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現代の噛み合わせを科学する(予防、検査、治療)。

保険治療と矯正治療に長年携わってきた還暦に近い健康オタクのベテラン歯科医師が明かす、誰も知らない噛み合わせの真実!  

皆様は、1本の歯を大切する、歯の健康に意識の高い方でしょうか?それとも、「1本の歯を失っても、別に死ぬわけじゃないし」と考えますか?加えて、ご自身の健康を顧みずタバコを止めることができない方でしょうか?もしかしたら、そのような方には、このブログは、向いていないかもしれません。さて、以下の歯科の常識をその通りと思いますか?いや、間違っていると考えますか?①歯の予防=歯磨き。②違和感がない=良い噛み合わせ。③歯の定期健診といえば、むし歯、歯周病のチェックと歯の汚れを取ること④噛み合わせ治療=奥歯の接触を変える事。以上です。保険医療機関、矯正歯科専門医療機関では「噛み合わせ」は、検査やルールも無く、単に皆様各個人の直感で決まるため、皆様は「噛み合わせ」の専門家が考える常識をご存じないと思います。さて、上記の4つの質問は、すべて間違っています。今から、このブログで「誰も知らない、かみ合わせの真実」へご案内しますね!

噛み合わせは、誰が決めるもの?(なぜ、噛み合わせを決める主体は、皆様なのか?)

皆様は、歯の予防=歯磨きとしかご存じないと思います。しかし、実際の歯の予防は=歯磨き(細菌、プラークのコントロール)+かみ合わせ(力、悪い噛み合わせのコントロール)なのです。細菌と力、どちらも、私達にとっては目に見えない敵になりますね。しかし、保険医療機関や、矯正歯科専門医療機関では「噛み合わせ」に検査やルールはありません!なぜ、無いのでしょう?それは、これらの医療機関では「噛み合わせ」は、皆様がカチカチ噛んで、感覚で決めるからです!皆様は歯科医院でよく聞くやりとり「はい、カチカチ噛んで」「高いですか?高くないですか?大丈夫ですね!」を聞いたことがあると思います。このやりとりは、まさに、歯科医師が皆様に、瞬時に、各個人の感覚で「噛み合わせの良し悪し」を回答してもらう際の質問です。つまり、これら医療機関の「噛み合わせ」とは、単に皆様に違和感がなければ、検査もルールも必要としません。そのような理由で、皆様の良い噛み合わせの認識も「違和感がない=良い噛み合わせ」となっているのです。これにより、検査やルールも無く、歯科医師は簡単に皆様の治療の責任から解放されます。その後で、顎関節症が発症しても、40才以降に歯周病や歯の破折で抜歯になっても、皆様は感覚で治療に了承しているため、治療の責任はすでに皆様に移行しています。皆様は「噛み合わせ」に違和感無しと判断した一方で、悪い噛み合わせが何かを、ご存じありません。そんな、皆様が「噛み合わせの良し悪し」を決定しているのです!皆様は「良い噛み合わせが、違和感の無い噛み合わせだから、多少、違和感があるのが、悪い噛み合わせかな?」くらいにしか認識していないと思います。保険医療機関、矯正歯科専門医療機関では、基本的に「悪くなった時、考えよう!」という方針です。いつか壊れるかもしれないけれど、それは今ではないだろう!という考えです。しかし、壊れた時が、歯を失う時かもしれません。これらの医療機関では「噛み合わせ」の番人は、皆様であり、皆様が「噛み合わせ」の絶対的な支配者です。そのため「噛み合わせ」に検査やルールは、一切必要ありません!そして、これらの医療機関には、悪い噛み合わせという概念も無いのです。なぜなら、悪い噛み合わせが残っていても、皆様が違和感さえ感じなければ、検査やルールが無くても治療を終了にすることができるのです!「悪い噛み合わせ」の概念が、世の中に知れ渡れば、治療が悪いということになりかねません。一方、「噛み合わせ」を歯科医師が決める当院が提唱しているような「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」は、これらの医療機関の治療後は、すべて皆様の口の中に残っていると考えられます。これらの医療機関では「噛み合わせ」で歯を予防・治療したり、顎関節症を原因である「噛み合わせ」から治療することは、当然できません。そして、検査やルールに従っていないため、皆様がご承知のように歯の寿命は、身体の寿命より短いです!しかし、なぜ、皆様が「感覚」で「噛み合わせ」を決める事になっているのでしょう?それは、もし「噛み合わせ」を決定する主体が歯科医師なら、治療後の歯やあごの不快症状の責任を歯科医師が負わなければならなくなるからです。沢山の患者様に安く治療を提供するには、時間のかかることを省略する必要があります。当院が力を入れている「噛み合わせ」に関わる「検査、評価、治療」の専門的な知識・技術、時間のすべてを一切省略すれば、多くの時間を確保でき、沢山の患者様を治療できます。治療の最終チェックである「噛み合わせ」を皆様が感覚だけで決めることによって、治療後の皆様の訴えに向き合う必要もないのです。そして、皆様が主体となって各個人の感覚で「噛み合わせ」は決定するので、皆様の「噛み合わせ」「術後の症状」「歯の将来」は、すべて皆様の自己責任となり、歯科医師は治療の責任から解放されるのです!

「噛み合わせ」を皆様個人の感覚に頼らず、正確に作るにはどうすれば良いのか?

さて、正しく噛み合わせを検査する場合、以下の器具が通常、必要になります。

まず、1つ目は、フェイスボー。これは、頭蓋に対して上あごの3次元的な位置を咬合器という噛み合わせを分析する器具に正確にコピーするものです。2つ目は、あごの関節の軸で噛み合わせを記録したワックスのシート。あごの関節の軸は、噛み合わせの出発点です。「噛み合わせ」は、あごの関節を回転中心として合わさるからです。しかし、保険医療機関、矯正歯科専門医療機関の歯科医師はそのように考えていません。なぜなら「噛み合わせ」は皆様は皆様が決めるものであり、皆様が自由にカチカチ噛んだ感覚で決まるものだと考えているからです。「噛み合わせ」に出発点があることなど、どうでもよいことなのです。皆様が勝手に自由にカチカチ噛んで「違和感なし」と判断してくれれば、悪い噛み合わせが残っていても、歯科医師はそれに対して全く干渉しません。「歯の生き死にに関わる」「あごの関節の健康維持に関わる」噛み合わせを、皆様が決定することにより、歯科医師は治療の責任から解放されます。しかし、悪い噛み合わせを知らない皆様が感覚で決定した「噛み合わせ」ですが、「悪い噛み合わせ」は、そっくりそのまま残っています。
約1世紀も前に始まったナソロジーという噛み合わせの学問のルールに従って、歯やあごの関節を予防・治療できるような正確な「噛み合わせ」を作れる歯科医師は、ほとんどいません。ナソロジーの提唱した噛み合わせのルールは、絵に描いた餅です。「噛み合わせ」は、ただ単に、皆様がカチカチ噛んだ直感で決めるため、現代の歯科治療は「噛み合わせ」とは、無縁のものです。しかし、歯科医師にとっては、それで良いのです。皆様に噛み合わせの決定権があり、「違和感がない=良い噛み合わせ」と信じてくれている方が気楽で良いのです。
当院のような噛み合わせを専門とするクリニックは、あごの関節の軸が、噛み合わせの出発点と考えており、それにより噛む位置は1箇所に決まります。そして、これは、良い噛み合わせの絶対的なルールの1つです。噛む箇所が、2箇所ある、どこでも噛めるというような患者様がいらしゃるのは、保険医療機関、矯正歯科専門医療機関が、噛み合わせの決定を「悪い噛み合わせ」も知らない皆様に依存して決めているからです。実際「噛み合わせ」には「誰にとっても良い噛み合わせといえるOrganic Occlusionオーガニック・オクルージョン」というルールがあります。さて、話がだいぶそれてしまいましたが、三種の神器3つ目は、咬合器です。これは、直接、目で観察することができない、噛み合わせの出発点である「あごの関節の軸」と「噛み合わせ」の調和を分析する器具です。保険医療機関、矯正歯科専門医療機関では、噛み合わせは、皆様が自由、勝手に噛んで決まるため「あごの関節の軸」において噛み合わせを検査すると、わずかに高くぶつかる奥歯が90パーセントの確率で発見されます。そのため、このわずかに高くぶつかる奥歯が、治療後の違和感の始まりになったりします。このわずかに高くぶつかる奥歯が、てこの支点(シーソーの支点)となって、咬合器上であごの関節を揺さぶるのです。わずかに高くぶつかる奥歯と、あごの関節のてこ現象(シーソー現象)を発見し、噛み合わせとあごの関節の調和をチェックすることが、三種の神器を用いた噛み合わせ検査における最重要事項です。

このてこ現象(シーソー現象)は、実際、ヒトのあごの関節に生じているのですが、ヒトで直接それを観察したり、ヒトは自覚することができません。しかし、これらの三種の神器①②③を使用するこによって、咬合器上にてこ現象(シーソー現象)を表現することができるのです。毎日、噛むことは、この悪い噛み合わせの破壊装置を作動させることになります。そして、この悪い噛み合わせを取り除くことは、歯の長持ち、顎関節症の予防・治療になるのです。つまり「噛み合わせの良し悪しとは=あごの関節の良し悪しなのです」。そのため、悪い噛み合わせで顎関節症になることは、当然のことです。「噛み合わせ治療」とは、単に奥歯の接触を変えることではなく、わずかに高くぶつかる奥歯(てこの支点、シーソーの支点)を削って除去し、あごの関節のてこ現象(シーソー現象)を取り除くことです。このような理由から「噛み合わせ治療」は、歯の予防、あごの関節の予防・治療にもなるのです。このように「噛み合わせ」の学問において、歯とあごの関節は、壊れる時は一緒に壊れ、健康になる時は一緒に健康になるので、表裏一体の関係であるといえます。「噛み合わせ治療」は、「歯とあごの関節」の両者をwin-winの関係にします。
三種神器を用いた噛み合わせ検査のてこ現象(シーソー現象)をご紹介します。(6分の動画)
このビデオの模型分析は、顎関節症の原因の歯を発見し、その原因の歯がてこの支点(シーソーの支点)として、てこ現象(シーソー現象)を引き起こした状態を表現しています。この模型検査分析における「噛み合わせ」は、患者様が自由にカチカチ噛んだ「単に違和感の無い」位置の噛み合わせではありません。歯科医師が、患者様の下あごに手を添えて、あごの関節の軸に下あごを誘導・閉鎖して、歯科医師が完全に噛む位置をコントロールした噛み合わせの検査分析です。

皆様が自覚しにくい重要な悪い噛み合わせ:すべての歯が同時に同じ強さで接触していない。

前項では、保険医療機関、矯正歯科専門医療機関の皆様の「噛み合わせ」は、各個人の瞬間的直感により決まる、単なるセルフチェック方式であることをご説明しました。それは、噛み合わせ検査をしたわけでもなく、噛み合わせのルールに従った訳でもない、単に皆様の個人的な感覚です。皆様の感覚が許せば、良い噛み合わせと見做してしまうということです。それは、個人的に体調が良ければ「病気の無い」良い健康状態であると見做しているのと一緒です。そのような「噛み合わせ」であるため、皆様は歯科医院からご自宅に戻ると早速、噛み合わせの違和感が残っていることに気付いたりするのです。しかし、違和感に気付くことができれば、まだ良いかもしれません。なぜなら、悪い噛み合わせは、基本的に皆様が自覚しにくい性質のものだからです。一方「誰にとっても良い噛み合わせ」があることもご説明しました。それは、当院が呼ぶところの三種の神器を用いた噛み合わせ検査で証明した、噛み合わせのルール:Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンに従う理想の噛み合わせであり「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」を解消した状態です。「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」は、過去に同じタイトルのYouTube(18分)の動画を挙げていますので、ご興味のある方はご覧下さい。

さて、皆様は、悪い噛み合わせが何かをご存じでしょうか?保険医療機関、矯正歯科専門医療機関の良い噛み合わせが、違和感の無い噛み合わせだから「悪い噛み合わせは、多少違和感のある噛み合わせかな?」という位にしか認識していないと思います。
1世紀も前に始まったナソロジーという噛み合わせの学問から発祥した、当院の治療コンセプト:Organic Occlusionオーガニック・オクルージョンのルールに従えば、4つの悪い噛み合わせの1つに「すべての歯が同時に同じ強さで接触していない」という重要な悪い噛み合わせがあります。そして、9割の方が、この悪い噛み合わせを持っていると報告されています。
皆様は、カチカチ噛んだ時「すべての歯が同時に同じ強さで接触していない」という感覚は、お持ちでしょうか?もしあるなら、それはすでに悪い噛み合わせを明らかに自覚出来ている状態であり、検査、治療の対象と考えられます。しかし、多くの方は、噛み合わせに違和感を感じていないのではないでしょうか。なぜ、多くの方は、この悪い噛み合わせに気付けないのでしょう?その点について、言及していきます。
私の考案した噛み合わせが良く分かる「ドアの軸理論」というものがあります。
回転して閉じるものには、軸があります。(例:ドア、下あご)


下あごには、左右のあごの関節を結ぶ仮想の軸があります。家のドアの軸が、ドアの回転中心であるように、あごの関節は、かみ合わせの回転中心であり、かみ合わせの出発点です。これらの回転軸に従って閉じる場合、ドアは、整然とドア枠に収まり、噛み合わせは、上下の奥歯に多数の凹凸があっても、家のドアのようにピンポイントに閉じることが可能になり、まさに、神合わせの奇跡を作ることができます(ぶつかる奥歯を調整し、これを実現するのが当院の治療です)。上右図は皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせの内の重要な1つ「すべての歯が同時に同じ強さで接触しない=あごの関節の軸で閉じるとぶつかる奥歯のある」状態です。
皆様が自由にカチカチ噛む時、あごの関節の閉鎖経路を邪魔するわずかに高くぶつかる奥歯があっても、右図のように噛み合わせが途中で止まったりはしません!なぜなら、下あごは、志村けんのようにアイーンと前に出たり、左右にも動くからです。人の下あごは、ドアの軸と異なり機械ではありませんし、生体ならではのあそびもあります。そのため、わずかに高くぶつかる歯があっても、ぶつかった一瞬で、前や左右に滑ってズレて、すべての歯と同時に噛めてしまうのです。そのため、わずかに高くぶつかる歯を、皆様の口の中で発見することは、かみ合わせの専門的な知識や技術がなければ、一般の歯科医師にはできません。たとえ発見できても、それを検査とルールの根拠をもとに精密に調整する技術がトレーニングを受けていないためできないのです。皆様の噛み合わせ(下あご)は、ぶつかった後、常に、わずかに前や左右にズレて噛み合っているのです!このほんの些細なズレが、顎関節症や歯の破折、歯周病の原因になっています!
ここから重要なお話しをします!
あごの関節の軸というものは、快適に噛める噛み合わせの出発点であり、また、飲み込みや、発音をする際のニュートラルポジションでもあります。また、あごの関節の軸で快適にかめることは、姿勢の悪さや肩こり、首の痛み、くびが回らないなどの解消につながります。そのため、あごの関節の軸は、かみ合わせにとって非常に重要なものですが、ほとんどの歯科医師は、そう考えていません。なぜなら、保険医療機関、矯正歯科専門医療機関の「噛み合わせ」を決定するのは皆様だからです!皆様が自由にカチカチ噛んで「違和感なし」と伝えれば、それで一丁上がりです。その様な理由で、「違和感のないこと=良い噛み合わせ」となっています。これらの医療機関の歯科医師は、わずかに高くぶつかる奥歯があっても、一瞬の内に滑って全部の歯と噛んでしまうため、その瞬間を捉えることができず、この「すべての歯が同時に同じ強さで接触していない」という悪い噛み合わせを発見することができず、そのまま放置します。そして、皆様も、ぶつかった一瞬で全部の歯と噛めるため、違和感として感じることができません。9割の人が、この悪い噛み合わせを持っており、ほぼすべての人が噛み合わせ治療の対象であるとも言えます。この悪い噛み合わせを発見するには、診査、検査の段階から、歯科医師があごの関節の軸を意識して、完全に噛む位置をコントロールします。その実際は、歯科医師が、皆様の下あごに手を添えて、下あごがリラックスしているのをその手指で確認した後、責任を持ってあごの関節の回転中心を意識して噛み合わせを誘導・閉鎖します。皆様が自由にカチカチ噛んでも、正確に「あごの関節の軸」で閉じることはできませんし、この悪い噛み合わせを発見することもできないのです。この重要な悪い噛み合わせを発見できる唯一の検査が「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」です。この検査を行うことにより、どの奥歯が顎関節症の原因となっているか?また、歯周病や歯の破折のを生じる可能性のある奥歯は、どの奥歯なのかを予測、発見することができので、歯周病、歯の破折、顎関節症の予防、治療につながります!
皆様は、上右図を見てなんとなく歯周病や歯の破折が発生する状況を想像できませんか?このわずか数ミリからミクロン単位に高い1本の奥歯に力が集中しているからです。硬い物を噛む、歯ぎしり、食いしばりをすれば、当然、暴力的な力が1本のわずかに高い歯に加わります。下あごは、上あごに打ちつけるハンマーのようなものなのです!私たちは、なぜ、図の状況を簡単に自覚できないのでしょうか?それは、前述したように、ぶつかった一瞬で、噛み合わせが滑り、すべての歯と噛めるからです。そのため、ヒトは、悪い噛み合わせがあっても自覚しにくく、簡単に違和感を感じることもできません。そして、歯周病や歯の破折、顎関節症の原因が、ほんの数ミリわずかに高いだけの奥歯にあると気付くことができないのです。そして、歯を失ってしまった原因は、ご自身の歯磨きが足りなかった、元々の歯や歯周組織の素質が悪かった、老化現象と簡単に納得します。ほとんどの歯科医師は、皆様の噛み合わさった結果を見ているだけで、皆様と同じものしか見ていないのです!噛み合わせとあごの関節が一瞬の内にズレることなど気にしていません。三種の神器を用いた噛み合わせ検査が無いということは、そのような事を意味します。これは、噛み合わせを専門に学んだ歯科医師と、そうでない歯科医師との決定的な差です。保険医療機関、矯正歯科専門医療機関では、歯は壊れてから考えるものという診療姿勢です。悪い噛み合わせがあっても、すぐには壊れないだろうという考えです。しかし、壊れた時が、歯を失う時かもしれません。私も、卒業したての駆け出しの頃は、このように考えていました。皆様が、自由に噛んで、違和感がなければそれで良し!と考えていました。皆様同様「違和感がない=悪い噛み合わせがない」と考えていました。しかし、40歳を過ぎた頃、幸いにも噛み合わせを専門的に学ぶ機会を得ました。私は、保健治療に約35年従事してきましたが、病院口腔外科で、毎日、40歳以降の患者様の歯周病や破折の歯を流れ作業のように抜歯をしていました。次々と入れ歯になっていく患者様を見て、歯の汚れ(細菌:プラーク)だけで、こんなに簡単に歯を失うものなのだろうかと考えていました。そして「噛み合わせ」を専門的に学ぶことにより「皆様が自覚できない悪い噛み合わせ」が、歯周病や歯の破折、顎関節症の原因であることを知りました。三種の神器を使用した噛み合わせの検査で分析することにより皆様の口の中で起こっている事柄(なぜ、歯磨きしても歯周病が進行するのか?なぜ、突然、歯が割れるのか、なぜ、顎関節症が歯科治療後、矯正歯科治療後に発症するのか?)を、口の中を眺めるだけで、手に取る様に理解することができるようになったのです。
保険医療機関、矯正歯科専門医療機関には、そもそも噛み合わせ検査が無く「違和感の無いこと=良い噛み合わせ」であるため、ほとんどの歯科医師は「噛み合わせ」の本質を理解していません。矯正歯科専門医療機関では、口元の前歯をきれいにすることが噛み合わせを良くすることであると、皆様に錯覚を与えています!しかし、噛み合わせのルールは、約1世紀も前からあり「噛み合わせ」を正確に取り組むと、非常に専門性が高く、その手技は複雑であり困難で時間もかかるということはわかっているのです。現代の歯科医療で「噛み合わせ」に取り組むことは、諦められています。(マウスピース治療は、噛み合わせを根本的に変えることができないため原因の治療法ではありません。)インプラントに特化した方が、遥かに労力が少なく、治療後の皆様の自覚症状に付き合う必要も無く、簡単にビジネスになります。ほとんどの歯科医師は、失った歯をさっさと回復することしか考えず、歯を失った原因を考えません。原因を考えようにも、そもそも噛み合わせ検査が無いのです。そのため、悪い噛み合わせは残ったままとなり、それが原因で、その後も2本、3本と立て続けに歯を失い、3本位歯が無くなったところで、やっと「何か間違っている!」ということに気付くのです!
ここで、保険医療機関で治療後、わずかに高い奥歯が放置されたため、顎関節症を発症したケースのビデオを供覧します。噛み合わせの専門的な診査で、わずかに高くぶつかる奥歯の存在を発見した1分の動画です。ここでは、わずかに高くぶつかる奥歯が接触した後、噛み合わせが滑って、すべての歯が噛み合うことができてしまうシーンもご覧頂けます。正確な噛み合わせを作るのに重要なことは、皆様が自由にカチカチ噛む事ではなく、歯科医師が皆様の下あごに手を添えて「あごの関節の軸」に誘導・閉鎖し、診査、検査、治療の全過程においてそれを実施するということです!

この患者様が顎関節症になった原因は、わずかに高くぶつかる歯が、てこの支点(シーソーの支点)となって、あごの関節を繰り返し揺さぶっていたからです。これは「すべての歯が、同時に同じ強さで接触していない」悪い噛み合わせです。患者様は、やはり、この悪い噛み合わせを自覚しておらず、入れ歯の噛み合わせを決める際、自由にカチカチ噛んで、その個人的な直感で違和感がないと感じ、この治療に了承したのです!しかし、悪い噛み合わせは、しっかり残っており「違和感がないこと≠悪い噛み合わせがない」をご理解頂けると思います。
正確な「良い噛み合わせ」は、歯科医師が完全にコントロールする必要があり、常に、歯科医師が患者様の下あごに手を添えて「あごの関節の軸」に誘導する必要があります。当院が呼ぶところの三種の神器(フェイスボー、関節の軸で噛み合わせを記録したワックス、咬合器)を用いた噛み合わせ検査も「噛み合わせ」を記録する際、歯科医師が患者様の下あごに手を添えて「あごの関節の軸」に誘導・閉鎖して記録を取ります。(決して、皆様に自由にカチカチ噛んでもらったりはしません。)そうすることによって初めて、あごの関節を回転中心とした閉鎖経路を邪魔するわずかに高い奥歯を発見することができます。皆様は、通常、保険医療機関や矯正歯科専門医療機関で治療を受けています。そのため、皆様の歯の予防は、歯磨き(ホームケアで歯の汚れをコントロールする)だけとなっており、噛み合わせ検査が無く、「噛み合わせ」は感覚できめるため、悪い噛み合わせを取り除く(プロフェッショナルケアで噛み合わせの力のコントロールをする)予防は完全に抜け落ちています。皆様ご自身が行う歯磨きが唯一の予防法であるため、歯を失うことは皆様の自己責任です。そして、これらの歯科医療機関で(詰め物、被せ、矯正、インプラント)治療を受ける度に、検査が無く、感覚で「噛み合わせ」を決めるため、悪い噛み合わせの上塗りが行われている可能性があるのです。このように「噛み合わせ」を皆様ご自身が主体的に、各個人の感覚で決めるため、歯やあごの将来も皆様の自己責任です。現代の歯科治療で「噛み合わせ」を決める際によく行なわれるやりとり「はい、カチカチ噛んで」「高いですか?高くないですか?大丈夫ですね」は、非常に個人的、瞬間的、直感的なやりとりです。皆様は検査を受けた訳でも無く、口頭による質問で、調子の良し悪しを伺われただけなのです!これは、健康診断でいえば単に「体調どうですか?」と伺われたのと同様で、検査もせず、良い状態のルールと照らし合わせることもせず「体調が良ければ、糖尿病、心臓病、癌などを疑う必要なし」と考えているのと一緒です。皆様の歯の寿命が、身体の寿命より短いのは、当然のことではないでしょうか?
歯科医師主導で、あごの関節の軸に「噛み合わせ」を作ることは、噛む位置を1か所に決めてしまうため、ミリからミクロン単位の精密な調整が必須になり、誤魔化しが効きません。通常、これを実践する場合、歯科医師が完全に噛み合わせをコントロールする必要があります。歯科医師が、皆様の下あごに手を添えて、皆様の「あごの関節の軸」に常に誘導し、皆様が習慣的に「あごの関節の軸」で噛むことができるまで、責任を持って誘導と調整を繰り返します。当院は、この方法を実践しています。
さて「すべての歯が同時に、同じ強さで接触していない」悪い嚙み合わせは、上図のようにドア枠にクギが落ちているような状態であり、噛み合わせで言うと、1本のわずかに高くぶつかる歯がある状態です。この悪い噛み合わせは、破壊装置として「毎日、噛む度に」機能するように仕組まれているため「噛み合わせ」は重要なのです。毎日、よく、沢山噛むことで、どんどん壊していきます。良い噛み合わせの人が、沢山噛むのと、悪い噛み合わせの人が沢山噛むのとでは、結果が全く異なってきます。クギがある状態で、毎日ドアを開閉していると、クギがドアの軸に近ければ近いほど、簡単にてこの支点として働き、ドアの軸をひどく揺さぶり軸を壊していきます。また、軸に近いクギ自体も、ドアを閉じる際、くるみ割り器のような力がクギを押し潰し、簡単にクギは変形します。一方、1本のわずかに高くぶつかる歯がある状態で噛みしめると、軸である関節に近い奥歯ほど、簡単にてこの支点(シーソーの支点)となって、あごの関節にてこ現象(シーソー現象)を引き起こし、あごの関節をひどく揺さぶり、炎症を引き起こし、顎関節症になります。また、嚙みしめた際、てこの支点となっている高くぶつかる奥歯には、集中的にくるみ割り器のような力が強く働き、簡単にこの奥歯を割ろうとしたり、なぎ倒そうとします。そして、歯の破折や歯周病が生じるのです。この奥歯への暴力的な力は、体重の10倍にも及ぶともいわれ、違和感を引き起こし、虫歯がないのにしみる痛む、歯ブラシを頑張っているのに何度も腫れを繰り返す歯周病、歯が欠ける、割れるという形で現れ、結果として歯を失います。1本のわすかに高くぶつかる奥歯(クギ)は、数ミリ~ミクロン単位という些細なレベルで「歯の失う原因」「顎関節症の原因」になっているのです!皆様が、気付くことができないのも当然のことかもしれません。
当院の噛み合わせ治療では、前述の「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」を繰り返し実施し、根拠を持ってドア枠にクギを残さないように削って調整します(あごの関節の軸の閉鎖経路を邪魔する悪い噛み合わせの奥歯のエナメル質の部分や、詰めたり、被せられた金属を数ミリからミクロン単位で調整します)。ちなみに、1本の歯が噛み合わさっている箇所は、歯の表面全体ではありません。全体の中の数ミリ範囲で3か所程度です。そのため、調整は、歯の表面全体に渡ることはありません!そして、調整用の器具も、表面がツルツルした研磨用の器具を使用します。以下は、噛み合わさっている箇所の写真と調整用の器具を示します。


皆様の中には歯を削って調整をするというと、噛み合わせが低くなると単純に考える方がいるかもしれません。しかし、そうではありません!

上図の上段の図の「あごの関節の軸」の閉鎖経路を邪魔するわずかに高くぶつかる奥歯を調整します。これを放置することは、下段のようにあごの関節がズレて顎関節症になり、奥歯がてこの支点(シーソーの支点)となり、力の集中により歯周病になったり、歯が割れたりします。一方、下図のように通常、ぶつかっているのは、山や谷の斜面の部分です。そのため、噛み合わせの高さのキープする噛み合わせの山の頂上や谷の底の部分は、なるべく削らないように調整します。「すべての歯が同時に同じ強さで接触しない」悪い噛み合わせを持つ患者様は、通常、上図の上下段のように2つの噛み合わせを持っています(患者様ご自身は、一瞬でズレるため通常、上段の状態に気付いていません。これに気付いている人は、すでに噛み合わせに違和感を感じている人です。)。上図の上段は、噛み合わせの専門技術で歯科医師が、あごの関節の軸に患者様の下あごを誘導・閉鎖した位置です。これをA点とします。下段は、皆様が自由にカチカチ噛んで、わずかに高くぶつかる奥歯にぶつかり、一瞬の内にすべって全部の歯が噛み合い、あごの関節の軸がズレた状態です。これをB点とします。通常、患者様には、噛み合わせがA点からB点に一瞬でズレる際、破壊装置が作動します。「噛み合わせの調整」は「あごの関節の軸」の閉鎖経路を邪魔するA点のムダなぶつかりを取り除き、A 点からB点にぶつかる箇所無くスムーズに移動し「あごの関節の軸」ですべての歯が同時に同じ強さで噛めるようにします。そのため、下図のように、わずかにぶつかっている斜面を調整して、ドアがドア枠に整然と収まるように、「あごの関節の軸」で噛み合わせの凹凸がスムーズに収まるように通り道を作ってあげます。そのため、患者様オリジナルの自由にカチカチ噛んだB点の噛み合わせの高さは、「噛み合わせ調整後」も低くなりません!「噛み合わせ」は、皆様が自由にカチカチ噛んで個人の直感で「噛み合わせ」決定している限り、この重要な悪い噛み合わせは、9割の確率で口の中に残っています!ちなみに、保険医療機関や矯正歯科専門医療機関では、皆様がカチカチ噛んで「高いと感じた時」、「あごの関節の軸」がズレた状態で、下段のB点の山の頂上や谷の底を削って調整するため噛み合わせは低くなる可能性があります。「あごの関節の軸」がズレた状態で治療を繰り返すので、悪い噛み合わせの上塗りが続いていきます。保険医療機関や矯正歯科専門医療機関で皆様がカチカチ噛んで噛み合わせを決めている限り「噛み合わせ」は、「あごの関節の軸」がズレたままであり、しかも、「噛み合わせが低くなっていく可能性があります。

「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」は、治療前、そして、特に、治療中、治療終了後に実施することが重要です。歯科医師は、自分の作った「噛み合わせ」が正確にできあがったかを検証する謙虚さが必要です。あごの関節の軸で噛み合わせを作ることは、歯の長持ちを助け、顎関節症を予防・治療する上で非常に重要になります!「噛み合わせ」を専門と謳った医療機関でも、術前しか「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」をせず、後は、保険医療機関や通常の矯正歯科専門医療機関のように、皆様がカチカチ噛んで「噛み合わせを感覚で決定する」医療機関がほとんどです!

「歯を失っても死ぬわけじゃない」「歯はいずれ壊れるかもしれない、でもそれは今じゃない」が、皆保険、現代の矯正治療の考え。

皆様が自由にカチカチ噛んで感覚で「噛み合わせ」を決めても「悪い噛み合わせ」は、しっかり残っているということを前述しました。そして、皆様の歯科治療の窓口である保険医療機関では、悪い噛み合わせというものは存在しておらず、矯正歯科専門医療機関においては、口元の前歯の歯並びの悪さが「悪い噛み合わせ」と認識されているだけです。保険医療機関と矯正歯科専門医療機関を治療の窓口とする皆様には、本来の悪い噛み合わせが広く知れ渡っていないため、当然、皆様は「悪い噛み合わせが何か」ということをご存じないと思います。これらの医療機関では、違和感のないことが良い噛み合わせということになっていますので、皆様は、多少違和感のあることが悪い噛み合わせなのかな?という認識しかしていないと思います。そのため、当院のYouTubeで過去に挙げた動画「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」は、これらの医療機関において放置されています。そして、悪い噛み合わせが及ぼす「てこの力学のメカニズム」は、毎日噛むことで、破壊装置として働いており、徐々に歯周病を進行させたり、突然、歯を破折させたり、顎関節症を引き起こしています。このように、皆様の歯は、歯磨きの観点でしか予防は行われていません。唯一の歯の予防法である歯磨きはホームケアであるため、虫歯や歯周病で歯を失うことは、皆様の自己責任となっています。保険医療機関や矯正歯科専門医療機関が「良い噛み合わせを、単に違和感のない、きれいに並んだ前歯」とすることは「悪い噛み合わせ」について皆様が考える機会は一生無いですし、これらの医療機関が悪い噛み合わせについて考えることは、自分の治療のあら探しをするのと同じ意味になります。
さて、歯の定期健診の内容ですが、X線検査、虫歯や歯周ポケットのチェック、歯石除去、自費による歯のクリーニングなどがあるかもしれません。しかし、すべては歯科衛生士さんだけで、実践できる内容で、かかりつけの先生は、最終チェックの場面でしか現れないかもしれません。
保険医療機関や矯正歯科専門医療機関は、「噛み合わせ」とは無縁であるため、前述した「三種の神器を用いた噛み合わせ検査」はありません。なぜ、三種の神器でなければならないのか、それは「噛み合わせ」の回転中心が、「あごの関節」だからです。そのため、噛み合わせは、常に「あごの関節の軸」を基準に考えなければなりません。それが「誰にとっても良い噛み合わせ」の絶対的なルールなのです。保険治療や矯正歯科専門治療のように皆様が自由にカチカチ噛んだ場合、わずかに高くぶつかる奥歯があっても、ぶつかった一瞬で、噛み合わせが、前や左右にズレます。そのため、噛み合わせの基準である「あごの関節の軸」で噛み合わせを記録することはできません。皆様が自由にカチカチ噛んでも、あごの関節の閉鎖経路を邪魔するわずかに高くぶつかる奥歯は発見できないのです。そのため、正確な噛み合わせの診査、検査、治療は、歯科医師が、常に、皆様の下あごに手を添えて、その手指で皆様の下あごに緊張の無い状態を確認した後、責任を持って「あごの関節の軸」に誘導・閉鎖します。保険治療、矯正歯科専門治療のように皆様の感覚に依存するのではなく、歯科医師が噛み合う位置を責任を持って決定します。そして、皆様が習慣的に「あごの関節の軸」で噛めるまで、皆様の下あごに手を添えて「あごの関節の軸」に誘導・閉鎖します。そうしなければ、あごの関節の閉鎖経路を邪魔する数ミリからミクロン単位で高い奥歯を発見することはできません。当院では、噛み合わせを専門としているため、定期健診においては、ほぼ噛み合わせの観点から、歯科医師自身が、皆様の違和感のある・なしに拘わらず、自覚しにくい奥歯の悪い噛み合わせをチェックしています。そして、歯周病の進行や歯の破折、顎関節症を引き起こす悪い噛み合わせを、ドア枠に落ちているクギを取り除くかの如く、わずかに高くぶつかる部分を削って調整します。保険医療機関、矯正歯科専門医療機関のほとんどの歯科医師は、噛み合わせで歯が予防できる、顎関節症を予防治療できるとは考えていません。噛み合わせを「重要な価値のあるもの」とは考えていません。なぜなら、これらの医療機関の噛み合わせは、歯科医師の専門的な知識、技術によって支えられているものでは無く、皆様が自由にカチカチ噛んだ結果、単なる「感覚」で決まるものだからです。検査やルールに従わないため、治療の質は下がっており、悪い噛み合わせが残っていることよりも、皆様に違和感が無いことだけを優先します。「噛み合わせ」の検査やルールより、皆様の「感覚」を最優先しています。皆様の噛み合わせを否定することは、寝た子を起こすようなものであり、核心的には、自分の治療を否定することになります。歯周病の進行や歯の破折、顎関節症が生じても、噛み合わせを原因としなくてよければ、10代から始まる顎関節症は、皆様の歯ぎしり、食いしばり、硬い物を噛む癖などの理由にできますし、40歳以降に、歯周病や歯の破折で歯を抜くことになっても、歯磨きが十分でなかった、元々歯や歯周組織の素質が悪い、老化現象と簡単にかたずけることができます!もし、健康診断において、検査が無く、「皆様の単なる体調」を健康の証と考えていたら皆様はどう思いますか?
次に、診査、検査、治療において、当院が行う噛み合わせの決め方の実際をビデオでお見せします。
次のYouTubeは、この項目を扱ったものです。後半の4~5分に特にご注目下さい!

 

患者様に代わって歯科医師が噛み合わせを決めるなら、治療後の様々な訴えにつきあう覚悟が必要になる。

保険治療や矯正歯科治療では、噛み合わせに検査もルールも無く、皆様が自由にカチカチ噛んで「感覚」で「噛み合わせ」を決めます。そして、皆様が「違和感なし」と判断してくれるだけで「悪い噛み合わせ」もないということになっているのです。「噛み合わせ」の絶対的なルールは皆様で、「噛み合わせ」本来のルールは無く、保険医療機関、矯正歯科専門医療機関には「悪い噛み合わせ」という概念がありません。このような考えが、社会の一般常識として広まっていることは「悪い噛み合わせ」の存在認識が強固に薄まっている状態で、歯科医師にとっては、とても都合の良いことです。「悪い噛み合わせの実態」がよくわからないのであれば、何を持って「治療が下手くそ」といえるかも曖昧になるからです。その位「噛み合わせの違和感が無い=良い噛み合わせ」は、今の歯科界を支える強力な考えです。
さて、保険医療機関や矯正歯科専門医療機関では、定期健診でも、悪い噛み合わせがチェックされる事はありません。皆様に「噛み合わせの違和感」が無いからです。違和感が無いことが、悪い噛み合わせの存在を完全に打ち消し「良い噛み合わせが続いている」と皆様もこれら医療機関の歯科医師も考えているからです。保険医療機関、矯正歯科専門医療機関では「噛み合わせ」のルールは皆様ですが、皆様は「悪い噛み合わせが何か?」「噛み合わせのルールとは何か?」を全く知らず「感覚」で「噛み合わせ」を決定しています。皆様も、まさか自分が「噛み合わせ」を1から10まで決定している「噛み合わせ」の番人、自分自身が「噛み合わせ」のルールとも思ってもいないでしょう!仮に、定期検診で「悪い噛み合わせ」を、歯科医師が指摘すれば、皆様に「噛み合わせの違和感」を連想させてしまうかもしれません。実際「違和感が無い=悪い噛み合わせが無い」という世界に生きている皆様には、違和感が無ければ「悪い噛み合わせ」は無いと思い込むことができ、安心して生活することもできます。皆様から「違和感」の訴えがない限り、歯科医師が「噛み合わせ」のチェックをして自分の治療のあら捜しをする必要はないのです!保険医療機関、矯正歯科専門医療機関では「噛み合わせ」をチェックするという行為は、常に、自分の治療をあら探しするという意味を持ちます。そのため、これら医療機関では「噛み合わせ」に原因があるなどと口を滑らすことは、完全にアンタッチャブルです。保険医療機関、矯正歯科専門医療機関に「悪い噛み合わせ」というものは絶対に存在しません。そのため、歯やあごにおける様々な症状に対して「悪い噛み合わせ」を治療するという対応は絶対にありません。実際、矯正歯科専門医療機関では、悪い噛み合わせというもの自体も「前歯の悪い歯並び」とすり替っています。「前歯の見た目」が悪いという事実は、皆様にとって改善を必要とするモチベーションになります。そして、歯科医師にとって幸運なことは「悪い噛み合わせ」が、どれも皆様にとって自覚しにくいということです。「皆様が自覚できない4つの悪い噛み合わせ」の治療を勧めても、皆様は「見た目に影響も無く、違和感も感じない」ことから治療の必要性を全く感じないでしょう。そして「皆様が自覚しにくい4つの悪い噛み合わせ」が、静かにその威力を積み上げ40才過ぎに、歯の破折や歯周病の進行により抜歯になって、適当にインプラント治療をする機会が得られることは、歯科医師にとって大変ありがたいことです。
保険医療機関、矯正歯科専門医療機関で「噛み合わせ」を決めるのは皆様です。それは、一見、皆様に優先権があるように見えますが、一方では「噛み合わせ」の検査やルールを無視して「噛み合わせ」のルールを皆様基準に合わせることで、当然ながら治療の質は低下しています。現代の歯科治療で、噛む位置を患者様に依存せず、当院のように検査とルールに従い「噛む位置」を「あごの関節の軸」に歯科医師が厳密に決めることは、現代の歯科治療においてほぼありません。そのような治療を行うことは諦められているからです。噛む箇所が2箇所ある、どこでも噛めるというようなことは、皆様が自由にカチカチ噛んで「違和感のある・なし」で噛み合わせを決める保険医療機関、矯正歯科専門医療機関ではありがちなことです。しかし、これらの医療機関や皆様の概念には、違和感が無ければ、悪い噛み合わせというものは存在しません!これらの医療機関では「違和感の無いことが、良い噛み合わせ」「違和感の無いこと=悪い噛み合わせが無い」を意味するからです。しかし、感覚に依存すると危険なもの、それが医療です。仮に歯科医師が「噛み合わせ」を決定する場合は、治療後の皆様の自覚症状に向き合う覚悟が必要となり、時間もかかります。時には、説明だけで1時間、2時間を要するかもしれません。「噛み合わせ治療」は、保険医療機関、矯正歯科専門医療機関のようにリーズナブルに治療を提供する医療機関では、絶対にできない治療です。皆様の「感覚」に「噛み合わせ」を依存し「噛み合わせ」の検査もルールも無視して、治療を提供すれば、治療後の皆様の自覚症状につきあう必要もなくなります。しかし、「噛み合わせの力」で、歯とあごの関節が壊れることを知ってしまうと、矯正歯科治療で「噛み合わせの検査やルールも無く」皆様の「噛み合わせ」をイニシャライズして、歯を並べ直す事の恐ろしさを理解することができます。また、単に違和感の無い噛み合わせを作ることの恐ろしさを理解することができるのです。