院長ブログ

HOME 院長ブログ かみ合わせで歯を失う、顎関節症になる理由がわかる「ドアの軸理論」:見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせの正体は、ドア枠に落ちているクギだった!

かみ合わせで歯を失う、顎関節症になる理由がわかる「ドアの軸理論」:見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせの正体は、ドア枠に落ちているクギだった!

「歯の予防=歯磨き」?嚙み合わせで、歯が予防できる、顎関節症が治る理由を知る。「ドアの軸理論」を知らなければ、人は何度歯を失っても疑問に思わない!

皆様が、思う悪い噛み合わせは、口元の見た目でわかる歯並びだと思います。しかし、実際の悪い噛み合わせは、見た目でわからない奥歯のわずかに高くぶつかる歯です。皆様、保健治療では、噛み合わせを治療する項目がないのはご存じでしょうか?「え?そんなの嘘でしょう?」と皆様は思うかもしれません。もちろん、1〜2本の虫歯の治療でも噛み合わせに、影響する場合はあります。しかし、歯科医師のいうかみ合わせ治療とは、通常、あごの関節に確実に影響するレベルの治療を指します。あごの関節に確実に影響するレベルの治療とは、噛み合わせが完全にリセットしてしまう治療です。例えば、矯正歯科治療のようにすべての歯を移動して、皆様のオリジナルの噛む所が全く残らないような治療です。そのような事から、矯正歯科治療後に顎関節症が発生してしまうのは、関節に影響が出てしまった結果です。どうして関節に影響が出るのでしょう?「ドアの軸理論」でそれを解説します。
噛み合わせは、すべての歯科治療に関わる重要事項です。約1世紀前、1920年代のアメリカ、カルフォルニア、歯がある人の治療学としてかみ合わせの学問は始まりました。その目的は、「歯の長持ち」「あごの関節の健康維持」です。噛み合わせの一番重要な考えは、「回転して閉じるものには、軸がある」ことです。例えば、ドアの閉鎖経路上のドア枠に小さなクギが落ちていると、ドアを閉じるたびに、ドアの軸を揺さぶり、やがて、軸がイカれていきます。クギ自体もドアを閉じる衝撃と、しっかりドアを閉じ切る力で変形します。一方、下あごの閉鎖経路上のわずかに高くぶつかる歯や詰め物、被せ物があると、クギ同様、噛む度に関節をドアの軸同様に揺さぶり、やがて顎関節症を引き起こします。わずかに高くぶつかる歯も噛む衝撃と、しっかり噛み切る食いしばる力で、歯が破折したり、歯が揺さぶられて歯周病になります。このように、あごの関節と歯は表と裏の関係にあり、悪い噛み合わせでは、両者に揃って症状が出現します。軸を脅かすドア枠に落ちているクギ=あごの関節を脅かす見た目でわからない奥歯のわずかに高くぶつかる歯が、悪い噛み合わせです。この悪い噛み合わせの暴力的な力をコントロールすることは、20歳を過ぎてご自身の歯の管理に目覚め始めた皆様にとっては、歯磨きで細菌(プラーク)をコントロールすること以上に適切な予防法となり、かみ合わせ治療の目的である「歯の長持ち」「あごの健康維持」に直接貢献します。悪い噛み合わせを改善することは、歯科医師の行うプロフェッショナルケアであり、皆様がご自宅で通常できるホームケアとは異なる質の良い「歯の予防」「顎関節症治療」のための手段になります。しかし、噛み合わせで顎関節症を治療したり、歯の予防を行う項目のない保健治療や現代の歯科治療の中で生活されている皆様にとっては、歯の予防=歯磨きとしか理解していないと思います。同様に、保健治療に携わる多くの先生も、嚙み合わせで顎関節症を治療したり、歯の予防ができることを信じていないと思います。そのため、誰もこの未曾有の事実を伝えていないため、通常、保健医療機関で治療を受けている皆様がご存じないのも当然のことと思います。実際、保健治療と噛み合わせは無縁で、その事実として、虫歯の治療前後に最新式のレントゲンCT検査は行なっても、噛み合わせの良し悪しを検査、評価する項目はありません。そして、X線撮影後、直ちに虫歯を削り始めることを皆様は多く経験して知っていると思います。インプラントや矯正などの自費治療においても保健治療の延長線で行われることが多く、見た目重視で患者様の噛み合わせを診る、検査する、評価する習慣はありません。そのため、保健治療では、虫歯がないのに歯がしみる⇨お薬を塗る、虫歯がないのに歯がひどく痛む⇨歯の神経を取ってしまう、歯ブラシを頑張っているのに歯周病が進行する⇨歯ブラシをもっと頑張る様に指導する、歯が突然破折する⇨硬い物を噛む、歯ぎしり、食いしばりなどのせいにする、顎関節症になる⇨マウスピースを入れるなど、かみ合わせの良し悪しを検査、評価することは一切せず、嚙み合わせ治療を開始すべきサインをすべてスルーして、対症療法だけを行い、原因を調べることを放棄しています。 保健治療では、ドア枠に落ちているクギ、つまりこれが悪い噛み合わせですが、それに相当する見た目でわからないわずかに高くぶつかる奥歯を探すことができる検査、評価、治療する項目がありませんので、噛み合わせの良し悪しは皆様の感覚頼み、「自覚症状」だけを頼りにしています。皆様が気付けなければ、歯とあごは壊れていきます。歯やあごの関節を守れるかどうかは、皆様の感覚次第なのが事実です。40歳以降に歯を失い、インプラントや、良質の入れ歯を求めて彷徨うことは、ごく当たり前のこととなっています。保健治療が、嚙み合わせについての責任を放棄しているならば、皆様が個々に歯の健康について深く考える必要があります。今回、噛み合わせで歯を失う、顎関節症になる理由がわかる「ドアの軸理論」は、一般の方には、よくわからな噛み合わせがどのようなものかを、やさしく、わかりやすく解説するために福永 矯正歯科・歯科口腔外科の院長 福永秀一が考案しました。これまで30年以上お世話になった歯科学、噛み合わせのすべてを授けて下さったIPSG包括歯科医療研究会代表:稲葉 繁先生に感謝を込めてお送りします。

ドアの軸理論:なぜ、噛み合わせで歯を失い、顎関節症になるのか?なぜ、噛み合わせで、顎関節症が治り、歯の予防ができるのか?

     ドアの軸=下あごの関節、ドア=下あご。

噛み合わせの出発点は、関節です。なぜなら、関節は、ドアでいうところの軸です。ドアの軸は、ドアをドア枠に整然と収めます。もし、ドアに軸がなければ、ドアの開閉は無秩序になり、複数人で協力してドアをドア枠に「よっこいしょ」と合わせなければならなくなります。一方、軸である下あごの関節は、下の歯を、上の歯へ、正確に合わせることができます。このあごの関節が、嚙み合わせに秩序を作り、どこに噛み合わさるかを厳密に規制しています。ドアとドア枠は、平坦な面で合わさりますが、嚙み合わせは、奥歯がそれぞれに複雑な凹凸を持っているので、それらが寸分違わずに噛み合うのは、まさに、神合わせの奇跡といえます。歯科治療の原則は、噛み合わせの始まりであり、秩序をもたらしている関節と調和した噛み合わせを作ることです。その理由を次に説明します。

     関節に調和していない嚙み合わせは、なぜ、歯を失い、顎関節症の原因となるのか?

関節に調和していない「悪い嚙み合わせ」とは、例えば、ドア枠に小さなクギが落ちている状態です。噛み合わせで言うと、1本のわずかに高くぶつかる歯がある状態です。この小さなクギがある状態でドアを閉じると、小さなクギが軸に近ければ近いほど、軸をひどく揺さぶり軸を破壊していきます。また、クギ自体も軸に近いと、ドアをしっかり閉じた際くるみ割り器のような力が強く働き、より簡単にクギは変形してしまいます。一方、1本のわずかにぶつかる歯がある状態で噛みしめると、軸である関節に近い奥歯ほど、あごの関節をひどく揺さぶり、炎症を引き起こし、顎関節症の原因になります。また、嚙みしめた際、高くぶつかる奥歯にはくるみ割り器のような力が強く働き、簡単にこの奥歯を破壊してしまいます。この奥歯への暴力的な体重の10倍もの力は、まず、違和感を引き起こし、虫歯がないのにしみる痛む、歯ブラシを頑張っているのに進行し続ける歯周病、歯の破折という形で現れ、結果として歯を失う原因になります。一方、奥歯に1本わずかに高くぶつかる歯がある場合、ぶつかった瞬間は以下の図のようになります。わずかに高くぶつかる奥歯は、前歯と関節の中間でてこの支点(シーソーの支点)となって、関節を上下に揺さぶるてこ現象(シーソー現象)を引き起こします。これが、徐々に関節に炎症と軟骨のズレを引き起こし、顎関節症の原因となります。このように奥歯とあごの関節には、その影響がセットで出現するので、奥歯と関節は、表裏の関係にあるといえます。

     関節とドアの軸の違い。関節と調和していない嚙み合わせの全身への影響。関節と調和していない噛み合わせが生じる原因。

ドアの軸と関節の違いは、ドアの軸は開閉しかしませんが、関節はアイーンと前にも左右にも動きあそびがあることです。このあそびがあることで、わずかに高くぶつかる奥歯を、下あごの歯と下あごの関節は同時にズレて、全部の歯と噛むことができます。そのため、すべての歯が噛み合わさった後は、わずかに高くぶつかる奥歯がどの歯であるかを隠してしまいます。すべての歯が噛み合わさった時、関節と調和した噛み合わせかどうかの答えは、関節がズレているかでわかります。しかし、実際には、下あごの歯と下あごの関節は、同じ下あごであり一体となって動くので、咬み合わせのがズレたことを証明できれば、関節もズレたことを証明できます。この悪い嚙み合わせを証明する検査は、ドア枠にクギが落ちていないかを知るための検査なのです。発見すべき見た目でわからない奥歯の「悪い噛み合わせ」は、ドア枠に落ちているクギ、つまり、周囲の歯よりわずかに高く、先にぶつかる奥歯です。

また、「ドアの軸理論」で重視する関節の軸は、身体の健康(体幹)にも重要な軸であり、悪い噛み合わせで関節がズレることにより姿勢や、肩こり、首の痛み、首が回らない、顔の歪み、頭痛、腰痛など全身に影響します。このような関節と調和していない、わずかに高くぶつかる奥歯を持つ噛み合わせになる原因は、元々の悪い噛み合わせや歯科治療(詰め物、被せ物、インプラント、矯正歯科治療)です。人の10人に9人は、元々「ドア枠にクギがある状態」といわれています。そのため、ほとんどすべての人が噛み合わせ治療の対象であるともいえます。歯磨きによる予防が一般化した現代においても、未だ歯を失いインプラントや良質な入れ歯を求めて彷徨っている患者様がいるのはその結果ともいえます。また、現代の歯科治療も、ファストビジネス化(早い、安い、簡単)しており、かみ合わせの良し悪しを知る検査すら行わないため、関節と調和した噛み合わせが作られることは、ほとんどなくなりました。そのような歯科治療に、「歯の長持ち」「あごの関節の健康維持」の保証はありません。そのため、皆様は、かみ合わせ検査のない治療で作られた、かみ合わせに神経を研ぎ澄ます必要があるかもしれません。「ハイ、カチカチ噛んで」「高いですか?高くないですか?大丈夫ですね。」と皆様の感覚だけに頼ったかみ合わせに、神経を尖らす必要があるかもしれません。現代の歯科治療では、噛み合わせで歯の予防をしたり、顎関節症を原因から治療することがほとんどできないため、噛み合わせという学問の目的を知る先生すらいなくなっています。そして、顎関節症の原因に嚙み合わせが関係ないとすら言う先生もいらっしゃいます。矯正歯科治療では、すべての歯を移動していますので、嚙み合わせを完全にリセットできるため、理想の噛み合わせになるチャンスがある治療法です。そのため、矯正歯科治療こそ、関節と調和した噛み合わせを作ることが不可欠であると考えています。そうしなければ、治療後に奥歯や関節にトラブルが発生するからです。しかし、マウスピース矯正を初め、ほとんどの矯正歯科治療においても、「関節の軸」で噛み合わせが作られることは、ほとんどないと思います。なぜなら、正確な噛み合わせを作るには、専門的な知識と技術を要し、患者様の健康な歯のエナメル質を数ミリからミクロン単位にピンポイントに削る調整が必要なため、根気よく、時間をかけて治療を行う必要があるからです。現代の歯科治療では、保険も含め医療をビジネスとして成立させるのに多くの患者様の集客が必要です。そのため、当院が力を入れている嚙み合わせは、「歯の長持ち」「あごの健康維持」に直接関連するとしても、見た目でわからないような評価の低い奥歯の悪い噛み合わせの改善のために、お一人の患者様に十分な時間をかけることは無意味だと思われています。
以下に、当院で顎関節症を噛み合わせで治療し、治療後に姿勢が改善したケースを供覧します。正面と側面からです。上段が、術前、下段が術後です。



保険治療の光と闇:嚙み合わせを重要視していない。

  保険治療は、噛み合わせを重要視していない。

この意味は、噛み合わせの起始点、秩序を与えている関節に調和した噛み合わせを作ることができないという意味です(歯が残っている患者様の場合)。なぜなら、「関節の軸」で噛み合わせを検査し、関節と調和した噛み合わせであるかどうかを調べる項目がそもそもないからです。そして、虫歯の治療前など、最新式のレントゲンCT検査は行っても、その後、すぐに虫歯を削り始めることを皆様はご存じだと思います。保険治療では、数本の虫歯治療が多く、その他大勢の歯の噛み合わせを邪魔しない詰め物や被せ物を作るため、関節の軸が変化することは、基本的にありません。また、噛み合わせ治療とは(歯のある人の場合)、矯正歯科治療のような自由診療で、すべての歯を移動し、関節の軸の位置に影響を与え、完全に噛み合わせリセットできる場合にいいます。そのような理由で、保険治療は噛み合わせの理想を目指す治療ではありません。現状維持か悪化させないための治療です。嚙み合わせを変えることができない皆様のかかりつけの先生と皆様が思っている噛み合わせのイメージは一緒です。嚙み合わせは、単に「食事の時の奥歯の接触」「歯並び」なのです。なぜなら、保険治療では、当院の噛み合わせ治療のコンセプト:Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン:見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせを治療するルールを役立てる場面がないからです。何度も言いますように保険治療では、嚙み合わせをリセットするための検査や治療法が現実的にないからです。そのため、保険医療機関のホームページに噛み合わせ治療の項目があったとしても、そこでできることは限られているのです。できるとしても、自費診療でならできるなどの条件があると思います。私も噛み合わせを専門に勉強するまでは、一人の単なる保険医のような状態でした。保険治療では、習慣的に関節の軸を意識して嚙み合わせを診たり、検査することはないので、噛み合わせの持つ意味は完全にぼやけています。その理由のいくつかを解説していきます。

  歯科治療の定期検診は、噛み合わせをチェックしていない。歯磨きが上手にできているかをチェックしているだけ。

皆様の歯磨き、ホームケアだけが評価される定期健診は、細菌、プラークコントロールの観点だけに立った予防を行っているだけです。定期健診のメニューは、X線撮影、歯周ポケット検査、歯石除去、時に自費でクリーニング、これらの検査、手段は噛み合わせの評価とは直接無関係です。定期健診は、すべて歯科衛生士だけで実施、評価ができてしまう事柄です。しかし、噛み合わせの力をコントロールできるのは、歯科医師だけが行えるプロフェッショナルケアです。しかし、皆様は定期検診で、歯科衛生士さんにしか診てもらうことがないと思います。先生は、衛生士さんのやったことの確認だけです。このことからも、現代の歯科医療が、暴力的な力を予防的にコントロールできる「嚙み合わせ」と、一切無縁のものであることがお分かり頂けると思います。歯周病が、たとえ嚙み合わせで進行していることが疑われても、それを検査、評価、改善する手段を持っていません。その歯周病の歯が「グラグラ」になって抜歯になるまで、患者様はじっと指を咥えて待つだけになってしまいます。このように現代の歯科医療では、嚙み合わせを日常的に診る、検査するということがありません。そのため、虫歯がないのに歯がしみる時は、しみる症状を緩和するためのお薬、虫歯がないのに歯がひどく痛む時は、歯の神経を取ってしまう、皆様の噛み合わせで生じた歯周病も、噛み合わせの観点から診査、検査されることもなく、歯磨きが上手にできていないという理由にされて、「もっと歯ブラシを頑張って下さい」とアドバイスをされるでしょう。歯が破折した際は、悪い噛み合わせかどうかを診査されることもなく、「硬い物を噛んだ?歯ぎしり?食いしばり?」などを理由を挙げられて「患者様が老化現象のせいだと」納得するしかないのです。一方、当院の定期検診は、噛み合わせのチェックが中心です。常に、関節と調和した噛み合わせであるかを確認しています。

  歯科医師の知識、関心の不足

現代の歯科医療と噛み合わせの実情をお話してきましたが、前述のように一切嚙み合わせとは無縁の治療を普段行っていることから、歯科医師の知識、関心の欠如も関係していると思います。保険治療では、前述してきたように噛み合わせを検査する項目がなく、関節と調和した噛み合わせを作ることもありません、「ドアの軸理論」は、保険治療の前では絵に描いた餅です。噛み合わせの違和感を患者様が、仮に訴えたとしても、保険治療にはそれを診査、検査する項目がないため、歯科医師は、口の中で嚙み合わせを確認するだけです。しかし、これまでにお話してきたように、関節にはドアの軸と異なりあそびがあるため、原因であるわずかに高くぶつかる奥歯があっても、すべての歯で嚙み合わさることもできるため、原因のわずかに高くぶつかる歯を隠してしまい、探し出すことは困難です。しかし、噛み合わせに不慣れな先生が、噛み合わさった状態を見ても「犯人の去った、犯行現場を見ている」だけで、どの歯が犯人かを見つけることはできません。噛み合わせに熟知した歯科医師ならば、下あごをリラックスした状態で、関節の軸で下あごを閉じて、上下の歯を合わせることで、原因のわずかに高くぶつかる奥歯を特定し、この奥歯がズレる前の状態を再現することができます。これにより、「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」の下図の状態を再現する事ができます。

  患者様の認識、関心の不足

保険治療の中で通常生活している皆様は、噛み合わせの暴力的な力が引き起こすメカニズムを簡単には想像できないかもしれません。ほとんどの人は、歯の予防=歯ブラシと思っています。保険治療に、ある意味洗脳されてしまっているかもしれません。
そして、噛み合わせに不得手な保健治療の先生から噛み合わせのすばらしさや効能を伝えてもらっていないため、多くの患者様は噛み合わせで顎関節症を治療できることや、歯の予防ができることを理解できないかもしれません。保険治療をされている先生の中に噛み合わせに詳しい先生がいて、見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせを指摘されても、その治療が自由診療となれば、皆様は、その提案を受け入れることができるでしょうか?そのような理由から、歯科医師が、たとえ嚙み合わせに無知であったとしても、皆様が見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせが原因で歯を失った後のインプラントや良質な入れ歯の提案ができれば、歯科医師としての役割は果たせているのかもしれません。また、見た目にわからない奥歯の悪い噛み合わせよりも、見た目で気になる口元の悪い歯並びの治療を優先して、ファストビジネス(安い、早い、簡単)に走っていく皆様と、見た目重視の矯正歯科治療をおこなう歯科医師の目的は合致しているのかもしれません。さらに、見た目重視の矯正治療の結果、見た目でわからない悪い噛み合わせによって、仮に40歳以降に歯を失っても、患者様が求めるタイミングで、インプラントと良質な入れ歯をリーズナブルな価格で提案できれば、歯科医師として合格なのかもしれません。
さて、皆様の歯が破折した際、破折した理由として現代の歯科医療で最も多く挙げられるのは①硬い物を噛んだ②歯ぎしり③食いしばりです。しかし、良い噛み合わせでは、これらの理由があっても、容易に歯は破折しません。なぜなら、当院の治療コンセプトOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョンの4つのルールはどれも、「最小単位」の見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わの暴力的な力をコントロールする方法だからです。しかし、皆様は、40歳以降に嚙み合わせが原因で生じた歯周病、歯の破折を老化現象と簡単に納得してしまうかもしれません。その理由は、嚙み合わせで歯を予防するという考えのない、現代の歯科医療の中で生活しているからです。噛み合わせのプロフェッショナルケアについて、これまで一度も聞いたことも、受けたこともないからです。患者様は、ご自身の歯磨きが十分でなかった、自分の歯の素質が生まれつき良くなかったという理由で、ご自身の歯が失われることを、簡単に諦めることができるでしょう。嚙み合わせに関する「ドアの軸理論」の考え方を知らないことも、そのような状況を簡単に受け入れられる理由になります。

歯の長持ちに関わるルール「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」、「歯ぎしりすると、ぶつかる奥歯がある」のセルフチェック法

当院の治療コンセプトにOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョンという、噛み合わせ治療を行う際に従うべき4つのルールがあります。ここでは、かろうじてセルフチェックができると思われる2つのルールをご紹介します。①「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」②「歯ぎしりすると、ぶつかる奥歯がある」です。
①「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」:
これは、今回のメインテーマである、「ドアの軸理論」そのものをセルフチェックする方法です。
下記写真のように人差し指を下あごに添えて、親指をオトガイの正中に位置します。下あごがリラックスしているのを確認し、ほんのわずかに上下の歯をカチカチ指で誘導した後、下あごの歯を上あごの歯に軽く接触します。その後、「ギュッ」と嚙みしめます。これで、下あごの歯や、あごの両側の関節がわずかにズレる場合、見た目ではわからない奥歯の悪い噛み合わせ「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」状態です。この方法は、仰向けになって寝た状態でも、同様に試してみて下さい。最初にぶつかる奥歯に暴力的な力が働き、虫歯がないのに歯がしみるひどく痛む、歯ブラシを頑張っているのに進行する歯周病、歯の破折の原因になります。また、このぶつかっている奥歯を支点として、関節にシーソー現象が生じ、口が開かない、開くとき痛い、音が鳴るなど顎関節症の原因にもなります。

②「歯ぎしりすると、ぶつかる奥歯がある」:この悪い噛み合わせは、「ドアの軸理論」と関係はありません。理論的には、摩擦や横殴りの力と関連します。
鏡の前に立って、中指で口角を引っ張ります。そして、上下の糸切り歯(通常、先の尖っている前から3番目の歯)が頂上同士になるまで、下あごの歯を左右に移動します。頂上同士になった時、糸切り歯より後方の奥歯がぶつかっていないかを左右共に(下あごを右に移動した場合の左右奥歯のあたり、下あごを左に移動した場合の左右奥歯のあたり、計4つの状態を)確認してみて下さい。ぶつかっていれば、見た目ではわからない奥歯の悪い噛み合わせ「歯ぎしりすると、ぶつかる奥歯がある」状態です。この場合、歯ぎしりするとぶつかっている奥歯に横殴りの力がかかり、虫歯がないのに歯がしみるひどく痛む、歯ブラシを頑張っているのに進行する歯周病、歯の破折の原因になります。この悪い嚙み合わせでは、ぶつかる奥歯がなくなるまで、根こそぎ歯を失う可能性があります。また、このぶつかっている奥歯を支点として、関節にシーソー現象が生じ、口が開かない、開くとき痛い、音が鳴るなど顎関節症の原因にもなります。下写真は、下あごを右に移動した時の右奥歯の多数のぶつかる奥歯を示します。

関節と調和した噛み合わせ治療とは。

  関節と調和した噛み合わせを検査できる三種の神器(保険治療ではもちろん、一般的な歯科治療では行われない精密な検査)

皆様や皆様のご両親は、歯がすべてありますか?また、歯磨きがお上手な方ですか?40歳以降に、普通に歯を失いインプラントになったり、入れ歯になっていないでしょうか?過去に矯正歯科治療を受けたことがある方でしょうか?矯正歯科治療後、歯を失ってないでしょうか?もし、矯正歯科治療後、歯を失っているとしたら、その矯正歯科治療で作った噛み合わせっていったいなんだったのでしょうか?一生、歯科医院に治療のために通い続けていないでしょうか?「歯の予防=歯磨き」と考え、歯磨きが普及した現在も未だ、30代、40代で総入れ歯になっている人がいるのはなぜでしょう?前述したように人の10人に9人は、「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」といわれています。そのため、ほとんどの人が噛み合わせ治療の対象であるといえます。元々見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせがある状態なのに、それに加えて、保健治療で噛み合わせの良し悪しの検査を受ける事なく、噛み合わせに関わる虫歯の歯科治療を受けているのです。これでは、理想である「関節と調和した噛み合わせ」からどんどん遠ざかってしまうのではないでしょうか?しかし、お話してきたように保険治療では、嚙み合わせを治療することができません。歯の予防を、歯磨きだけに任していて良いのでしょうか?見た目でわからない奥歯の悪い噛み合わせを、放置していて良いのでしょうか?皆様は、一生に一度も噛み合わせの良し悪しを検査もする事なく、突然ある日歯が破折してor歯周病で歯を失うかもしれません。噛み合わせの欠陥を一度も調べていないからです。ある日突然、検査がなかったトンネルが崩落するように。ある日突然、検査のなかった道路が崩落するように。
さて、関節と調和した噛み合わせを作る場合、通常、三種の神器を用いた診断が不可欠になります①フェイスボー②関節の軸で噛み合わせを記録したワックス③咬合器。(以下、写真にフェイスボー、咬合器を示します)。皆様は、過去にこれらの器具を使用した治療をお受けになったことがありますか?保険医療機関ではともかく、自費診療においても、お受けになったことがないとしたら、皆様がお受けになった過去の治療は、「ドアの軸理論」である噛む力を力学的にコントロールした「歯の長持ち」「あごの健康維持」を目指した治療法ではなかったといえます。ほとんどの歯科治療後にしばしば、歯の違和感、歯やあごのトラブルが発生するのは、三種の神器を使用して検査することがなく、「関節の軸」に噛み合わせを作ることがないからです。正確に「関節の軸」に噛み合わせを作ることは、噛み合わせの専門的な知識と技術、精密さと根気、また、これらを実行するために、めちゃくちゃ時間がかかるからです。歯科の中で一番重要なものは、保険医療機関では行っていない噛み合わせなのです。なぜなら、噛み合わせが歯科学そのものであり、それは、「歯の長持ち」「あごの健康維持」、いわゆる「健康」そのものを具現化する学問だからです。噛み合わせの治療学を制するものは、患者様の「歯の長持ち」「あごの関節の健康維持」を制します。その意義が、当院にあります。


当院では、治療を通して(術前、術中、術後)検査で治療の状態を検証しながら正確にゴールを目指しています。以下の写真は、矯正歯科治療前の患者様の検査結果です。顎関節症がありました。関節の軸で嚙み合わせを検査すると、原因として左の奥歯にぶつかる歯が認めらました。

三種の神器の検査法では、同時に、患者様の習慣的に噛む位置も知ることができます。それが下写真です。ぶつかる奥歯がズレる時、一緒に関節もズレて揺さぶられています(それが、顎関節症になる理由です)。また、前歯は、歯列不正が著しい状態でした。

矯正歯科治療後では、関節と調和した噛み合わせを作りました。関節と調和した位置で、すべての歯が同時に同じ強さで、習慣的に快適に噛むこともできます。これは、「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がない」状態です。これにより術後の歯の違和感や、歯やあごのトラブルを予防できます。下写真では、前歯の歯列不正も、改善されています。

  精密な噛み合わせの調整

関節と調和した噛み合わせの構築は、奥歯の凹凸がわずかに高くぶつかる所もなく、関節の軸をズラすことなく、すべての歯が同時に、同じ強さで接触する必要があります。まさに、噛み合わせの軌跡を作る必要があります。このことは、ドアがその軸で整然と閉じるのと一緒です。お口の中は、50ミクロンの髪の毛も見逃さない敏感な器官です。特に、矯正歯科治療で移動したすべての歯は、噛んでいる歯もあれば、十分噛んでいない歯もあり、「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯のある」状態です。患者様の健康な歯のエナメル質を数ミリからミクロン単位に渡ってピンポイントに精密に調整する必要があります。嚙み合わせが関節と調和を得るため必要な調整量を、三種の神器を使用して確認し、予知性を持って調整を行います。そして治療後も再度、関節と調和した噛み合わせになっているかを検証します。これにより顎関節症を原因である噛み合わせから治療することができ、歯を予知性を持って予防することができます。顎関節症という病気が、原因である噛み合わせから治るという技術は、噛み合わせの治療の最高技術といえます。関節と調和した噛み合わせを作るには、最終的な噛み合わせの位置を歯科医師が患者様の下あごをリラックスさせ、関節の軸に誘導し調整をします。そして、習慣的に噛む位置と擦り合わせを行います。決して、ほとんどの歯科治療で行われているような「はい、カチカチ噛んで」「高いですか?高くないですか?大丈夫ですね。」といった患者様の感覚任せに頼った、下あごの緊張した習慣的な噛み合わせで、最終的な位置を決めたりはしません。
以下のyoutubeで当院の精密な噛み合わせの調整技術を解説しています。噛み合わせの調整は、精密なピンポイントの調整のため、歯の形態が大きく変わったりはしません。「ドアの軸理論」におけるてこ現象(シーソー現象)も解説していますのでどうぞご覧下さい。

当院の治療方針と強み。

当院では、1世紀も前に「歯の長持ち」「あごの健康維持」を真剣に考えた熱い男達によって提唱された噛み合わせ治療の原則、Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンという4つのルールをコンセプトに治療しています。これらは、4つのどれも見た目でわからない「最小単位」の奥歯の悪い噛み合わせを治療するルールです。この「歯の長持ち」「あごの健康維持」を実現するルールが、皆様にその重要性が伝わっていないのは、皆様が日頃受けている保険医療が、噛み合わせ治療とは無縁のものであるということを裏付けています。このルールを実践するには、めちゃくちゃ時間を要し、噛み合わせの専門的な知識と技術を必要とします。日本では残念ながら保険治療が普及している一方で、嚙み合わせ治療を正確に実践できる先生は、一握りになりました。ほとんどの矯正歯科治療でも行われていません。しかし、噛み合わせ治療は、40歳以降の健康を真剣に考え始めた後半人生50年を、歯で惨めな思いをしないで快適な食生活を送ることをサポートできます。今回のテーマ「ドアの軸理論」は、4つのルールの1つ、最もありふれた重要な悪い噛み合わせ「関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある」を解説させていただきました。これらのルールに基ずき嚙み合わせを作ることで、顎関節症を原因である噛み合わせから解決できたり、嚙み合わせで歯の予防を予知性をもって行えます。この奇跡の神合わせを実現するには、三種の神器を使用した噛み合わせの検査と噛み合わせの調整が不可欠です。50ミクロンの髪の毛さえも見逃さない敏感なお口に適応する嚙み合わせを作るには、ミクロン単位での調整が不可欠です。この噛み合わせの調整を正確に実践できる先生も、ほんの一握りといえます。なぜなら、三種の神器も使用しない、予知性もないような方法で患者様の健康な歯を削って調整することは、治療後に歯の違和感や顎関節症を引き起こす可能性があるからです。当院の治療は、検査から、治療から細部にこだわって行っています。当院の顎関節症の治療効果は、ホームページ内の症例集でご確認頂けます。

まとめ:ほとんどの歯科治療で正しく実践されていない嚙み合わせ治療の目的は、なんと「歯の長持ち」「あごの健康維持」の実現。

自覚症状もない状態で、自由診療を受けることは、非常にハードルの高いこととお察しします。
しかし、40歳を過ぎた後半人生50年を歯で惨めな思いをすることの、予防ができるとしたらいかがでしょうか?
長く顎関節症でお悩みの方、これから矯正歯科治療をご自身の健康を考えて始めたいと思っている方は、嚙み合わせで「歯の予防」もできるため是非ご検討下さい。
また、歯やあごのトラブルを抱えたことのある方は、検査だけでもお考え頂いては如何でしょうか?。
現代の一般的な保険治療、自費治療では保証されていない「歯の長持ち」「あごの健康維持」を実現できます。

2025年3月10日
著者:福永 矯正歯科・歯科口腔外科 院長 福永秀一
経歴:
1991年 明海大学歯学部卒業
1995年 明海大学歯学部大学院歯学研究科修了:歯学博士の学位取得
1998年 日本歯科麻酔学会認定医取得
1999年 日本口腔外科学会専門医取得
明海大学歯学部口腔外科学第一講座助手
2000年 明海大学歯学部口腔外科学第一講座講師
2002年 羽生総合病院口腔外科部長
2012年 IPSG包括歯科医療研究会VIP会員
2024年 福永 矯正歯科・歯科口腔外科 開設