下あごが小さい、顎関節症
20代、女性の患者様。下あごが小さく、以前、顎関節症を患っていました。顎関節症を予防するために「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」を構築できるように、矯正歯科治療と、ミクロン単位のかみ合わせの調整を併用しました。
治療期間 | 2年7か月 |
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費用 | 230万円 |
来院時のお悩み
歯並びを気にされて、来院されました。約2年前に、右の顎関節の痛みと、口の開かない症状(27mm開口:正常は、40mm以上)で来院されていました。また、右の顎関節に雑音を認めていましたが、スプリント療法で、自覚症状は改善していました。
検査結果
咬合機能検査の結果、下あごが小さい状態でした。開口量は、46mm、開咬症も併発し、舌突出癖が原因としてあるようでした。また、かみ合わせを機能的に評価すると、「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」の4つのすべてのルールに則していませんでした。
①上あごのかみ合わせの平面が、傾斜している。
②顎関節の軸で閉じると、奥歯がぶつかる。
③ルールに従って深くかみ合っていない。
④歯ぎしりすると、横殴りでぶつかる奥歯がある。
治療内容
小臼歯を抜歯することなく、歯を並べる方法を採用しました。そのため、親知らずは抜歯し大臼歯を全体的に後方に傾斜させて、歯列不正を解消するためのスペースを作り、かみ合わせの平面を整えました。顎関節の軸で、かみ合わせを作り、上下のすべての歯が同時に、同じ強さにで接触するまで、かみ合わせを調整しました。その結果、歯とあごにやさしいかみ合わせに改善することができました。機能的には、右側の顎関節の動きが、さらに、良くなりました。また、舌突出癖に対して、筋機能療法を実施しました。
副作用・リスク
矯正歯科治療は、もともと歯が、正常に萌出するスペースのないあごに、歯を並べていきますので、人によっては、歯を覆う骨や歯肉のボリュームが足りず、歯肉が下がったりすることがあります。また、かみ合わせの調整を要する量が多い場合、歯にしみる症状が、生じる場合があります。
矯正後の結果
かみ合わせの力から、歯とあごを守るために「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」4つのルールがどのように変化したか?