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顎関節症・下あごが小さい

20代、女性の患者様。顎関節症があり、下あごが小さい状態でした。顎関節症を改善するために「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」を構築できるように、矯正歯科治療と、ミクロン単位のかみ合わせの調整を併用しました。

治療期間3年
費用220万円

来院時のお悩み

矯正歯科治療を希望して、他歯科医院で、X線撮影を行ったところ、右側顎関節の変形を指摘されました。1年位、様子を見てから矯正を考えた方が良いと説明を受けていました。過去に当院で同様のケースの治療経験があったため、患者様に、矯正歯科治療の提案をしたところ、同意されましたので、治療を開始することになりました。開口量は、40mmありました。(正常40mm以上)、右側に顎関節雑音を自覚していました。

検査結果

かみ合わせを機能的に評価すると、「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」4つのすべてのルールに則していませんでした。これらの事柄が、右側顎関節の変形、軟骨の位置異常、顎関節雑音を引き起こしていたと考えられました。

①上あごのかみ合わせの平面が、傾斜している。

②顎関節の軸で閉じると、奥歯がぶつかる。

③ルールに従って深くかみ合っていない。

④歯ぎしりすると、横殴りでぶつかる奥歯がある。

治療内容

小臼歯を抜歯することなく、歯を並べる方法を採用しました。そのため、大臼歯を全体的に後方に傾斜させて、歯列不正を解消するためのスペースを作り、かみ合わせの平面を整えました。顎関節の軸で、かみ合わせを作り、上下のすべての歯が同時に、同じ強さにで接触するまで、かみ合わせを調整しました。その結果、右側顎関節の動きが改善され、左右の咬筋の活動電位のバランスが良くなりました。

副作用・リスク

矯正歯科治療は、もともと歯が、正常に萌出するスペースのないあごに、歯を並べていきますので、人によっては、歯を覆う骨や歯肉のボリュームが足りず、歯肉が下がったりすることがあります。また、かみ合わせの調整を要する量が多い場合、歯にしみる症状が、生じる場合があります。

矯正後の結果

かみ合わせの力から、歯とあごを守るために「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」4つのルールがどのように変化したか?

①上あごのかみ合わせの平面が、左右対称になった。

②顎関節の軸で閉じると、すべての歯が同時に、同じ強さで接触するようになった。

③ルールに従って奥歯がしっかり噛み合うようになった。

④歯ぎしりすると、ぶつかる奥歯がなくなった。

患者様の声