噛み合わせの力よる歯周病の進行、歯の破折、そのメカニズム。: 40歳以降に奥歯を失う原因。
―保健治療では行う事ができない噛み合わせ治療を、自由診療で行なっている埼玉県の歯科医師が語る、保健医療機関では教えてくれない、かみ合わせの真実―
目次
下あごの歯とあごの関節は、切っても切れない関係。
下あごには、歯もありますが、下あごの最も後ろの部分に、あごの関節もあります。
そのため、かみ合わせを担う下あごの歯と、あごの関節は、
まさしく、一体となっている切っても切れない関係です。
そのため、下あごの歯が(かみ合わせが)ズレる時は、一緒に関節もズレます!
なぜ、いきなり、下あごの構造の話と思われるかもしれませんが、この関節がかみ合わせを語る上で、非常に重要だからです。
回転して閉じるものには、軸がある。(例:ドア、下あご)
さて、回転して閉じるものには、軸があります。(例:ドア、下あご)
下あごには、下あごの左右の関節を結ぶ仮想の軸があります。
そのため、あごの関節は、ドアでいう軸であり、そのため下あごは、いつも決まった位置に正確に閉じることができます。
関節は、かみ合わせの回転中心であり、かみ合わせの出発点です。また、身体の健康(体幹)にも重要な軸であり、
この軸(関節)がズレたり、歪むことなく噛めることは、自然に、快適に噛めることにつながります。
そのため、良いかみ合わせは、噛む時、この軸(関節)がまったくブレることはなく、回転だけして、
すべての歯は同時に、均等に接触しています。まさに、神合わせの奇跡ですね。良い噛み合わせを作ることができれば、
顎関節症をマウスピースを使用せずに治療することができて、嚙み合わせで歯の予防(歯ぎしり、食いしばり、硬いものを噛むなどの暴力的な噛み合わせの力から歯を守る)もすることができます。
一方、この関節の軸が、食事中に歪み、ズレて、揺さぶり続けることは、姿勢、肩こり、頭痛、腰痛、首の痛み、首が回らない,
お顔のゆがみ、顎関節症(口が開かない、開く時痛い、音が鳴る)などに影響します。
そして、この関節の軸が、食事中に歪み、ズレて、揺さぶられる状況が、やっと、今回のテーマである、歯周病の進行、歯の破折につながり、歯を失う原因、顎関節症に深く関連しています。それは、どんな時なのでしょうか?
かみ合わせで奥歯が壊れるメカニズム①「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」
本来、噛み合わさった時、まったく動くはずのない、回転しかしないはずの関節が、歪み、ズレて、揺さぶられる状況は、
「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」時です。下図の状態です。(下図は、わかりやすく誇張して描かれています。)
これは、見た目でわからない奥歯の悪いかみ合わせで、自覚症状さえ感じない場合があるので恐ろしいです。この状態は、元々の噛み合わせが原因の場合もありますし、歯科治療(詰め物、被せ、矯正、インプラント)が原因で生じる場合もあります。この状態になってしまうのは、ほとんどの歯科治療で、噛み合わせの良し悪しを評価する検査が行われていないからです。
では、下図のような状況を作らないため、保健治療では通常、どのような対応をしているのでしょうか?その答えは、ただ単に皆様の感覚に頼っているのです❗️皆様は、保健治療、自費治療でも、詰め物、被せ物、インプラント、矯正治療でも、最終的な噛み合わせの確認ためこのように指示されたことはないでしょうか?「ハイ、カチカチ噛んで」「高いですか?高くないですか?大丈夫ですね❗️」と。これは、噛み合わせ治療の本来の仕事ではありません。なぜなら、本来の噛み合わせ治療というものは、治療前、中、後に「関節の軸と調和した噛み合わせであるかどうか」を検査するからです。最終的に患者様の感覚に頼った噛み合わせの位置は、「関節の軸」と調和していないことがほとんどです。なぜなら、冒頭でお話したように、人の10人に9人は、「関節の軸と調和していない」見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせがあるからです。しかし、そもそも保健治療で数本の歯を治療しただけでは、患者様の噛み合わせを「関節の軸に調和した噛み合わせ」に変更することはできません。なぜなら、数本の詰め物、被せ物を装着する場合、現在の患者様の噛み合わせに調和した詰め物、被せ物を作るからです。また、患者様の自覚症状もない見た目でもわからないような悪い噛み合わせで、関節の軸を揺さぶったとしても、患者様に自覚症状がない限り、患者様はそれを変更したいとは通常思いません。しかし、矯正歯科治療のようなすべての歯を移動し、噛み合わせを完全にリセットしたり、インプラントなどでall on fourにする場合などは、関節の軸で噛み合わせをrリセットする絶好の機会なのです。
ぶつかる奥歯は、上図のように前歯と関節の中間で、シーソーの支点(てこの支点)となって、食事中、噛む度に関節にシーソーのような
上下のズレ、揺さぶりを生じ、結果的にぶつかる奥歯には、体重の10倍もの暴力的な力が働き、関節も揺さぶられ両者はセットで壊れていきます。この地味なメカニズムで、歯周病の進行、歯の破折、顎関節症が発生します。
このメカニズムをyoutubeで供覧します。
かみ合わせで奥歯が壊れるメカニズム②「歯ぎしりすると、ぶつかる奥歯がある」
この奥歯の悪い噛み合わせに関連する口元の悪い歯並びは、出っ歯、受け口、開咬、八重歯などです。(矯正歯科が目指す、理想の噛み合わせー悪いかみ合わせとはー4,歯ぎしりすると、奥歯がぶつかる もチェックしてみて下さい)
歯ぎしりは食物のすり潰しと関連するため、奥歯がぶつかり続けるのは当然と皆様は、想像するかもしれません。しかし、良いかみ合わせでは、歯ぎしりする時、奥歯がぶつかるのは真っ直ぐ閉じた位置に戻ってきた時だけなのです。もし、ぶつかる奥歯があると、横殴りの力で上下の奥歯同士が互いに破壊し合います。そして、歯周病や破折を引き起こし、1本の歯を失っても、ぶつかる奥歯が無くなるまで標的の歯を変えて、根こそぎ奥歯を喪失させます。同時に、ぶつかった奥歯は前歯とあごの関節の中間で、てこの支点となり、関節(軸)を上下に揺さぶり、顎関節症を引き起こします。そのため、下図の状態は、真っ直ぐ閉じた時も起こらない方が良いですし、歯ぎしりした時も起こらない方が良いのです。
例えば、おろし金やすり鉢など、他方がやわらかい野菜やゴマであれば、安全にこすり合わすことができますが、凹凸のある、せともの同士や、金属同士をすり合わせれば、傷害的に作用することが想像されるます。 奥歯がぶつからないためには、歯ぎしりした時、前歯が常にあたり続けることが必要です。なぜなら、良い噛み合わせには、前歯で奥歯を守る機能があるからです。前歯には凹凸はなく、噛む力も奥歯より弱いということが、前歯が奥歯を守る上で都合が良いのです。そのため、良い噛み合わせの人は、歯ぎしり、食いしばり、硬い物を噛んでも容易に歯が破折したりはしないのがご理解頂けたでしょうか。
下写真は、「歯ぎしりするとぶつかる奥歯がある」状態です。このケースは、受け口の患者様です。右奥歯の8本の歯が、このぶつかる奥歯に関わっていますが、左の奥歯も同様の状態になっています。そのため、このかみ合わせでは、1本歯を失っても、別の歯がまた、失うターゲットとなり、横殴りの歯がなくなるまで、歯を喪失させていきます。30代、40代で早くも総入れ歯になってしまう人がいるのは、この恐ろしい見た目で分かりにく奥歯の悪いかみ合わせが原因といえます。(当院、矯正治療前の状態。)
しかし、噛み合わせについて、皆様と同じ認識であるかかりつけの先生は、この状態における注意を促してくれないかもしれません。
なぜなら、噛み合わせに何に違和感も、自覚症状もない患者様は、「歯ぎしりすると、ぶつかる奥歯」を指摘されても、それを改善しようとうモチベーションが低いからです。矯正などで時間とお金がかかるとなればなおさら、見向きもしないかもしれません。そのため、歯科医師もそのような経験を繰り返していると、困っていない患者様に矯正を勧めるより、そのような噛み合わせが原因で歯が割れたり、歯周病が進行して抜歯になるのを待って、困ってからインプラントや良質な入れ歯を勧めた方がお互いに無駄がないと思うかもしれません。
下写真は、同ケース治療前の夜間の歯ぎしり検査の結果です。横殴りを受けた、赤いセルロイドの部分が剥がれています。このセルロイドの剥がれた部分に破折が生じたり、歯周病を悪化させる横殴りの力がかかっています。(当院、矯正治療前の状態。)
一方、下写真の「歯ぎしりすると奥歯がぶつからない」状態は、横殴りを受ける奥歯がない状態です。前歯が、奥歯を守っている状態です。このかみ合わせの場合、硬いお肉を噛んでも、噛む筋肉の疲労感は起こりづらいです。(当院、矯正治療後の状態。)
下写真は、治療後の夜間の歯ぎしり検査の結果です。奥歯に横殴りの力がかかっておらず、セルロイドの部分が剥がれていません。
このように、正しいかみ合わせを作ることによって、歯周病の進行や歯の破折を予知性を持って行うことができるのです。(当院、矯正治療後の状態)
当院では、メカニズム①②で示した、これらの地味な見た目でもわからない奥歯の悪い噛み合わせを、丁寧に時間をかけて治療しています。しかし、見た目重視の矯正歯科治療では、健康とは無縁の、噛み合わせではない単なる歯並びを作っている可能性があります。口元の歯並びは良くなっても、40歳を過ぎて奥歯を壊す奥歯の悪い噛み合わせは改善されていない場合があるのです。
ほとんどの歯科で行われている歯の予防(定期検診も)は、歯磨き(細菌)の観点だけで、悪い噛み合わせの暴力的な力を見過ごしている。
よく皆様が歯を失う理由として、歯ぎしり、くいしばり、硬い物を噛むなどを先生から告げられますが、良い噛み合わせであれば、これらの要因があっても容易に歯周病が進行したり、歯が破折したりはしません。歯は噛むためにあるのです。良い噛み合わせの人が、歯ぎしり、くしばり、硬いものを噛むのと、悪い噛み合わせの人がそれをするのとでは、結果が全く異なってきます。「関節の軸」で患者様の噛み合わせを検査、評価し、「関節の軸」で噛み合わせの治療を行えば、予知性をもって暴力的な噛む力のコントロールが可能なのです。しかし、歯科学の本来の目的「歯の長持ち」「あごの健康維持」を実践できない保険医療機関では、治療前後に最新式のレントゲンCT検査は行っても、「関節の軸」で噛み合わせの良し悪しを検査、評価することはありません。(関節の軸で閉じるとぶつかる奥歯がある、歯ぎしりするとぶつかる奥歯があるなどのメカニズムは見過ごされています。)。歯科の定期健診も、レントゲン検査や歯周ポケット検査、歯垢のチェックや、歯石除去、自費で行うクリーニングなど、これらは主に、歯磨き(細菌)の観点だけで評価されています。定期健診は、すべて歯科衛生士さんだけで行うことが可能で、評価もできる内容です。本来、歯科医師が行うべき噛み合わせのチェックは、完全にスルーされています。保険医療機関では、患者様の見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせには、関心がないということです。そして、自覚症状もない、見た目にもわからない奥歯の悪い噛み合わせを検査、評価できないため、患者様に改善する提案もできないのです。しかし、自覚症状もない、見た目にもわからない奥歯の悪い噛み合わせの改善を提案されても、患者様は困るかもしれません。そのため、一部の噛み合わせに詳しい保険医療機関の先生は、見た目にもわからない奥歯の悪い噛み合わせで、患者様の歯が抜歯になってインプラント治療を選択するモチベーションが上がるのを待っているのかもしれません。見た目でわからない奥歯の噛み合わせの確認は、そこに力を入れているわずかな歯科医師だけが行うだけです。当院では、噛み合わせ治療後の定期検診は、ほぼ噛み合わせの観点だけからしか診査していません。噛み合わせ治療を行うような患者様は、通常、歯磨きも上手な方ばかりなので、歯磨きの観点からの確認は少なくて済みます。これまでお話してきたように、保険医療機関では、歯磨きの観点だけから歯周病をチェックするので、見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせの暴力的な力による歯周病は完全に見過ごされます。そして、歯周病の原因はすべて「歯磨きの頑張りがない」という理由にされてしまいます。そして、「もっと、歯ブラシを頑張りましょう」とアドバイスされるだけです。さらに、定期検診に行くたびに歯周病の状態に改善がないことを思い知らされます。患者様は、歯周病が進行していくのを指を咥えて待つだけになり、先生が抜歯の提案をする日をひたすら待つだけになってしまいます。そのような状態になって初めて、噛み合わせに力を入れている専門の医院に訪れて検査を受けても、手遅れになってしまう場合があります。皆様は、歯を失う前に動き出すことができるでしょうか?自覚症状もない、見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせを治療するモチベーションが持てるでしょうか?ある程度、歯磨きが普通にできる方なら、歯の予防は歯磨き(細菌)よりも、噛み合わせ(力)のコントロールの方が重要であり、価値が高いです。噛み合わせのコントロールは、ホームケアでは行うことのできないプロフェッショナルケアです。噛み合わせの良し悪しを検査、評価できる、噛み合わせに熟知した先生を探してみませんか?
奥歯を失わない「関節の軸と調和した」良い噛み合わせを作るには?
皆様の中で、実は、噛み合わせに違和感を感じており、このブログで噛み合わせの重要性に気付く事ができた方は、まず、保険医療機関ではほとんど行われていない関節の軸で噛み合わせの検査を受けてみて下さい。患者様の現在の噛み合わせがどのような状態であるかを知る事が大切です。これまでお話してきた奥歯が壊れるメカニズムをご理解頂くことは大切です。皆様はすでに細菌以外で、歯とあご(関節)が壊れる理由を知っています。その予防法を手に入れるかどうかは、皆様次第です。あごの関節は、噛み合わせの出発点であり、関節と調和した噛み合わせを作ることが、本来の歯科治療の基本事項です。その目的が、「歯の長持ち」「あごの健康維持」だからです。しかし、前述したように、人の10人に9人は、関節の軸と調和した噛み合わせではないといわれています。そのため、自覚症状もなく、見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせ「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」状態で、下あごが常に緊張した習慣的な位置で噛んでいるといわれています。そのような理由から、歯磨きがこれだけ普及した現代においても、未だ、自覚症状もない見た目でもわからない奥歯の悪い噛み合わせの暴力的な力で、歯を失いインプラントや良質な入れ歯を探して彷徨っている患者様は沢山いらっしゃいます。自覚症状もない、見た目でもわからないというのが悩ましいです。でも、実はそんな皆様でも様々な自覚症状を経験しているのではないでしょうか?虫歯がないのに、歯がしみるので、しみないようにお薬をつけてもらった。虫歯がないのに、歯がひどく痛んだので結局、歯の神経をとってもらった。歯の定期検診で、歯周病の進行している箇所があるといわれている。(本当にその歯周病は、歯磨きが原因なのでしょうか?)。過去に突然、歯が欠けたことがある。などです。
「歯の長持ち」「あごの健康維持」を目的とした噛み合わせ治療を行う場合、関節の軸と調和した噛み合わせであるかどうかの検査が不可欠です。噛み合わせ検査に必要な当院が提唱する、三種の神器というものがあります。①フェイスボー②関節の軸で記録した噛み合わせのワックス③咬合器です。以下写真にフェイスボーと咬合器を示します。関節の軸で噛み合わせを記録する場合、通常、患者様が自由に「ギュッ」とワックス噛むのではなく、先生が患者様の下あごをやさしく誘導します。
歯科の本来の目的は、「歯の長持ち」「あごの健康維持」です。しかし、現代の歯科医療は、この大原則を完全に忘れてしまい、見た目重視のファッションになってしまっています。皆様の意識も健康から見た目にシフトしているのかもしれません。歯とあごの健康を実現するためのルールは、当院の噛み合わせ治療のコンセプトであるOrganic Occlusionオーガニック・クルージョンです。当院では、4つのルールで構成しています。どれも、患者様には、見た目でわからない「最小単位」の奥歯の悪い噛み合わせばかりを改善するルールです。
「関節と調和した良い噛み合わせ」を作る方法は、
①噛み合わせの調整単独:理想の噛み合わせ:オーガニック・オクルージョンを構築するために、皆様の健康な歯のエナメル質を数ミリからミクロン単位でピンポイントに削り調整する技術です。削るといっても歯の形態が変わるものではありません。噛み合わせの暴力的な力で歯を失うことを考えるとより大切な処置になります。
②噛み合わせ矯正歯科治療+噛み合わせの調整:理想の噛み合わせの構築のために、噛み合わせの調整では対応しきれない場合(通常、見た目でわかる口元の悪い噛み合わせがある)に行います。一般的に、矯正歯科治療で移動した歯というものは、噛んでいる歯もあれば、十分噛んでいない歯もあり、均一に嚙んでいない「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」状態です。そのため、この見た目でわからない「最小単位」の奥歯の悪い噛み合わせを治療するため、併せて噛み合わせの調整を行う事が不可欠です。多くの方が勘違いしているのは矯正歯科治療=嚙み合わせが良くなるということではない、ということです。噛み合わせが良くなるのは、噛み合わせが関節と調和して初めて良くなるのであり、この時、全ての歯が同時に同じ強さで接触している状態です。この状態を正確に知るために、三種の神器を用いた検査は不可欠ですし、精密な噛み合わせの調整が行われなければ、その状態を得ることもできません。三種の神器を用いない治療は、関節と調和した噛み合わせを目指していないということを意味します。そもそも保険治療やその延長で行われている自費治療では、治療前後にレントゲン検査はあっても、三種の神器を用いた検査を行う項目はありません。そして、最終的に関節と調和した噛み合わを得るための、噛み合わせ全体のバランスを取る「噛み合わせの調整」が行われることはありません。噛み合わせの調整の目的は歯を削る事ではなく、噛みしめた時に関節の軸がズレない噛み合わせを作ることです。全ての歯が関節と調和して同時に同じ強さで噛むことができれば、嚙み合わせで顎関節症は治りますし、歯の予防もできます。
①②の治療は、「関節の軸」で噛み合わせを評価した模型検査を基に、時間をかけて丁寧に、予知性をもって行います。
ほとんどの現代の歯科治療では、関節と調和した噛み合わせを作っていないため、最終的な噛む位置の責任が患者様の感覚任せになっています。「はい、カチカチ、噛んで下さい」「高いですか?高くないですか?大丈夫ですね?」と。しかし、当院では、治療に時間をかけられる自由診療で治療を行なっていますので、当然、「関節と調和した噛み合わせ」を、術者主導で、最終的な患者様の噛み合わせの位置として決定しています。そして、患者様の習慣的に噛む位置との擦り合わせを行なっています。決して、患者様の下あごの緊張した習慣的な噛む位置に、患者様の感覚任せで最終的な噛み合わせの位置を決定しないように注意しています。
2025/3/17
この記事の執筆者:福永 矯正歯科・歯科口腔外科 院長:福永秀一
経歴
1991年 明海大学歯学部卒業
1995年 明海大学歯学部大学院歯学研究科修了:歯学博士の学位取得
1998年 日本歯科麻酔学会認定医取得
1999年 日本口腔外科学会専門医取得
明海大学歯学部口腔外科学第一講座助手
2000年 明海大学歯学部口腔外科学第一講座講師
2002年 羽生総合病院口腔外科部長
2012年 IPSG包括歯科医療研究会VIP会員
2024年 福永 矯正歯科・歯科口腔外科 開設