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当院の噛み合わせ矯正歯科治療は、神合わせの奇跡。

お一人の患者様に半日という時間をかけるのは、正しい噛み合わせの作り手としての矜持。理想の状態を知っているなら、誰も妥協することはできないはず!

私は、IPSG包括歯科医療研究会という元日本歯科大学教授稲葉繁先生が顧問を努めるstudy groupで15年程嚙み合わせを学び、顎関節症を原因である噛み合わせから治療できるようになりました(マウスピースを使用しません)。稲葉繁先生は、御年85歳になってもなお現役で、新規の患者様を会員の目の前で治療して見せて下さいます。噛み合わせの歴史は、約1世紀前にアメリカ、カルフォルニアで始まりましたが、その目的は、「歯の長持ち」「あごの関節の健康維持」です。稲葉先生は、歯科学そのものであるかみ合わせという学問:ナソロジーの創設メンバーに直接、知識と技術を学んだ、日本歯科界のレジェンドです。私は、噛み合わせの調整を駆使し、顎関節症を「関節の軸」で噛み合わせを作り、治療する方法を稲葉先生に学びました。実に、最初に治療させて頂いた患者様が、噛み合わせの調整で治療したところ、魔法のように改善したので、「関節の軸で噛み合わせを作ることが、こんなにすごいことなのか?」と驚きました。そして、日本口腔外科学会で、そのケースを満を持して発表したところ、「顎関節症を治療するために、歯を削って良いのか?」と批判されました。日本顎関節学会が、顎関節症の治療に噛み合わせの調整を行うことを推奨していないからです。多くの保険医療機関の歯科医師が、自己流で噛み合わせの調整を行ったため、顎関節症の悪化したケースが増えてしまい、そのクレームが大学病院や学会レベルに達したためです。しかし、私は、その後も、嚙み合わせ治療の幅を広げるために、すべての顎関節症のケースに対応できるようになるため、オーストリアンナソロジーの開祖スラビチェック先生の右腕であったフロイデインターナショナルの田嶋健先生に矯正歯科治療を学びました。数年後、日本口腔外科学会で、再び、顎関節症を矯正歯科治療で治したケースを発表したところ、「顎関節症を矯正で治すなんて、そのうち訴えられる」と再度、批判されました。そのから、現在まで、私は、多くの顎関節症の患者様を予知性を持って原因の嚙み合わせから治療し、患者様の沢山の笑顔と感謝のお言葉を頂きました。このことは、私が、「関節の軸」で噛み合わせを作ることに、こだわってきた賜物だと思っています。しかし、現在のほとんど歯科医療では、「関節の軸」でかみ合わせが作られることはありません。なぜなら、「歯の長持ち」「あごの関節の健康維持」のためにめちゃくちゃ時間がかかり、噛み合わせの専門的な知識や技術、矯正歯科治療の専門的な知識や技術、噛み合わせの調整という精密な技術が必要だからです。かみ合わせで、「歯の健康」「あごの関節の健康維持」を作ることは、現在の歯科界では諦められています。理想のかみ合わせを作っても、見た目でわからないため、患者様の評価もなく、めちゃくちゃ時間がかかるためです。そして、顎関節症で長く悩む患者様の原因治療や、かみ合わせで歯が予防できることも諦められています。ほとんどの歯科医師に実践不可能と信じてられている私の治療は、保険治療やその延長線でインプラント、見た目重視の矯正を行っている先生にとっては、想像を絶する、理解不能なものなのかもしれません。そのような理由で、歯科学の観点では、現在、矯正歯科治療をすること=嚙み合わせが良くなる ではありません。歯の予防=歯磨きだけ でもないのです。もっと正確なゴールは存在します。良い噛み合わせは、「関節の軸」で噛み合わせを作って初めて良い噛み合わせとなり「歯の長持ち」「あごの関節の健康維持」を図れるからです。保険治療ではそもそも治療前後に「関節の軸」で噛み合わせを検査するという項目がありません。そのため、保険治療では、顎関節症は対症療法(マウスピース、お口の開口訓練、筋肉のマッサージ)しかないのです。現在の多くの歯科治療も時間がかかることを好みません(患者様もそうかもしれません)。すべての人が向かっている先は、ファストビジネス(早い、安い、簡単)です。日本は、皆保険が始まってから何十年も経過し、ずっと歯の予防=歯磨きと教え込まれてきました。しかし、若い皆様は、歯のことなんかで悩んでないし、1つも困っていないとおっしゃるかもしれません。皆様のご両親は、いかがでしょう?歯磨きが上手な方ですか?歯がすべて残っていますか?過去に矯正歯科治療を受けたましたか?歯磨きが上手で、過去に矯正歯科治療を受けているにも関わらず、歯を失っているとしたら、その原因って何でしょう?私も、病院口腔外科で、矯正歯科治療後の抜歯のケースや顎関節症を沢山見てきました。歯の喪失は、通常40歳過ぎの健康を真剣に考え始めた時期に始まります。ある日、突然歯が割れて、インプラントを必要になるかもしれません。また、30代、40代で早くも総入れ歯になっている人も実は結構いらっしゃるのです。IPSG包括歯科医療研究会では、入れ歯の患者様の治療ケースも沢山見ますので、なぜ、こんなにも簡単に歯を失ってしまうのか?と日々疑問に感じます。歯の予防=歯磨き?ほんとうにそれで良いのでしょうか?良く考えてみてください!歯科の定期健診に毎回、行っているにも関わらず、歯周病の改善がなく、抜歯になるのをただ指を咥えて待っているだけかもしれません。噛み合わせの力は、体重くらいかかっており、悪い噛み合わせでは、体重の10倍もの力がかかっています。私達が行うべきは、歯磨きで細菌をコントロールすると共に、嚙み合わせで暴力的な力をコントロールする必要があるのです。歯磨きは、皆様が自宅でできるホームケアですが、噛み合わせのプロフェッショナルケアは、嚙み合わせに熟知したほんの一握りの歯科医師が知るのみです。1世紀も前に提唱された歯科学の原則「関節の軸で噛み合わせを作る」、噛み合わせの本来の目的「歯の長持ち」「あごの健康維持」をもう一度見直すべきではないのでしょうか?確かに歯科もファストビジネス化しており、多くの方が「未来の自分」を夢見ることができているのは良いことなのかもしれません。しかし、本物を見抜く目も必要だと思います。自由診療では、お一人の患者様に時間制限なく治療を設定できます。また、お一人の患者様を大切に治療することもできます。歯科治療の大原則「関節の軸で噛み合わせを作る」ことは、時間を必要とします。丁寧で根気も必要とします。 さて、関節の軸で噛み合わせを作る場合、矯正歯科治療と併用して噛み合わせの調整が不可欠です。噛み合わせの調整は、患者様の健康な歯のエナメル質を数ミリからミクロン単位にピンポイントに削って微細な調整を行う方法です。しかし、そもそも噛み合わせの検査がない保険治療中心の先生や、過去に一度も関節の軸で噛み合わせを作ったことがない先生は、「患者様の大切な健康の歯を削るなんて!」と思うかもしれません。しかし、患者様の健康な歯を精密に削る調整も行わず、関節の軸に噛み合わせを作らなかった結果として、虫歯がないのに歯がしみる痛む、歯ブラシを頑張っているのに改善しない歯周病、歯が突然割れるなどの原因を作っていることに気付けていないと思います。健康な歯を精密に削ることを怠った結果として、精密に削るだけで済んだ患者様の健康の歯を抜歯へ導いている可能性があるのです。そして、その先にはインプラント治療ができるうれしさもあるのかもしれません。私は、病院口腔外科で30年以上勤務してきました。あごの癌で下あごを切り取るような手術も沢山経験してきました。たとえ、癌と宣告されても、下あごを切り取られることは納得できるものではないと思います。一方、顎関節症で、原因である噛み合わせから治療するのに、健康な歯のエナメル質を数ミリからミクロン単位にピンポイントに削ることが非難されることなのでしょうか?顎関節症の噛み合わせの調整は、歯を削ることが目的ではありません。患者様が、噛みしめた時に、関節がズレないようにするのが目的です。下あごの歯と下あごの関節は、同じ下あごにあります。噛み合わせの調整により、関節の軸と調和してすべての歯が同時に同じ強さで噛みしめることができれば、関節はズレたり、揺さぶられたりせず、顎関節症を予防でき、「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯もない」状態を作れるため歯の予防にもなるのです。

関節の軸は、身体の健康に重要な軸の1つで 、この軸がズレることはすべての歯とあごのトラブルの始まりになる。

「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」このルールは、当院のコンセプトであるOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョンの4つのルールの中で最も重要なルールです。それは、患者様の「かみ合わせの違和感」という一番最小単位の症状を解消する場合にも、このルールが解決の糸口になるからです。なぜなら、関節の軸は、身体の健康に重要な軸の1つで、この軸がズレることは、すべての歯とあごのトラブル、引いては姿勢、頭痛、肩こり、腰痛など全身の体幹のトラブルに発展する場合があります。また、人が、自然に、快適に噛める、まさにかみ合わせの出発点だからです。そして、歯科という学問のあるべき本質です。なぜなら、この関節の軸でかみ合わせを作ることの意義は、
きれいな歯並びで、口元の美しさを飾るという見た目の役割ではなく、正しいかみ合わせで、歯の長持ち、あご(関節)の健康維持を果たすということだからです。

「歯の長持ち」「あごの関節の健康維持」を実現できる「関節の軸」でかみ合わせを作る歯科医師はいるのか?

しかし、患者様の歯がほとんど残っている場合、保険治療はもちろん、
インプラントなどの自費治療においても、この「関節の軸」を意識して治療が、通常、行われることはありません。
1本や、2本の歯にインプラント、詰め物、被せ物を入れる場合は、その他大勢の歯の閉鎖経路を邪魔しないように、新しい歯を協調させることが原則になるからです。一方、矯正歯科治療など、すべての歯を移動し患者様のかみ合わせを完全にリセットできる治療でさえも、関節の軸でかみ合わせが作られることは、ほぼ行われていません。なぜなら、患者様の歯がすべて残っている場合は、歯かみ合わせを作ることのハードルが一気に上がるからです。奥歯は、沢山あり、それぞれに凹凸があるため、それらがぶつかることなく接触することは神合わせの軌跡といえるからです。そのため、実際の矯正歯科治療のほとんどは、関節の軸にかみ合わせを作らず、関節が適当にずれても構わない位置で、患者様の感覚的に違和感のない位置で噛み合わさることを目標にしています。その方が、時間の短縮になり、都合が良いのです。時間がかからなければ、商品も安く提供でき、患者様にも手に入れやすい料金となります。現在、世界中でファストビジネスは盛んにおこなわれており、保険治療もその1つといえますが、早く、安く、簡単で内容は薄くても実施した直後はそれなりの結果を得ています。食べ物や、洋服、そして、美容。矯正も患者様が求める口元の見た目重視の傾向となっています。しかし、安かろう、悪かろうということは、現実的にはあるため、40歳以降の健康を真剣に考え始めた時期に、噛み合わせの暴力的な力で、歯周病や歯の破折で歯を失い惨めな思いをする可能性があるのです。

矯正歯科治療は、見た目以外の歯の長持ち、あごの健康維持に対してどのようなレベルで治療が行われる?

一般的な矯正歯科治療のホームページでは、そこで紹介される代表的な悪いかみ合わせに対して、
機能的にどのような目標を持って治療が行われるかについては言及がありません。
まさに「矯正治療」という漠然とした答えであり、実際、矯正を行う先生も、
矯正をすれば機能的な部分もたぶん良くなるだろうという意識だと思います。
当院では、Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンという
見た目でもわからないレベルの悪いかみ合わせの力をコントロールするというコンセプトに従い、
矯正やかみ合わせの調整を用いて、「歯の長持ち、あご(関節)の健康維持をサポートし、
歯の予防、顎関節症の治療につなげる」という、治療内容を深堀した提案をしています。

現在の顎関節症治療の現状。

当院では、関節の軸に新しいかみ合わせを作り、顎関節症を治療しています。顎関節症という病気が、マウスピースなどの対症療法を行わず、原因のかみ合わせから治るなら、その歯科医師は、かみ合わせの作り手として最高の技術があるということを示していると思います。
なぜなら、顎関節症の原因は、かみ合わせだからです。顎関節症治療の仕上げは、健康な歯のエナメル質を数ミリからミクロン単位に削り、かみ合わせを通して「関節の軸」をズレない、揺さぶられない快適な状態にすることです。
かみ合わせが原因の顎関節症を、原因であるかみ合わせから治療できないということは(対症療法であるマウスピースで治療している)、
「私は、理想のかみ合わせを作ることができません」と言っているのと一緒です。顎関節症を原因であるかみ合わせから治療できないため、
顎関節症の原因はかみ合わせではなく、様々な要因が複雑に絡み合っているという言い訳をしているのです。
現在、顎関節症の治療が、対症療法しかなく、整体の治療と同様のレベルで扱われているのは、歯科医師としてのプライドに関わる問題です。当院のかみ合わせ矯正歯科治療が、半日がかかるのは、理想の状態を知るために妥協ができないからです。皆様が、各方面の専門家の方ならお分かり頂けるかと思います。

「関節の軸にかみ合わせを作る」ことは、歯科医師本来の仕事。

「歯の長持ち」、「あごの関節の健康維持」を真剣に考え、約1世紀前にOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョンのルールを提唱した熱い男達の物語は、私のYouTubeチャンネル、「かみ合わせ Oganic diary」で紹介させて頂きました。そして、彼らは、矯正歯科治療のようにすべての歯を動かす目的と、その最低条件は、身体の健康に重要な軸の1つである「関節の軸」で、すべての歯が同時に均等に接触するようにすることであると謳っています。なぜなら、ただ単に歯を並べるだけでなく、正しくかみ合わせ作ることで、歯の長持ち、あごの関節の健康維持、つまり体の健康に直接つながっているからです。それが、歯を並べただけの口元の見た目のためだけだとしたら、患者様にとっては、大きな損失になると思います。「関節の軸にかみ合わせを作る」ことは、歯科医師の本来の仕事であり、理想の噛み合わせを知るなら歯の長持ちのために妥協することはできないと思います。それを達成する技術がなければ、皆様の感じる一番小さな症状「歯の違和感」さえも、「少し様子を見て下さい!」というしかないのです。