の検査で「理想の噛み合わせ」の根拠を皆様に「見える化」してお示しします。

理想のかみ合わせ:Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンという歴史と伝統のあるルールに沿った4つの悪い噛み合わせの改善。

1.身体の中心を基準として、概ね左右対称に歯とあごを配置する。

フェイスボーや咬合器などの特殊な器具を使用し、患者様の身体の正中を咬合器に再現します。それを基に、歯やあごを、概ね左右対称に配置します。噛み合わせ矯正歯科治療で3次元的に歯を移動している時は、歯の模型を咬合器に取り付けて、毎回、左右対称性をミリ単位で確認して歯を移動、調整します。(ルール1,3,4に関する、三種の神器を使用した毎回のルーティンワークを3分のYouTubeでご覧になりたい方は、この文書をタップして下さい。)

2.ぶつかる奥歯がなく、すべての歯が同時に同じ強さで接触するようにする。

保険医療機関や矯正歯科専門衣料機関では「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」は無いため、この重要な悪い噛み合わせは、評価、治療対象となっていません。そして、多くの人が、この悪い噛み合わせを自覚できないため、顎関節症、進行する歯周病や歯が割れて「歯を失う」事態になっても「噛み合わせ」に原因があったことを疑うこともできないのです。保険医療機関や矯正歯科専門医療機関において「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」が無いことは、歯科医師にとって非常に都合が良いのです。なぜなら「噛み合わせ」が治療の集大成であるため、「噛み合わせ」に納得したということが、治療責任も皆様任せにすることができるからです。「皆様の感覚」で「噛み合わせ」が決定するということは「良い噛み合わせ」の証明を見せる必要も無いのです。「悪い噛み合わせも自覚できない皆様の感覚」に依存して「噛み合わせ」を作ることで、「感覚」のその先にある「正確さ」を必要とする「すべての歯が同時に同じ強さで接触しない=わずかに高くぶつかる奥歯がある」ために、わずかに高くぶつかる健康な歯を削る必要もないのです。虫歯以外に健康な歯を削る理由があることを知らない皆様を説得する必要もないのです。この悪い噛み合わせにより歯が適当に壊れて、インプラントをするチャンスも増える可能性があるのです。「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」や「健康な歯をわずかに削る調整」の専門的な知識や技術も必要としないのです。このことで治療時間を、劇的に短くすることができるようになっています。「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」がないことの歯科医師にとって都合の良いことは、噛み合わせ治療の究極の技術「すべての歯が同時に同じ強さで接触する」状態を作る必要がないということです(クギを残したままで良い!)。「噛み合わせ」に中途半端に詳しいよりは、無知である方が、皆様の歯とあごが適当に壊れてくれるので、都合が良いのです。
・「噛み合わせの調整」の目的は、歯を削ることではありません。「食事や歯ぎしり」で、「てこ現象(シーソー現象)」を引き起こす「てこの支点:奥歯の数ミリ~ミクロン単位で高くぶつかる部分」を取り除くことです。
「噛み合わせ治療」の本幹である「噛み合わせの調整」についてお伝えします。「噛み合わせの調整」は、「噛み合わせ検査」で「すべての歯が同時に同じ強さで接触していない=わずかにぶつかる奥歯がある(クギのある状態)=てこ現象(シーソー現象)が生じる」の状態を知り、この「歯を失う」「顎関節症になる」可能性のある状態を取り除く方法です。これは、あごの関節の閉鎖経路を邪魔する「数ミリ~ミクロン単位」の「わずかに高くぶつかる奥歯」「ドア枠に残されたクギ」を健康な歯のエナメル質をピンポイントに削って調整し取り除く作業です。そして、「すべての歯が同時に同じ強さで接触する」「歯を予防できる」「顎関節症が治る」究極の「根拠」のある理想の噛み合わせを作ることです。「噛み合わせの調整」は「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」が無いため、「皆様の感覚」に頼って「噛み合わせ」を作ってきた、ほとんどの歯科医師にとって「宝の持ち腐れ」となっています。この技術のすごいところは「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」で、どこに「数ミリ~ミクロン単位のわずかに高くぶつかる歯がある」かを発見し、ピンポイントに調整し、皆様の感覚でも自覚できないような「悪い噛み合わせ」の「クギを取り除き」「ドアが平然とドア枠に閉じるようにする」ことです。それにより、「悪い噛み合わせで生じるてこ現象(シーソー現象)の発生を解消し、「歯を予防」し、「顎関節症」を治療します。そのため「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」を行うことによって、今まだ決定的な症状を発症していない顎関節症、歯周病、歯の破折などが引き起こされる未来を予測できます。現在、一部の学会では、顎関節症の治療に「噛み合わせの調整」や「矯正歯科治療」を実施することを禁じています。このことが、この悪い噛み合わせ、一生治すことができないものにしているのです。そして、悪い噛み合わせの根本的な解決を阻んでいるのです。

3.奥歯を解剖学的なルールに従い、深くかみ合わせる。

奥歯には凹凸があります。この凹凸がしっかりはまり込む位置には、ルールがあります。それにより、かみ合わせが安定し、矯正歯科治療後の後戻りを予防します。また、安定した奥歯のかみ合わせの高さは、前歯や顎関節を保護しています。噛み合わせ矯正歯科治療で3次元的に歯を移動している時は、歯の模型を咬合器に取り付けて、毎回、噛み合った模型を内側から確認して、矯正による歯の移動で改善しゴールを目指します。噛み合わせの調整を併用することで、最終的には、12ミクロンの超極薄フィルムを用いて噛み合わせの接触を確認します。一方、噛み合わせの調整単独では、矯正より自由度が低いためこのルールを改善することは困難です。噛み合わせ矯正歯科治療を選択するか?or噛み合わせの調整単独を選択するか?は、ご年齢、悪い歯並びの状態、悪い噛み合わせの状態、患者様の症状を参考に決定します。従来の矯正歯科治療では、歯並びを、外側から眺めただけで歯を移動するため、このルールを厳密に改善することが困難です。噛み合わさった状態は、咬合器を用い、内側から噛み合わさった模型を見て評価しなければ、まったく噛んでいないという事があります。外側からみてしっかり噛んでいても、内側からみてしっかり噛んでいなければ、半分しか噛み合わさっていないということになります。その場合、噛む力は歯の長軸には伝わらず、互いの歯に横殴りの力が働き、歯の寿命に影響する場合があります。(このルールに関する1分のYouTubeをご覧になりたい方は、この文書をタップして下さい。)

4.歯ぎしりする時、奥歯がぶつからない。

歯ぎしりする時、ぶつかる奥歯があると、横殴りの力がかかり、歯を破壊していきます。 また、このぶつかる奥歯は、てこの支点になり、前歯と顎関節の間で、シーソー現象を引き起こし、顎関節(軸)を揺さぶり、やがて破壊します。 そのため、噛み合わせ矯正歯科治療で、歯を3次元的に移動している際は、毎回、口の中と模型分析で確認し、常にこの現象が起こらない状態に矯正で歯を移動します。一方、噛み合わせの調整単独では、矯正より自由度が低いためこのルールを厳密に改善することができません。治療前診断でこの悪い噛み合わせがある患者様には、噛み合わせ矯正歯科治療を提案させて頂きます。