顎関節症・過蓋咬合 (かみ合わせが深い)
18歳、男性の患者様。検査の結果、顎関節症と過蓋咬合が見られました。また、下あごの前歯は、1本少ない状態でした。Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンを構築できるように、矯正歯科治療と、ミクロン単位のかみ合わせの調整を併用しました。
治療期間 | 1年11か月 |
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費用 | 220万円 |
来院時のお悩み
5年以上症状に悩まれて来院されました。
口を開けることができるのは指1本半分しかなく、噛む際に左側の顎関節に痛みを感じていました。
さらに、左側の顎関節には雑音が聞こえる状態でした。
検査結果
咬合機能検査の結果、顎関節症と過蓋咬合でした。
また、かみ合わせを機能的に評価すると、Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンの4つのすべてのルールに則していませんでした。
①上あごのかみ合わせの平面が、傾斜している。
②顎関節の軸で閉じると、ぶつかる奥歯がある、そのため、かみ合わせがズレる。
③裏側から見ると正しくかみ合わせできていない。
④歯ぎしりすると、横殴りでぶつかる奥歯がある。
治療内容
小臼歯を抜歯することなく、歯を並べる方法を採用しました。
そのため、親知らずは抜歯し大臼歯を全体的に後方に傾斜させて、歯列不正を解消するためのスペースを作り、かみ合わせの平面を整えました。
顎関節の軸で、かみ合わせを作り、上下のすべての歯が同時に、同じ強さにで接触するまで、かみ合わせを調整しました。
その結果、左側の前方ズレていた軟骨が、元の位置に戻りました。
また、左側の顎関節表面の骨破壊に修復が認められました。
さらに、術前後の顎運動検査では、開口量の増大に伴い、運動量の大幅なアップが認められました。
副作用・リスク
矯正歯科治療は、もともと歯が、正常に萌出するスペースのないあごに、歯を並べていきますので、人によっては、歯を覆う骨や歯肉のボリュームが足りず、歯肉が下がったりすることがあります。
また、かみ合わせの調整を要する量が多い場合、歯にしみる症状が、一時的に生じる場合があります。
矯正後の結果
かみ合わせの力から、歯とあごを守るために
「Organic Occlusionオーガニック・オクルージョン」の4つのルールがどのように変化したか?