1991年 | 明海大学歯学部卒業 |
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1995年 | 明海大学歯学部大学院歯学研究科修了:歯学博士の学位取得 |
1998年 | 日本歯科麻酔学会認定医取得 |
1999年 | 日本口腔外科学会専門医取得 明海大学歯学部口腔外科学第一講座助手 |
2000年 | 明海大学歯学部口腔外科学第一講座講師 |
2002年 | 羽生総合病院口腔外科部長 |
2012年 | IPSG包括歯科医療研究会VIP会員 |
2024年 | 福永 矯正歯科・歯科口腔外科 開設 |
皆様は、保険医療機関で保険治療、インプラント治療、矯正歯科専門医療機関で治療を行っています。親切に、笑顔で気持ちよく接してくれたプロの仕事を疑わないと思います。そして、噛み合わせも自然と良くなっているに違いないと信じて疑わないと思います。しかし、保険治療では、そもそも「噛み合わせ検査」の項目がなく、「根拠」を持って「良い噛み合わせ」を証明していません。そのため、虫歯治療の前に最新式のレントゲンCT検査を行った後、すぐに虫歯を削り始めることを皆様は、経験的に知っていると思います。自由診療のインプラント、矯正治療でも保険診療の延長線で治療後が行われており、通常「かみ合わせ検査」は、ありません。では、皆様の「詰め物、被せ物、インプラントや矯正歯科治療」などの「噛み合わせ」は、いつ、どのように評価されたのでしょうか?よく、考えてみてください!実は、評価されていないのです!皆様の「感覚」任せにしただけなのです。その実際は、歯科医院でよく行われるやりとり、「はい、カチカチ噛んで」「高いですか?高くないですか?大丈夫ですね」がそれです。このやりとりには、「このかみ合わせで、納得しましたね」という意味が込められています。数年かけて治療した集大成の「かみ合わせ」が、実は、このやりとりで、いとも簡単に決まっているのです!(皆様は、治療が、もうすぐ終了するという喜びで、こんな重要なことを憂慮する気持ちもないかもしれませんが・・・)矯正歯科治療では、徐々にかみ合わせが決まっていくため、このやりとりすらないかもしれません。しかし、矯正歯科治療は、すべての歯を移動し完全に噛み合わせをリセットしています。そのため、すべての歯科治療の中で、最も「歯を失う」「顎関節症になる」「全身の不調和」につながります。矯正歯科治療こそ、噛み合わせの知識と技術に熟知していなければ行えない治療なのです!そのような治療においても、皆様の噛み合わせは、「感覚」だけで決まっているのです!研究によると人の10人に9人は、元々、自覚しにくい奥歯の悪い噛み合わせがあると言われています。加えて、皆様は、「噛みわせ検査」のない治療を受け、「何の根拠もない」奥歯の悪い噛み合わせも十分自覚できない皆様の「感覚」任せに作られた「噛み合わせ」の将来を背負っていくしかないのです。
歯科医院の定期健診でも虫歯と歯周病のチェック、歯の汚れを衛生士さんが取るだけで、先生が噛み合わせの評価を行う習慣はありません。現代の歯科医療は、「嚙み合わせ」に無関心であり、様々な歯やあごの症状に対して「嚙み合わせ」を原因として考えることを放棄しているので、「噛み合わせ」とは無縁のものであることを頭の片隅に置いて下さい。皆様は、「噛み合わせ検査」がどういう性質のものすらかもわかりません。歯科治療の窓口である、保険医療機関の先生は、健康保険の項目にない、「噛み合わせ検査」について何も語ることはないでしょう。そして、歯科のシステムとは「そういうもの」と察する皆様は、疑問に感じないかもしれません。「噛み合わせ検査」もないのに、なぜか、歯科医院のホームページをみると嚙み合わせ治療の項目はあるのです。しかし、「噛み合わせ検査」と称して最新式のレントゲンCTで撮影するだけだったり、「噛み合わせ治療」と称してマウスピースなどの対症療法だけを(原因の治療ではない)行ったりします。皆様は、一生に一度も、「噛み合わせ検査」を受けることがないまま、40歳以降の既定路線として歯を失い、「老化現象」と簡単に諦めることができるかもしれません。同様に、検査も十分に行なってこなかった「欠陥」を持つトンネルや道路が、ある日、突然崩落してしまうように、皆様が心酔する「歯磨き」だけに依存して改善のない「歯周病」や、嚙み合わせの暴力的な力をコントロールしてこなかった代償として生じた「歯が欠ける、割れる」により抜歯となってしまうのです。 自由診療である当院は、他ではできない「噛み合わせ検査」の評価を基に「根拠」を持って「良い噛み合わせ」を作っています。噛み合わせ治療は、正確に行うと半日を費やします。当院は、他ではできない、噛み合わせで「顎関節症を治療」したり、「歯の予防」を行うことができます。40歳以降の健康を真剣に考え始めた時期に、歯で惨めな思いをしないように、後半人生60年を快適に食事をして頂くサポートができるかもしれません。矯正歯科治療を始めたり、かみ合わせの不具合や、長く患っている顎関節症をかみ合わせで治療することは、噛み合わせを検査、評価、治療する数少ないチャンスです。次ページでは、噛み合わせで「歯を失う」「顎関節症になる」メカニズム、なぜ、「噛み合わせ検査」が必要なのか?などについて具体的に説明します。)
当院では、確実な診断と治療を行うため、お一人おひとりに十分な時間をかけて丁寧な診療を行っております。そのため、保険診療では対応が難しい精密な検査や、より高度な治療で理想を現実にするために「自費診療のみ」とさせていただいております。また、当院では、患者様の健康を第一に考えており、喫煙が口腔内の健康に与える影響を考慮し、現在、喫煙されている方の治療は行っておりません。禁煙は歯周病や口腔がんのリスクを下げ、より良い治療効果を得るためにも非常に大切です。
禁煙をサポートする情報は数多くございますので、ぜひ一度ご検討いただけたら幸いです。
口腔外科との最初の出会いは、私が大学1年生の時でした。歯学概論という授業で臨床各科を回るオリエンテーションで、口腔外科を回った時のことです。
手術室で全身麻酔のもと、手術台を囲む口腔外科の先生達をみて、この人たちは外科医(医師)なのだと勘違いしました。それだけ、手術室の雰囲気と口腔外科医(歯科医師)は、私が持っていた歯科のイメージと、かなり異なっていました。
その後、大学3年生の時に口腔外科が、歯科医師が癌をも治療する科であり、舌やあごの癌を取り除き、再建も行う科であることを知り、とても興味を持ちました。
大学5年生の病院実習では、口腔外科が歯学というよりは医学に近く、医師同様の仕事を行うということを学び、また医師同様の仕事をしている先生方の姿に感銘を受け、口腔外科への興味は一層強くなりました。
大学病院の診療科において、口腔外科と矯正歯科はいわゆる花形でしたが、口腔外科は"3K"と呼ばれ、きつい、汚い、危険とされていました。しかし、卒業後は、迷うことなく口腔外科の大学院に進み、すべてを吸収したいという気持ちで一杯でした。
医局には、熱心な先輩達がたくさんいました。彼らは夜中や日曜日、祭日も常に大学にいて、患者様に寄り添い、臨床や研究に励んでいました。
その当時、医局では学位、歯科麻酔認定医、口腔外科専門医の3つが口腔外科における三種の神器(トリプルクラウン)と呼ばれており、これらすべてを取得することは、優秀な口腔外科医の証とされていました。
自分にこの仕事が務まるかはわかりませんでしたが、口腔外科が好きという気持ちと、トリプルクラウンを目指して、毎日のハードな業務に取り組みました。また、先輩たちと同等のレベルに近づくためには、大学に泊まり込むしかないと考え、一念発起して、大学院生控え室に、折り畳みベッドと布団を持ち込み、大学に勝手に寝泊まりすることを決めました。自分で何でもできるようになりたい、周囲から認められたいという気持ちで一杯でした。
4年が経ち、歯学博士の学位取得後、大学院を卒業しました。その後、埼玉医科大学病院麻酔科で7か月間の研修を受け、約200件の全身麻酔を経験しました。その経験を活かし、歯科麻酔認定医試験に合格しました。この経験は、今も全身疾患を持つ患者様の管理能力の基盤となっています。その翌年、口腔外科専門医試験にも合格し、目標であったトリプルクラウンを8年かけて達成しました。これで、大学での学びに一区切りがついたと感じ、8年間の大学での寝泊まりにピリオドを打ちました。
口腔外科学講座の助手としてキャリアをスタートし、その翌年、講師に昇進しました。
そして、教授から総合病院歯科口腔外科への出向を命じられました。
6年間の学生時代を含めた、18年に及ぶ大学生活(8年間はまったく大学に寝泊まりしていましたが(笑)。この間、週に1回の帰宅は、下着と布団を洗濯するためでした。)に幕を閉じました。
私は大学から出向して、より長い22年間を総合病院で過ごしました。思えば、高校3年間も、1日も休まず、皆勤賞を頂きました。私の強みは、一つのことに熱意を持って取り組み、最後までやり遂げることです。口腔外科の手術では、1日中、手術に没頭し、食事も取らずに患者様に専念することもあります。苦労の連続でしたが、患者様から感謝の言葉や手紙を頂戴すると、自分の努力が報われたと感じます。総合病院での22年間は、治療スキルの向上に取り組みました。
特に顎変形症の手術:Le Fort Ⅰ型骨切り術、下顎枝矢状分割術を通して、患者様本来のお顔の美しさを引き出し、かみ合わせの改善に携われたことは、非常に意義深い経験でした。
人生には様々な転機がありますが、私はかみ合わせを学ぶ機会を得たことが大きな転機となりました。かみ合わせが、姿勢や肩こり、首の痛みなど、全身に及ぼす影響について深く理解したことで、かみ合わせが単なる歯の接触ではないことを知りました。
かみ合わせの構築に重要なことは、身体の中心を取ること、顎関節の軸、瞳孔線などを基準にかみ合わせを作ることです。そして、これらを基に、歯の模型を、咬合器に再現すると、患者様に生じている症状の原因が手に取るように分かってきます。
また、かみ合わせの力を機能的にコントロールすると、歯とあごを健康に維持することに繋がります。
私が学んだ、かみ合わせの治療は、顎関節症の患者様に、その診断・治療の技術を応用すると、驚くほどの改善が見られ、「かみ合わせこそ本物の歯科治療」だと、私に確信と喜びを与えてくれます。矯正歯科治療や、ミクロン単位のかみ合わせの調整の技術が、患者様の症状を魔法のように取り除き、それを目の当たりにすることができたことは、本当に素晴らしい経験でした。
矯正歯科治療をお考えの患者様の成功は、美しい口元を手に入れることかもしれません。
しかし、すべての患者様の歯科治療における成功は、ご自身の歯を失わず、一生涯、ご自身の天然歯だけで、快適に噛むことだと思います。現在も大切な歯を失ったり、老化現象と諦めたり、治療のために歯科に通い続けるという社会問題は続いています。
当院の矯正歯科治療は、患者様一人ひとりにじっくりと時間をかけて、丁寧に行います。丁寧な治療によって、美しい歯並びを実現するだけでなく、顎関節や噛み合わせのバランスを整え、一生ご自身の歯で美味しく食事ができるように、お口の健康をサポートします。歯周病予防にもつながり、将来的な歯の喪失のリスクを低減します。一生に一度の大切な治療だからこそ、ぜひ一度ご相談ください。